遊戯王5D's~エンシェントシグナーの物語~   作:夢神光

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ヒーローVS魔女!心を開く魂の一撃

3年前、新しく治安維持局次官になったジャン・ミシェル・ロジェは新たな政策としてアルカディアムーブメントに所属する黒薔薇の魔女、十六夜アキを捕えようとしたが、その企みは新たな魔女、終焉の魔女によって阻止され、シティは更に治安が悪くなった

 

ロジェは懲りずに魔女狩りを続行するが、結果は全て失敗に終わり、治安維持局の名声を落とす結果となってしまった

 

 

武「その魔女たちの名をみんなはこう呼んでる」

 

オブライエン「!来るぞ!」

 

「冷たい炎が世界の全てを包み込む。漆黒の花よ、開け!シンクロ召喚!現れよ、《ブラック・ローズ・ドラゴン》!」

 

「冷たい心が世界の全て壊す。漆黒の風よ、舞え!シンクロ召喚!薙ぎ払え、《ハート・ブレイク・ドラゴン》!」

 

武「ブラック・ローズ・ドラゴンを操る、黒薔薇の魔女、ハート・ブレイク・ドラゴンを操る、終焉の魔女とな」

 

ゆま「終焉・・・何か怖いですぅ」

 

オブライエン「俺達の調査で本名も把握している。黒薔薇の魔女は十六夜アキ、そして終焉の魔女は武の仲間だった、つまり君達が知ってる」

 

武「・・・リンネ・アンデルセン」

 

ゆま「リンネですぅか!?」

 

オブライエン「武の仲間とは聞いていたが、どういうことか武を見ても反応はしないんだ」

 

武「終焉の魔女がリンネと知って俺は連れ戻そうとしたが、全くあいつは覚えてなくて返り討ちにあってしまった」

 

ゆま「リンネがそんなことするはずないですぅ!何かの間違いか武がボケただけです!」

 

武「ボケてないからな!」

 

オブライエン「とにかく、今は逃げるのが先決だ。魔女の件は後回しだ」

 

ゆま「リンネ・・・後で絶対に助けるですぅ!・・・あ、京もですぅ」

 

武「お前・・・今京のこと忘れてただろ?」

 

ゆま「そんなことないですぅ!」

 

 

アキ「・・・いなくなったわね」

 

リンネ「・・・」

 

「よくやった、アキ、リンネ」

 

アキ「ディヴァイン!」

 

リンネ「・・・何の用?」

 

ディヴァイン「リンネは相変わらずだね・・・今日も疲れただろう?戻って休むんだ」

 

アキ「わかったわ」

 

リンネ「・・・」

 

 

~治安維持局~

ロジェ「クソ!また魔女の捕獲に失敗か!」

 

ゴドウィン「そろそろ諦めてはいかがですか?そろそろあなたの政策、成功より失敗が上回りますよ。もっとも私の視点からしてみれば元々失敗が上回っていますがね」

 

ロジェ「なんだと!」

 

ゴドウィン「さて今回貴方が逮捕したサテライトの娘が来たようですが地下送りでよろしいでしょうか?」

 

ロジェ「いえ、地下には十分に人は足りています。収容所送りで問題ないでしょう」

 

ゴドウィン「おや?貴方の手柄ですから地下送りにするかと思いましたが、いいでしょう、通常通りの手続きをしましょう」

 

ロジェ「この手柄は貸しですから」

 

ゴドウィン「・・・これは高そうな貸しですね」

 

 

~アルカディアムーブメント~

ディヴァイン「アキ、リンネ、お前たちのおかげで治安維持局の妨害をかなり少なくすることができた」

 

リンネ「・・・それで?そんな話するために呼び出したの?」

 

アキ「リンネ、ディヴァイン様になんて言い方を・・・」

 

ディヴァイン「いいんだアキ、呼び出したのは他の要件だ。急な話で悪いが運悪くこの建物の改装工事が入るみたいだ」

 

アキ「か、改装工事!?」

 

ディヴァイン「恐らく、治安維持局のイタズラだと思うが念のため、リンネとアキは暫く別拠点で待機していてほしい」

 

アキ「ディヴァインはどうするの?」

 

ディヴァイン「私は一応代表の立場としてここに残る。まあ、君たちにとっては休暇だと思ってゆっくりしていてくれ」

 

