MOKOCCHIが行く遊戯王GX   作:交響魔人

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神官が反乱起こしたり、盗賊王がゾークを復活させたりしてきたアテム。
神官から手抜きされつづけたアビドス三世。

どちらの方が幸せなのでしょうか?


MOKOCCHIとアビドス三世

 錬金術の授業にて。

 

「武藤遊戯、海馬瀬人。デュエルモンスターズの一時代を築き上げた二人ですが、

古代エジプトにもデュエルの神と呼ばれたファラオがいたんだニャ。」

「うお、デュエルの神だってよ!すげ~な。待てよ、そんな昔からあるのか?デュエルって。」

「古代エジプトでは石板を使ってデュエルをしていたんスよ。」

「その名はアビドス3世。生涯無敗の伝説を残した、デュエルの神と呼ばれた少年王なんだニャ。」

「生涯無敗!凄いんだな。」

「すっげ~。デュエルしてみて~。」

 

 

「デュエルの神、かぁ…」

「デュエルの腕は高くとも、ユリウスカエサルには勝てなかったようだな」

「…あれ?攻め込まれて征服されている。何で?」

「さぁな。答えはエジプトの砂だけが知っている」

「詩人のつもり?」

「……今のは忘れろ」

 

 

 半眼で顔をそむけるもこっちと、口元を抑えて笑いを抑えるゆうちゃん。

 

 

 

 

 灯台にて

 

「兄さん、まだ意識が戻らないの…。」

「……」

「私には見守る事しか出来ない…兄さんの力になりたいのに…。」

「明けない夜は無い…。」

「!!」

「俺に言ったのはお前だろう。」

「……ええ。少し元気が出たわ。」

 

 

 

 もこっちは自室にて古代エジプトの歴代ファラオの名前と業績について簡潔にまとめる。

 

「アクナムカノン王。隣国が侵攻の準備をしていたのにも関わらずろくに対策を講じず、攻め込まれ国土を蹂躙されてから行動に動いた暗愚。

セト王。目立った失策は無し。親友が居たらしく、彼に向けての詩を残す…」

 

 本人たちが聞けば激怒しそうな内容を記していくもこっち。

 うっかり歴史に名前を残すと大変。女体化されて萌えキャラにされたり。

 

 

 窓の外が光り、もこっちはディスクとデッキを素早く手に取る。

 

「狙いは私か。」

 

 光が収まると、そこには誰も残っていなかった。

 

 

 

 

 船の上にて。もこっちは辺りを見渡す。黄金のマスクをつけた少年と、古代エジプトを連想させる服装の男たち。

 

「…ここは…」

「お前が鍵の守護者だな?」

 

 呼びかけられ、もこっちはそちらを向く。

 

「…いかにも」

「余の名はセブンスターズの一人、アビドス3世。そなたの持つ七精門の鍵を、貰い受ける。」

「生涯無敗のデュエルの神」

「そうだ。余は生涯無敗のデュエリスト!」

「ユリウスカエサルには勝てなかったようだが?」

「……」

 

「ファラオに対して、何と無礼な!」

「まぁ、彼はデュエリストでは無くて政治家だから仕方ないか。では始めよう」

 

 

 

 

 

 

デュエル!

 

もこっち ライフ4000

手5 場 

アビドス三世 ライフ4000

手5 場 

 

 

「余の先攻、ドロー。余はファラオのしもべを守備表示で召喚。」

「…レベル2の通常アンデット族を…」

「そしてカードを二枚伏せる。ターンエンドだ」

 

 

もこっち ライフ4000

手5 場 

アビドス三世 ライフ4000

手3 場 ファラオのしもべ 伏せ2

 

 

 

「私のターン、ドロー!メカ・ハンターを召喚。バトル!メカ・ハンターでファラオのしもべを攻撃!」

 

 攻撃が通る。

 

「…通った?私はカードを一枚伏せる。ターンエンド」

「エンドフェイズ、永続罠、第一の棺。」

「…第一?」

 

 

 奇妙な棺が現れる。

 

「エンドフェイズに第二の棺を発動する。」

 

 

もこっち ライフ4000

手4 場 メカ・ハンター 伏せ1

アビドス三世 ライフ4000

手3 場 伏せ1 第一の棺 第二の棺

 

 

