MOKOCCHIが行く遊戯王GX   作:交響魔人

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第一章最終決戦です。


MOKOCCHIVSファントム・オブ・カオス

 廃寮にて

 

「…ん?」

「良かった、気が付いたんだな」

「…遊城?勝ったのか?」

「ああ。何とかな…黒木。最後のセブンスターズは大徳寺先生だった」

「…そう、か。」

 

 

 

 校長室にて

 

「丸藤亮、三沢大地、万丈目準の3人が行方不明のままです」

「…セブンスターズは全員倒れたというのに」

「校長先生。最後のセブンスターズ、大徳寺先生は俺にこう言いました。まだ黒幕が居るって」

「そうですか…皆さん、くれぐれも用心してください」

 

 

 

 エントランスに集まり、情報をまとめる。

 

「セブンスターズは天上院先輩、カミューラ、タニア、ザルーグ、アビドス三世、タイタン、大徳寺先生の七人だった訳だが。」

「先生はセブンスターズを操っていた黒幕が居ると。きっとそいつが」

「あの三人が敗れる程の相手か。相当な手練れだな…」

 

 次の瞬間、地震が発生する。

 

「なっ、ゆ、揺れている?!」

「震度5強はあるぞ!」

 

 揺れが収まると、すさまじい音が響き渡る

 そちらを見ると、柱が地面からせりあがって来る

 

「…行ってみよう!」

 

 

 

 その場にいたメンバーが駆けつけると、三枚のカードが浮かび上がっている。

 

「?!あれは、三幻魔!な、何故封印が…」

「まずはあれを回収しなければ」

 

 駆け寄るもこっちは、突如現れた黒い渦に弾き飛ばされる!

 

「?!なっ、これは…」

『…汚い手で我が主君に触れるな』

「カードの精霊か。何故だ!三幻魔が復活すれば精霊も滅びる!」

『それがどうした。それこそが我が悲願』

 

 黒い渦は姿を替える。真っ黒いもこっちに。

 

「…スワンプマン、か?」

『違う。アイツを一緒にするな…大人しく、最期の時を待つがいい』

「悪いが、強行突破させて貰う。最後の仕上げだ!サイコショッカー!」

 

 もこっちがその名を呼ぶと、サイコショッカーが現れる

 

『?!キサマ…人間と手を組んだか!』

『三幻魔が復活すれば、我々はお終いだ』

『あの方々を否定するこの世界に、存在する価値など無い!』

 

 そう叫ぶと、黒いもこっちの姿が変わる。

 

「あれは、サイバー・エンド・ドラゴン?!」

『貴様ッ!』

『失せろ、サイコショッカー。もはやお前の手に負える相手では無い』

 

 黒いブレスを浴び、サイコショッカーは木に叩きつけられる

 

『ぐううっ…こ、この寄生虫め。何時の間にそんな力を…』

 

 

 

 

「く、黒木。一体何がどうなっているの?」

「天上院。実はセブンスターズとの戦いが始まる前から、サイコショッカーから三幻魔の復活阻止の為に協力して欲しいと打診された。

阻止しなければこの世界も精霊界も甚大な被害を受けると言うのでな。サイコショッカー。奴の正体は何だ?」

 

 

『…ファントム・オブ・カオス。デュエルモンスターズの精霊界の心の闇から生まれた、精霊だ』

「心の闇から?」

『奴は実体を持たない。単独では何も出来ぬ。他人の力を借りねば戦えない。それが奴の正体…攻守0のモンスターだ』

「他人の力を。サイバー・エンド・ドラゴンの姿はそう言う事か。丸藤先輩が行方不明なのはコイツの仕業…」

 

『いかにも。三幻魔は本来の所有者の手に渡る。もしも力づくで奪うならば…三人の命は無いぞ?』

『黒木!躊躇うな!三幻魔が復活すればこの島の人間は間違いなく一人も助からん!三人と島全員の命、どちらが重いか比べるまでもあるまい!』

 

「ま、待てよ!万丈目と三沢とカイザーを見捨てろっていうのか!」

『最もリスクの少ない方法がこれだ!』

『最も、今の俺を力づくでどうにか出来るとは思えないが、な…さて、来たか』

 

 

 そのセリフと、ヘリの音から空を見上げる一行。

 ヘリコプターが何かを落とす。

 

 巨大なカプセルだ。中は水で満たされ、老人が入っている。

 

「フフフ…ようやく、時は来た。ついに、三幻魔の力がワシの物に」

「?!影丸理事長?!」

 

「あ、あれが理事長?アカデミアの経営陣はどうなっているの?」

「天上院、オーナーがアレだぞ?」

「き、君…本人が聞いたら間違いなく怒るよ?」

 

 ひきっつた表情で天上院吹雪が反応する。

 基本恐れる物は無い彼でも、海馬オーナーは敵には回したくない存在である。

 