リンネ「・・・つまり指示あるまで自由?」

 

ディヴァイン「そういうことだ」

 

アキ「リンネ、貴方はどうする?」

 

リンネ「・・・私は自由に出掛ける・・・アキは?」

 

アキ「私はまた治安維持局が襲ってくるかもしれないから別拠点にいる」

 

リンネ「・・・一人で行動する」

 

 

 

~傭兵キャンプ~

ゆま「ここどこですぅか?」

 

武「ここはシティ郊外にあるキャンプだ」

 

オブライエン「俺達が活動する為の拠点の一つだ」

 

武「俺はオブライエン隊長の弟子だからここしか知らないけど、隊長の仲間が他にも沢山いて、拠点も数か所あるって聞いている」

 

ゆま「武も知らないですぅか!?」

 

オブライエン「武達はそこまで踏み込む必要がないからな、首を突っ込まない為にも最低限の情報でいいんだ」

 

ゆま「へぇ~じゃあ、ここには他に誰がいるんですぅか?」

 

武「偶に知らない人が出入りするけど、いつもいるのは色んな情報を教えてくれる啓人さんだ」

 

ゆま「啓人さん?」

 

武「隻眼らしくて片目が眼帯で覆っている隊長の古き知り合いらしい」

 

ゆま「そんな人がいるなら京の情報やリンネの情報とかもわかるですぅ!」

 

武「だから、リンネは魔女になったって教えただろ・・・」

 

オブライエン「まあ、今回ここに戻ってきたのはゆまが言ってることを確認するためだ」

 

武「隊長!それに啓人さん!」

 

啓人「武、無事だったようだな、そして・・・オブライエンが保護した女の子か・・・確かに・・先輩の面影を感じる」

 

武「?啓人さんなんて言いました?」

 

啓人「いや、何でもない」

 

ゆま「もしかして!貴方が京が言ってたシティにいるなんでも知ってる情報屋なんですぅか?」

 

啓人「ん?情報屋・・・ああ、それは俺のことじゃない、雑賀という別の男のことだな」

 

ゆま「そうですぅか・・・」

 

オブライエン「さて、啓人本題に戻そう、知ってる情報を教えてくれ」

 

啓人「じゃあまず、この子と一緒にいた女の子だけど・・・」

 

ゆま「京ですぅ!」

 

武「捕まったから・・・処刑されたか・・・?」

 

啓人「処刑は・・・まだ猶予はあるね、そんな長くはないと思うけど」

 

オブライエン「どういうことだ?」

 

啓人「その女の子は地下送りではなく面倒な収容所送りになった」

 

オブライエン「収容所・・・あそこは流石に手が出せないな」

 

啓人「地下なら幾らでも手が打てたんだけどね・・・あそこの収容所は頭が固い3バカ所長だからな、何しでかすかすらわからんから処刑より悪くなる可能性がある」

 

武「徳松さんと同じかよ・・・」

 

オブライエン「啓人、何とか救出する方法はあるか?」

 

啓人「流石に俺にはないな、あるとすればあの人が動いていれば・・・ってとこかな」

 

オブライエン「彼女か・・・となると救出はもう少し待たないといけないか・・・もう一つの情報は?」

 

啓人「アルカディアムーブメントだけど・・・改装工事の手配がうまくいって2人は一時期離れた」

 

オブライエン「流石万丈目グループ・・・仕事が速い」

 

啓人「彼女に接触するなら今のタイミングしかないだろうね」

 

武「リンネが一人で行動するってことですか?」

 

啓人「そうだ、前回邪魔してきたディヴァインは恐らく工事の方で手に追われてるから邪魔はしてこないだろ」

 

武「黒薔薇の魔女もディヴァインの命令に忠実のようだ。おそらく休めと言われたら休んでいるだろ」

 

啓人「こんな機会これ以上はもうないだろうね」

 

ゆま「よくわからなかったですぅが、リンネと会えるチャンスなんですぅね?場所はどこですぅか!?」

 

啓人「ダイヤモンドエリアだ」

 

武「おいおい・・・確かそこってデュエルアカデミアがある地区じゃなかったけ?」

 

オブライエン「今日は平日・・・被害が出たらかなり不味いな」

 

~ダイヤモンドエリア~

プロデュエリストを目指す子供達が通うデュエルアカデミアがあるダイヤモンドエリア

今日も沢山の生徒が授業を受けているが、アカデミアの外で1人佇む仮面を着けた少女がいた

 

