・・・・いや、本当にごめんなさい。
特にクロスオーバー抜きを楽しみにして頂いた皆様。
多分世界一有名な死神(失礼)
俺じゃない!
俺じゃない!
俺じゃない!
・・・・なんで誰も、
信じてくれないんだッ!!!!!!
◆ ◆ ◆
・・・・みく、と、その。
い、っせん、をこぇて、しまって、から・・・・!
よっ、四日後、ぐらい!!!!!!
頼む!触れないで!!!!
油断すると顔面がトバ・カタストロフなの!!!!!
あと、エルフナインちゃんが無事快復してから、三週間経ってます!!!!
経過は良好!!イヤァーッ!めでたいッ!!!!
「・・・・それは何の顔?」
「愛よねぇ・・・・」
「何故そこで愛・・・・」
呆れるマリアさんと、なんだか察している様子の了子さんの声で持ち直す。
何とか切り替えようと、車の窓から外を見る。
晴れ渡った空の下、白波を立てる青い海。
まさに夏ともいうべき、最高のシチュエーションにある港に。
大きな船が停泊していた。
『ギリシャ・エジプト展』
とある二つの財閥が共同で企画した。
その名の通りギリシャとエジプト題材の、考古学の展覧会。
目玉は、ツタンカーメンの黄金のマスクと、船をまるごと博物館にしたことの二つだろう。
了子さんとマリアさんは、そこで行われるトークショーのゲストとしてお呼ばれし。
わたしは、事前の打ち合わせが行われる今日、そのお供としてついていくことになった。
・・・・まあ、ついていく理由はそれだけじゃないんだけども。
了子さんの車から降りて(ちゃんと安全運転だよ!)、停泊している船に乗り込む。
博物館として使われるだけあって、豪華客船もかくやという広さと内装だ。
・・・・なんだか場違い感を覚えてしまうのは、仕方のないことだと思う。
いや、こんなん。
普通乗る機会なんてなくない?
なんて考えている内に、待ち合わせの部屋に着いたようだ。
入っていく二人についていくと、もう何人か到着していたみたい。
「おぉっ!?」
その中の一人が、こっちにというか、わたしに気付くなり立ち上がって。
近寄ったと思ったら、脇を掴んでひょいっと・・・・って!?
「響ちゃんじゃないか!久しぶりだなぁ!!」
「うわっ、ととと・・・・!」
急なことだったんで、思わず倒れそうになったけど。
必死に踏ん張ったのと、抱き上げた張本人が支えてくれたのもあって。
何とか落ちずに済んだ。
「こないだ、アキの見舞いで鉢合わせて以来か!!」
「久しぶりです、譲二おじさん」
肩に乗っけられたまま、わたしが挨拶すると。
抱き上げた人物こと、『
もとい、譲二おじさんは、にかっと笑ってくれた。
「また、大きくなったか?ん?」
「それこの前も言ってたじゃないですか」
『現代のインディ・ジョーンズ』なんて呼ばれる考古学者の一人で、お父さんの学生時代からの親友。
通り名に負けないくらいの切った張ったを繰り広げて、確保、あるいは保護した遺物は数知れず。
二年、というか、三年前。
わたしの家族に、あの港町のセーフハウスを提供してくれた人でもある。
「ふふふ、そうしてると普通の女の子よねぇ」
「それ普段は普通じゃないってことですか!?」
「何をいまさら・・・・」
「マリアさんまでぇ!?」
抱えられてるわたしが面白いのか、なんだかあったかい目で見てくるマリアさんと了子さん。
その傍らで、了子さんは譲二おじさんの方を向いた。
「初めまして、今回対談をさせていただく、櫻井了子ですわ」
「これはご丁寧に、井出譲二です。教授との対面、楽しみにしておりました」
「こちらこそ、よろしくお願いしますね」