「余のターン。ドロー。王家の守護者を召喚。罠発動!同姓同名同盟。デッキから二体の王家の守護者を特殊召喚。

魔法カード、デルタアタッカーを発動。場に同名の通常モンスターが居る時、ダイレクトアタックが可能になる」

「900の三回のダイレクトアタック…」

「永続魔法、一族の結束。これで攻撃力1700のモンスター3体でのダイレクトアタックとなる。バトル!王家の守護者でダイレクトアタック!」

「罠発動!聖なるバリアミラーフォース!攻撃モンスターを全て破壊する!」

「…ターンエンドだ」

 

 

 

もこっち ライフ4000

手4 場 メカ・ハンター 

アビドス三世 ライフ4000

手1 場 一族の結束 第一の棺 第二の棺

 

 

「私のターン、ドロー!場のメカ・ハンターを生贄に、ブローバックドラゴンを召喚!効果発動!コイントスを三回行い、表が二枚出れば相手のカードを一枚破壊する。

ターゲットはその棺!コイントス!裏、表…裏」

「こやつ、余の棺を壊そうとしたただと…」

「…永続魔法、エンジンチューナーを発動。場の機械族モンスターは攻撃表示となり、その守備力分攻撃力がアップする。よって攻撃力は1200の半分、600アップして

2900!バトル!ダイレクトアタック!」

「ぐううっ?!」ライフ4000から1100

 

 

「カードを伏せ、ターンエンドだ」

「そなた、何を考えている…」

「勝つ事だ」

「今まで、余の棺を壊そうとしてきた者は居なかった」

「…なるほど。読めてきたぞ、古代エジプトのファラオ、アビドス三世の真実が」

「……」

「ローマの脅威がエジプト王朝で高まり、それに対するファラオは目立った業績が無い。

故に手加減してデュエルでは無敗の伝説でもって権威づけをした。カエサルに敗れても国を維持する為の宣伝材料。」

 

 沈黙するアビドス三世の回りの兵士。

 それがもこっちの推理が何よりも正しい事を証明していた。

 

「…そう、か。誰も、余と本気でデュエルしてくれなかったのだな。カエサルも…」

「来い、アビドス三世。私は本気でデュエルをしている。しかし、あのカエサルが手加減したというのか?意外だな」

「エンドフェイズだ!第三の棺、発動!この三つの棺を墓地に送り、デッキからスピリッツオブファラオを特殊召喚!」

 

 黄金のファラオが現れる。

 

「攻撃力2500…いや、一族の結束で攻撃力3300か」

「いいや。スピリッツオブファラオが特殊召喚に成功した時、墓地のレベル2以下のアンデット族通常モンスターを可能な限り特殊召喚する。」

「…攻撃力の上昇は消えたな。これではブローバックドラゴンを倒せまい。ターンエンド」

 

 

 

もこっち ライフ4000

手2 場 ブローバックドラゴン エンジンチューナー 伏せ1

アビドス三世 ライフ1100

手1 場 スピリッツオブファラオ ファラオのしもべ 王家の守護者 王家の守護者 王家の守護者 一族の結束 

 

 

「余のターン、ドロー!場の王家の守護者を生贄に、魔法カードモンスターゲートを発動!デッキの上からカードを捲り、その中のモンスターを特殊召喚!

一枚目、玉砕指令、二枚目、突撃指令、三枚目、魔の試着部屋、四枚目、モンスターカード、ファラオのしもべ。」

 

 現れるファラオのしもべ。これはさほど脅威では無い。脅威なのは…

 

「王家の守護者が墓地に入った事で攻撃力が800アップする…」

「バトル!スピリッツオブファラオでブローバックドラゴンを攻撃!」

「罠発動!砂塵の大竜巻!これで一族の結束を破壊する!」

「?!このタイミングで?!ぐっ、これでは!」

「反撃だ!ブローバックドラゴン!」

「ぐわぁああああ?!」ライフ1100から700

 

「次のターン、ブローバックドラゴンで攻撃表示で呼び出したファラオのしもべを攻撃すれば私の勝ちだな?」

「…見事。ターンエンドだ!」

 

 

もこっち ライフ4000

手2 場 ブローバックドラゴン エンジンチューナー 

アビドス三世 ライフ700

手1 場 ファラオのしもべ ファラオのしもべ 王家の守護者 王家の守護者 

 

 

 

「私のターン、ドロー!ブローバックドラゴンでファラオのしもべを攻撃!」

 

 ブローバックドラゴンの射撃がファラオのしもべを撃ち抜き、アビドス三世のライフも尽きる。

 

「……」ライフ0

 

 

「楽しかった…。こんなに良いデュエルが出来るとは、負けて悔いなしだぞ。では、さらばだ。」

「…去ったか。」

 

 

 もこっちは踵を返し立ち去る。

 

 残るセブンスターズは、二人。

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