リンネ「・・・・私は魔女・・・ここには通ったことは無いのに・・・この懐かしい気持ちがするのは何故?」

 

アカデミアの中では実技の授業中なのか、沢山の生徒達がデュエルに楽しむ声がアカデミアの外まで響いていた

 

リンネ「・・・この耳障りな声・・・頭が痛む・・・この音を・・・消す」

 

少女はデュエルディスクを展開させあるカードを召喚させようとしていた

 

「ちょっと待ったですぅ!」

 

少女の前に走ってきた人物が飛び出してきた

 

リンネ「・・・・誰?」

 

ゆま「忘れないでください!貴女の友達のゆまですぅ」

 

リンネ「・・・悪いけど私に友達なんかいない、邪魔をするならまず、貴女から消す」

 

ゆま「友達はいるですぅ!私以外にも武やアリス、達也や翼・・・あ、京もいたですぅ、とにかくこんなにも沢山の友達がリンネにはいるんですぅ!」

 

リンネ「・・・武、アリス、達也、翼、京?生憎、誰一人も知らないわ」

 

ゆま「なら、私は知っているんですぅね!」

 

リンネ「・・・今、知ったばかり、でも今から消すから誰も知らなくなる」

 

ゆま「消されるのはお断りですぅ・・・」

 

リンネ「私の邪魔をするなら消す、消されたくなかったらここから去るか惨めに逃げるかデュエルで抗うかどれか選びなさい」

 

ゆま「前者二つの意味、一緒だと思うですぅ」

 

リンネ「・・・後者は私の力を目のあたりにして逃げ出す違いがある」

 

ゆま「私は逃げないですぅ!リンネをみんなの所へ連れて帰る為にも私は戦うですぅ!」

 

リンネはデュエルディスクを構え、デッキから5枚のカードを引き

 

リンネ「・・・なら、デュエルよ、貴女を消してあげる、私のターン!モンスターを伏せ、カードをセット、ターンエンド」

 

ゆま「いきなり開始ですぅか!?私のターンですぅ!魔法カードE-エマージェンシーコールを発動ですぅ!デッキからE・HEROモンスター1体を手札に加えるですぅ!エアーマンを手札に加えそのまま召喚ですぅ」

 

E・HEROエアーマンATK1800

 

ゆま「エアーマンは効果により、デッキから新たなヒーローを加えることができるんですぅ!私はフェザーマンを手札に加え、更に魔法カード融合を発動ですぅ!手札に加えたフェザーマンと手札のバーストレディを融合!風のヒーローと火のヒロイン交わる時、真のヒーローが姿を現すですぅ!融合召喚!永遠のフェイバリットカード!E・HEROフレイム・ウィングマン!!」

 

E・HEROフレイム・ウィングマンATK2100

 

リンネ「・・・それだけ?」

 

ゆま「まだまだですぅ!更に魔法カードネオス・フュージョン!デッキからネオス、そしてレベル4のシャドーミストを墓地に送り融合召喚を行うですぅ!」

 

リンネ「・・・連続融合」

 

ゆま「正義の力を持つヒーローよ、影の力を交わり新たな力を解き放て!融合召喚!現れてください!E・HERO ブレイヴ・ネオス」

 

E・HERO ブレイヴ・ネオスATK2500

 

ゆま「ブレイヴ・ネオスは墓地に存在するHEROとネオスペーシアンの数分攻撃力が上がるんですぅ!更に融合素材になったシャドーミストの効果でオネスティ・ネオスを手札に加えるですぅ!」

 

E・HERO ブレイヴ・ネオスATK2500→2900

 

リンネ「・・・たったそれだけ?」

 

ゆま「エアーマンで攻撃してフレイムウィングマンとブレイヴ・ネオスの連続攻撃でリンネを取り戻せるですぅ!」

 

リンネ「・・・できると思ってるの?」

 

ゆま「当然ですぅ!私に掛かれば何でもできるんですぅ!」

 

武「追いついた・・・ってもう始まってるのか!」

 

ゆま「遅いですぅ!もう勝ったも同然ですぅ」

 

武「・・・ちょっと待て、ゆまそれってフラグじゃないか?」

 

ゆま「バトルですぅ!エアーマンでモンスターを攻撃ですぅ!」

 