そう言って、片やがっしり、片やほっそりした手を差し出して握手する。
二人の手が離れたタイミングで、今度はマリアさんが前に。
「マリア・カデンツァヴナ・イヴです。今回は、お二人の講義を受ける、一生徒のつもりでお話させていただきます」
「はははっ、なら、眠らせてしまわないか心配ですな」
「そんな、研究の最前線にいる方のお話。むしろ目が冴えるくらいです!」
「それは嬉しいことだ」
そして、また握手を交わしていた。
・・・・というか。
「おじさん、そろそろ降ろしてほしいなー、なんて」
「おっと、悪い悪い」
謝るなり、またひょいっと持ち上げて降ろしてくれた。
ああ、地面の感触が懐かしい・・・・。
「しっかし、『櫻井教授の内弟子』とは聞いていたが、こんなに早く拝めるなんてなぁ」
・・・・おじさんには、そういう風に説明している。
一応、これまでのことは話しているけれど。
さすがにシンフォギアのことは話せない。
「そうだよー、貴重だからしっかり焼き付けてね!」
「言うねぇ!」
ちょっぴり罪悪感を抱きながら、何とかおどけてごまかした。
「っと、内輪もいいが、そろそろ紹介しないとな」
切り替えたおじさんが振り向いた先、まだまだ初対面の人が複数人いる。
言った通り紹介してくれるのかなと思いながら、そっちに注目していると。
「わぁ!ほんとに歌手のマリアさんだぁー!」
・・・・この場では聞かないだろうと思っていた、子供の声がした。
振り向くと、小学校低学年くらいの子達がぞろぞろ。
続いて、同い年くらいの女の子二人と、健康的な日焼けがまぶしい男の子。
最後に、大人が三人くらい来ていた。
「なあなあ!歌手ってうな重食べ放題か!?」
「それで喜ぶのは元太くんだけですよ」
で、小学生の中の、カチューシャをつけた活発そうな女の子が。
嬉しそうにマリアさんに駆け寄った後。
それに続いて小太りの男の子が、さらにやせ型の丁寧な口調の男の子もやってくる。
「ほら、そんなにいっぺんに話しかけちゃ、さすがの歌姫も困っちゃうわよ」
賑やかな三人組を、茶髪の物静かそうな女の子が。
やけに大人びた口調でたしなめていて。
・・・・極めつけは、
「おいお前ら!遊びにきたんじゃねぇんだからな!」
女の子に続いて、友達をたしなめたのは。
頭のてっぺんのはね毛と、メガネがトレードマークの男の子で。
あかん、(誰か絶対)死ぬぅ。
◆ ◆ ◆
――――俺は高校生探偵の『工藤新一』!
ある日、同級生で幼馴染の『毛利蘭』と、遊園地に出かけた帰り。
黒ずくめの男の、怪しげな取引現場を目撃する。
現場を見るのに夢中になっていた俺は、背後からやってくるもう一人の男に気付けなかった。
頭を殴られて気絶してしまった俺に、男は毒薬を飲ませ。
そして、目が覚めると――――
――――体が縮んでしまっていた!
奴らに工藤新一が生きているとバレたら、再び命を狙われるだけでなく。
周りの人間にも危害が及ぶ。
そこで俺は、近所に住む『阿笠博士』のアドバイスで正体を隠すことになり。
蘭に名前を聞かれて、咄嗟に『江戸川コナン』と名乗った。
そして、奴らの情報を掴むために、父親が探偵事務所をやっている蘭の家に転がり込んだんだ。
超常現象を現実にしてしまう、異端技術が相手だって。
探偵が諦める訳にはいかないぜ!
たった一つの真実見抜く!
見た目は子ども、頭脳は大人!
その名はッ!
――――名探偵コナン!!!
お好きなバージョンのメインテーマを流してください(白目)
『ゼロの執行人』で殴られ、『紺青の拳』で燃料を追加されてしまったんです(喀血)
劇場版やイベントストーリーのつもりで、十話前後で完結させたいです。