リンネ「・・・調子に乗りすぎ、セットモンスターはガスタの希望カムイ」

 

E・HEROエアーマンATK1800

ガスタの希望カムイDEF1000

 

リンネ「リバース効果・・・ガスタ・ガルドを特殊召喚」

 

ゆま「モンスターが増えたですぅ!?」

 

リンネ「・・・それで?勝ったも同然って言ったあなたのプラン潰したけど?」

 

ゆま「まだ、想定内ですぅ!フレイム・ウィングマンでガスタ・ガルドを攻撃ですぅ!フレイムシュート!」

 

E・HEROフレイム・ウィングマンATK2100

ガスタ・ガルドDEF500

 

リンネ「・・・ガスタ・ガルドの効果、ガスタ・イグルを特殊召喚」

 

ゆま「また増えたですぅ!でもフレイム・ウィングマンの効果ですぅ!破壊したモンスターの攻撃力分のダメージ

を与えるですぅ!」

 

リンネ「・・・」

 

リンネLP4000→3500

 

ゆま「モンスターが途切れないですぅ!」

 

武「馬鹿!ガスタはリクルーターが多く、モンスターが途切れないのが特徴的なカテゴリーだぞ!」

 

ゆま「そんなこと知らないですぅ!」

 

リンネ「・・・プラン潰れた・・・どうする気?」

 

ゆま「でもやることは変わらないですぅ!ブレイブ・ネオスで攻撃ですぅ!」

 

武「ちょ!さっきの話聞いてたのか!?」

 

E・HEROブレイブ・ネオスATK2900

ガスタ・イグルDEF400

 

リンネ「・・・馬鹿なの?ガスタ・イグルの効果、ガスタの神裔 ピリカを特殊召喚」

 

武「増えると分かってたのに何故攻撃した!」

 

ゆま「ブレイヴ・ネオスの効果があるですぅ!モンスターを破壊したとき、デッキからネオスのカード名が記された魔法・罠カード1枚をデッキから手札に加えることができるですぅ!ダブルヒーローアタックを手札に加えるですぅ!」

 

リンネ「・・・ピリカの効果、墓地のガルドを特殊召喚」

 

ゆま「2体に増えちゃったですぅ・・・カードを伏せターンエンドですぅ」

 

武「モンスターを増やさせてどうする!こうなったら俺も」

 

リンネ「・・・邪魔はさせない、私のターン、魔法カードガスタの交信を発動、カムイ、イグルをデッキに戻し、E・HEROフレイム・ウィングマンを破壊する」

 

ゆま「フレイム・ウィングマン!?けど、墓地にHEROが増えたので攻撃力が更にアップするですぅ!」

 

E・HEROブレイブ・ネオスATK2900→3000

 

リンネ「・・・攻撃力が上がるのは好都合、レベル3のガスタの神裔 ピリカにレベル3のガスタ・ガルドをチューニング」

 

☆☆☆+☆☆☆=☆☆☆☆☆☆

 

リンネ「闇の風交わりしとき先陣を貫く風となれ!シンクロ召喚!ダイガスタ・スフィアード!」

 

ゆま「シンクロ召喚ですぅか!?」

 

武「おいおい・・・これ不味くね?」

 

リンネ「スフィアードの効果、墓地からピリカを回収し、召喚、効果でガルドを特殊召喚」

 

ゆま「また、戻って来たですぅ!」

 

リンネ「バトル、ガルドでE・HEROブレイブ・ネオスを攻撃」

 

ガスタ・ガルドATK500

E・HEROブレイブ・ネオスATK3000

 

ゆま「え!?攻撃力が遥かに上なのに!」

 

リンネ「スフィアードの効果、このカードがいる限り自分フィールド上の「ガスタ」と名のついたモンスターの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは代わりに相手が受ける」

 

武「このままだと、ゆまに2500もダメージ受けるぞ!」

 

ゆま「トラップ発動!ヒーローバリア!攻撃を1度だけ無効にするですぅ!」

 

リンネ「モンスターはまだいる、ピリカでE・HEROブレイブ・ネオスを攻撃」

 

ガスタの神裔 ピリカATK1000

E・HEROブレイブ・ネオスATK3000

 

ゆま「はぅ!痛いですぅ!」

 

ゆまLP4000→2000

 

ゆま「でもブレイブ・ネオスの効果は発動できるですぅ!リバース・オブ・ネオスを手札に加えるですぅ!」

 

リンネ「スフィアードでE・HEROブレイブ・ネオスを攻撃」

 

ダイガスタ・スフィアードATK2000

E・HEROブレイブ・ネオスATK3000

 

ゆまLP2000→1000

 

ゆま「はぅ!ライフが・・・でもこれでスフィアードを破壊できてブレイブ・ネオスの効果を・・・」

 

リンネ「・・・無理、スフィアードは戦闘で破壊されない」

 

ゆま「効果強すぎるですぅ!」

 

リンネ「・・・バトルはもうできない、けど、モンスター残してもいいことはない、手札から魔法カードライトニング・ボルテックスを発動」

 

ゆま「え!?」

 

リンネ「ガスタ・グリフを墓地に送り、相手モンスターを全て破壊する」

 

ゆま「ネオス・フュージョンの効果!このカードを除外することでブレイブ・ネオスの破壊を1度だけ無効にするですぅ!」

 

リンネ「ガスタ・グリフの効果、手札から墓地に送られたとき、デッキからガスタを特殊召喚、カムイを特殊召喚」

 

武「リバース効果を持つカムイを特殊召喚だと?」

 

リンネ「レベル2のガスタの希望カムイにレベル3のガスタ・ガルドをチューニング」

 

☆☆+☆☆☆=☆☆☆☆☆

 

リンネ「闇に蔓延る希望を潰す風が吹き荒れる、絶望の淵へ誘えシンクロ召喚、ダイガスタ・ガルドス」

 

ダイガスタ・ガルドスATK2200

 

武「本当にリンネか?」

 

ゆま「あんなことリンネが言うはずないですぅ!きっと誰かに操られているんですぅ」

 

リンネ「・・・操られてない・・・ガルドスの効果、墓地からガルドとグリフをデッキに戻し、E・HEROブレイブ・ネオスを破壊する」

 

ゆま「ブレイヴ・ネオス!!」

 

リンネ「・・・2枚伏せターンエンド」

 

武「リンネはシンクロモンスター2体に伏せカード対しゆまの場は何もない、手札はあるけど、どう動くつもりだ?」

 

ゆま「私のターンですぅ!引きました!ホープ・オブ・フィフス発動ですぅ!墓地からフェザーマン、バーストレディ、シャドーミスト、エアーマン、ブレイブ・ネオスをデッキに戻し、デッキから2枚ドローするですぅ!更に今引いたコンバート・コンタクトを発動ですぅ」

 

武「ドロー加速してるな」

 

ゆま「手札からブラック・パンサーとデッキからグラン・モールを墓地に送りデッキから2枚ドローするですぅ!そしてトラップ発動ですぅ!」

 

リンネ「・・・伏せカードないのにトラップ?」

 

ゆま「フィールドに何もない時、手札から発動できるトラップですぅ!NEXTは手札、墓地からネオス・ネオスペーシアンを任意の数だけ守備表示で特殊召喚できるですぅ!さっき墓地に送ったブラック・パンサー、グラン・モール、そしてネオスを墓地から守備表示で特殊召喚ですぅ!」

 

N・グラン・モールDEF300

N・ブラック・パンサーDEF500

E・HEROネオスDEF2000

 

ゆま「今度こそ勝つですぅ!ネオス!グラン・モール!ブラック・パンサー!3つの魂が1つとなる時、星雲より最強の戦士が呼び覚ます!トリプルコンタクト融合!来てください!E・HEROネビュラ・ネオス!!」

 

E・HEROネビュラ・ネオスATK3000

 

リンネ「・・・」

 

ゆま「ネビュラ・ネオスの効果!相手フィールドにあるカードの枚数だけドローできるですぅ!」

 

武「モンスター2体に伏せカード3枚・・・計5枚ってドローしすぎだろ!?」

 

ゆま「更に表側表示のカード1枚の効果を無効にするですぅ!ダイガスタ・スフィアードの効果を無効にするですぅ!」

 

リンネ「・・・それで勝つつもり?」

 

ゆま「勿論勝つですぅ!ダブルヒーローアタック発動ですぅ!ネオスを融合素材とする融合モンスターが場にいる時、墓地のHERO融合モンスターを召喚条件を無視して特殊召喚するですぅ!舞い戻ってくださいフレイム・ウィングマン!」

 

武「フレイム・ウィングマンは融合召喚でしか特殊召喚できないが、召喚条件を無視するなら特殊召喚できるな」

 

ゆま「装備魔法発動!フェイバリット・ヒーロー!フェイバリット・ヒーローをフレイム・ウィングマンに装備ですぅ!このカードを装備したモンスターはフィールド魔法がある時、守備力分攻撃力がアップするですぅ!」

 

リンネ「・・・貴様の場にフィールド魔法はない」

 

武「貴様・・・?おい!リンネ!どうしたって言うんだ!」

 

ゆま「リンネはそんなこと言う子じゃないですぅ!」

 

リンネ「世界を闇に落とす・・・それが私の使命・・・」

 

ゆま「リンネはそんなこと思ってないですぅ!私がリンネを元に戻すですぅ!」

 

武「まさか・・・アルカディアムーブメントは洗脳の実験をしているって噂があるって聞いたが・・・まさかリンネが?」

 

ゆま「洗脳なら私が解くだけですぅ!フェイバリット・ヒーローのはまだ効果があるですぅ、バトルフェイズ開始時にフィールド魔法を発動できるですぅ!更に装備モンスターが相手モンスターを破壊したとき、装備カードを墓地に送るで更に攻撃が出来るんですぅ!」

 

リンネ「・・・やれるものならやってみなさい」

 

ゆま「やってやるですぅ!バトルフェイズですぅ!フェイバリット・ヒーローの効果でネオスペースを発動ですぅ!ネオスペースの効果でネビュラ・ネオスの攻撃力が500アップし、更にフェイバリット・ヒーローの効果でフレイム・ウィングマンの攻撃力がアップするですぅ!」

 

E・HEROネビュラ・ネオスATK3000→3500

E・HEROフレイム・ウィングマンATK2100→3300

 

ゆま「まずは攻撃力が高いダイガスタ・ガルドスを破壊するですぅ!フレイム・ウィングマンでダイガスタ・ガルドスを攻撃!フレイムシュート!!」

 

リンネ「・・・甘い!トラップ発動、聖なるバリアーミラーフォース、攻撃表示モンスターを破壊する」

 

ゆま「はぅ!?フレイム・ウィングマンとネビュラ・ネオスが!?」

 

リンネ「また外したわね、これで何回目かしら?諦めなさい」

 

ゆま「まだ諦めてないですぅ!速攻魔法発動!リバース・オブ・ネオス!」

 

リンネ「!さっき加えてたカード」

 

ゆま「ネオスと名のついた融合モンスターが破壊されたときデッキからE・HEROネオスを特殊召喚し更に攻撃力を1000アップするですぅ!更にネオスペースの効果で500アップするですぅ」

 

E・HEROネオスATK2500→4000

 

ゆま「ネオスでダイガスタ・スフィアードを攻撃ですぅ!」

 

リンネ「・・・しつこい!トラップ発動!サイコ・ソウル!ダイガスタ・スフィアードをリリースし、ダイガスタ・スフィアードのレベル×300の数値分回復する」

 

武「ダイガスタ・スフィアードのレベルは6、つまり1800も回復するのか」

 

リンネLP3500→5300

 

ゆま「今度こそ!ネオスでダイガスタ・ガルドスを攻撃ですぅ!その時、手札からオネスティ・ネオスの効果」

 

リンネ「そいつも加えていたカード・・・」

 

ゆま「オネスティ・ネオスを墓地に送ることでネオスの攻撃力を更に2500アップさせるですぅ!」

 

武「ネオスの攻撃力は4000に2500アップするから・・・6500か!?」

 

ゆま「この一撃でリンネの洗脳を解いてみせるですぅ!ラス・オブ・ネオス!!」

 

E・HEROネオスATK4000→6500

ダイガスタ・ガルドスATK2200

 

リンネ「くっ・・・ああああ!!!」

 

リンネLP5300→1000

 

ゆま「やったですぅ!大ダメージですぅ!これでリンネも・・・」

 

リンネ「・・・・フフフ、あははははは!」

 

ゆま「あ、あれ?」

 

武「お、おいおい・・・また性格変わってないか・・・?」

 

リンネ?「ようやく外に出られたわ、全く、毎日毎日抑え込まれていてウンザリだったわ」

 

ゆま「り、リンネじゃないですぅか!?」

 

リンネ?「あら?私を表に出してくれてありがとね~貴女が言うリンネは私を抑える力を失って今、心の中に眠っているわ~」

 

武「なんだと!?」

 

ゆま「じ、じゃあ、貴方は誰なんですぅか!?」

 

リンネ?「終焉の魔女と呼ばれる存在、忌々しいドラゴンに封印されてた魂よ」

 

ゆま「終焉の魔女?確かそれって」

 

武「ハート・ブレイク・ドラゴンを操る終焉の魔女・・・まさか!」

 

リンネ?「そう、あれは私、人格を乗っ取ることは出来ても人間如きの洗脳程度じゃ精神まで乗っ取ることは出来なかったの、つまり、街を破壊してたのは最初の1回を除いて私がやったのよ」

 

武「やっぱり!ウイッチタイムはリンネのせいじゃなかったんだな!」

 

リンネ?「そうそう、もう一つ面白いこと教えてあげる!」

 

武「面白いことだと?」

 

ゆま「一体なんなんですぅか!」

 

リンネ?「この子はね、洗脳実験を受け続けた為に、ほとんどの記憶を無くしたのよ」

 

武「な!?」

 

ゆま「じゃあ!私たちのことを忘れていたのもそのせいなんですぅか」

 

リンネ?「この私は残念なことに覚えているんだけどね、面倒見のいい武やドジでおちょこちょいの副リーダーのゆまとかね」

 

ゆま「私はおちょこちょいじゃないですぅ!!」

 

武「副リーダーってことは3年前のことも覚えているのか!?」

 

リンネ?「封印が解けたのは丁度その頃だからね~私はちゃんと覚えているわよ、心の中で眠っているこの子が忘れていてもね」

 

ゆま「だったらリンネを起こして、記憶を取り戻させるだけですぅ!!」

 

リンネ?「出来ると思ってるの?リバース・オブ・ネオスで特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される、もう貴女の場に攻撃できるモンスターはいないのよ?」

 

ゆま「可能ですぅ!私のバトルフェイズはまだ終わってないですぅ!速攻魔法発動!マスク・チェンジ!光属性のネオスをリリース!光の渦より現れてください!変身召喚!M・HERO光牙!」

 

M・HERO光牙ATK2500

 

ゆま「トドメですぅ!光牙のダイレクトアタック!レイザー・ファング!」

 

リンネ?「最後のトラップ発動!ガスタへの祈り!墓地よりカムイ、ガルドスをデッキに戻し、墓地からスフィアードを特殊召喚!」

 

ダイガスタ・スフィアードATK2000

 

武「墓地から復活したってことは効果は戻ったままだぞ!ゆま」

 

ゆま「光牙は相手モンスターの数分攻撃力が500アップするですぅが、攻撃は中止するですぅ」

 

M・HERO光牙2500→3000

 

ゆま「E・HEROフォレストマンを守備表示で召喚ですぅ」

 

E・HEROフォレストマンDEF2000

 

ゆま「カードを2枚伏せターンエンドですぅ!」

 

リンネ?「結局口だけだったわね!私のターン!!」

 

ゆま「この瞬間!トラップ発動!ブレイクスルー・スキル!ダイガスタ・スフィアードの効果を無効にするですぅ!」

 

武「よし!これでスフィアードの自爆特攻を防げる!」

 

リンネ?「使うタイミング間違えたようね!チューナーモンスター、ガスタ・ファルコを召喚!」

 

ガスタ・ファルコATK600

 

リンネ?「レベル6のダイガスタ・スフィアードにレベル2のガスタ・ファルコをチューニング!」

 

☆☆☆☆☆☆+☆☆=☆☆☆☆☆☆☆☆

 

リンネ?「あえて同じように言うべきね、冷たい心が世界の全て壊す。漆黒の風よ、舞え!シンクロ召喚!薙ぎ払え、《ハート・ブレイク・ドラゴン》!」

 

ハート・ブレイク・ドラゴンATK3000

 

ハート・ブレイク・ドラゴン(オリカ)

シンクロ・効果モンスター

星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2100

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

(1):このカードがS召喚に成功した時に発動できる。

フィールドのカードを全て破壊し、破壊した枚数×200ポイントダメージを相手ライフに与える。

(2):自分の墓地にこのカードが存在するとき、このカードを除く自分の墓地のモンスターのレベルの合計数値が倍以上になるように除外することで、墓地からこのカードを特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したこのカードは次のスタンバイフェイズに破壊される。

 

リンネ?「これこそが封印された私の魂!ハート・ブレイク・ドラゴン」

 

ゆま「このドラゴンさえ倒せばきっとリンネも起きるですぅ!」

 

リンネ?「無理無理、ここであなたはゲームオーバーだから、ハート・ブレイク・ドラゴンの効果、フィールドのカードを全て破壊する!ブレイク・ビックバン!!」

 

武「全てのカードを破壊だと!?」

 

リンネ?「更にオマケでこの効果で破壊したカード枚数×200のダメージを与えるのよ?」

 

武「今破壊されたのは合計5枚、つまり・・・」

 

リンネ?「そ、1000ポイントのダメージを受けてあなたは終わりよ?バイバイ~ドジな副リーダーさん」

 

ゆま「きゃああああああ!!!」

 

ゆまLP1000→0

 

ハート・ブレイク・ドラゴンが作り出した爆発によってゆまは吹っ飛ばされてしまった

 

リンネ?「ふふふ、今の私が出ている時はダメージも現実の物になる、あの子はもう終わりね」

 

ゆま(リンネを・・・助け出したいのに私には無理なんですぅか・・・全て終わっちゃうんですぅか・・・)

 

『諦めちゃ駄目!その純真な心を捨てないで!!』

 

ゆま「へ?」

 

吹っ飛ばされたゆまは壁に激突する前にゆまの体が水の泡に被われ、右手に緑色に輝く痣が出現した

 

武「一体何が!?」

 

リンネ?「その痣・・・まさか!純真紋章!エンシェントシグナーだというのか!?」

 

武「エンシェントシグナー?」

 

リンネ?「せっかくシグナー共も巻き添えに封印されたと思ってたのに・・・私もまだこの体に馴染んでないわ、今回は退くけど、次こそは必ず!」

 

武「あ、待て!!リンネを返せ!!」

 

武は慌ててリンネに手を伸ばそうとするが、手が届く前にリンネは姿を消してしまった

 

武「くそ!!俺は結局何も出来なかったって言うのかよ・・・」

 

 

~アルカディアムーブメント~

「ディヴァイン様、実験は成功です、洗脳に成功した模様です」

 

ディヴァイン「そうか、ようやく洗脳に成功したか、ならもう一人の洗脳に移れ」

 

「はっ!」

 

ディヴァイン「くれぐれもアキには悟られるなよ?」

 

「勿論です」

 

ディヴァイン「全く、治安維持局には困ったもんだ、せっかく精霊界を繋ぐ天才少女を見つけたというのに、先に廃人にされるまで実験してしまうとはね・・・とにかく魔女の洗脳には成功した、次は精霊界に繋がる者を洗脳だな」

 

 

~傭兵キャンプ~

啓人「まさか、あの子がシグナーとは」

 

オブライエン「十代に似た真っ直ぐな子だったからな、まさかだとは思っていたが」

 

啓人「だが、魔女に関しては一手こっちが遅れてしまったな」

 

オブライエン「ああ、まさか既に洗脳を始めているとは思ってもいなかった」

 

啓人「先輩も怒っているんだろうな・・・とにかく、今は出来る手を打たないと」

 

オブライエン「魔女に関しては俺も情報を集める、収容所に送られた娘は」

 

啓人「彼女が対処するって連絡あったよ」

 

オブライエン「そうか、次対処すべきは治安維持局かどっちだ・・・」

 

啓人「治安維持局に関しては様子見だね、ゴドウィンの政権である限り、動くべきではないと思うよ」

 

オブライエン「ロジェじゃないだけマシか、なら今は時を待つべきだな」




「今回の最強のキーカードはダイガスタ・スフィアード、攻撃力は低いシンクロモンスターだけど自身の効果で大ダメージさ!攻撃力だけ見てかかってくる人なんかカモに近いわよね!アハハ!」

ゆま「リンネの体でそんなこと言わないでくださいですぅ!」


~次回予告~
京「マーカーをつけられ収容所へ送られた私、私のデッキは没収され、絶対絶命の状態に挑まれる歓迎デュエル、普段と違うデッキに翻弄される私、一体どうすれば」

次回《収容所の長ーい1日》

京「今回は出番なかったけど、主人公はこの私よ!」

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