 

 

「時は満ちた。今、ここに三幻魔復活の儀式を行う。ファントムよ、契約は果たしたぞ?」

『確かに。では影丸よ、不老不死と世界の覇権を握れる力を授けよう』

 

 ファントム・オブ・カオスが渦になり、巨大なカプセルの中に入り込む

 

「お、おお。おおおおおお!!!み、みなぎる!みなぎるぞぉおおおおおお!」

 

 影丸理事長の身体が若返っていく。筋骨隆々の大男に。

 

 

 

「理事長!貴方の狙いは、不老不死と世界の覇権だったのですか!」

「鮫島よ、今この世界では邪悪な精霊が復活し、その支配を伸ばしている。ワシにはそれに対抗する力が必要だったのだ。

これだけのエネルギーがあれば、あの精霊も迂闊に攻め込めまい!!」

 

 だが、次の瞬間、影丸はよろめき、倒れる

 

「?!ぐっ、ど、どういう事だ?」

『…若い男三人を取り込んだが、どうやらまだパワー不足だったようだ。影丸、もう少し取り込む必要がある。

全ては邪悪な精霊に対抗する為だ。』

「…そ、そうだな。ワシには使命があるのだ…!」

 

 

 本来は邪悪な精霊、とやらに対抗する為だったのだろうが、既に歪められているようだ。

 

 

「サイコショッカー、動けるか?」

『…いかん、整流器が破損した』

「遊城、行けるか?こいつはここで止める。邪悪な精霊への対抗策に、こんな化け物が必要とは思えん」

「ああ。行くぜ、影丸!」

 

『二人がかり、だと?影丸、男の方を仕留めろ。女の方は俺が仕留める。三幻魔があるのだ、負けは無い。行け、世界の王!影丸よ』

「ふ、フハハハ!世界の王!素晴らしい響きだ!行くぞ、遊城十代!」

 

 

「…哀れだな。憎むよりも憐みの感情の方が大きい。さて、と」

『お前の相手は、私だ。』

 

 ファントム・オブ・カオスは万丈目の姿を取る。

 

「遊城、影丸は任せた、私はこっちを叩く!」

 

 

 

デュエル!

 

もこっち ライフ4000

手5 場 

ファントム ライフ4000

手5 場 

 

 

「私の先攻、ドロー!トレード・インを発動!デモニックモーターΩを墓地に捨て、二枚ドロー!

魔法カード、旧型発進!墓地よりデモニックモーターΩを再起動!カードを伏せ、ターンエンド!

エンドフェイズに、モータートークンを特殊召喚」

 

 

もこっち ライフ4000

手4 場 デモニックモーターΩ モータートークン 伏せ1

ファントム ライフ4000

手5 場 

 

 

『俺のターン、ドロー!相手の場にのみモンスターが存在する事で、サイバー・ドラゴンを特殊召喚!』

「…黒いサイバー・ドラゴンとは」

『手札のサンダー・ドラゴンの効果発動。手札から捨てて、デッキからサンダー・ドラゴン二体を手札に加える。

手札のサンダー・ドラゴンを捨てて、THEトリッキーを特殊召喚』

 

 一気に現れる上級アタッカー。だがもこっちは恐れない。

 

『墓地の光属性のサンダー・ドラゴン二体を除外し、神聖なる魂を特殊召喚。さて、これで生贄が揃った。場の三体のモンスターを生贄に!

邪神イレイザーを召喚!』

「?!邪神?!」

 

 凄まじいエネルギーがほとばしる!

 漆黒の姿で現れたのは…!

 

「これは…オシリス?」

 

 漆黒のオシリス、そう表現できる異形のモンスターが、もこっちの前に立ちはだかる。

 

 

『邪神イレイザーの攻撃力は相手の場のカードの枚数によって決定する。よって攻撃力は3000!

バトル!デモニックモーターΩを攻撃!ダイジェスティブ・ブレス!』

「きゃあああああああああ?!」ライフ4000から2800

 

 

 思わず悲鳴を上げるもこっち。

 凄まじい威力だ!

 

「これは…これ程のモンスターが」

『モンスターでは無い!神だ!』

「…罠発動!時の機械タイムマシーン!蘇れ、デモニックモーターΩ!」

 

 

「相手のカードが減った事でイレイザーの攻撃力は2000になる。カードを伏せ、ターンエンド』

 

 

 

もこっち ライフ2800

手4 場 デモニックモーターΩ モータートークン 

ファントム ライフ4000

手1 場 邪神イレイザー 伏せ1

 

 

 かなりの手札を消耗して、呼び出した邪神。

 その一撃は強力だったが、もこっちは違和感を感じる。

 神を倒されると言うのに、動揺が無い。

 

「…相手のカードの枚数で攻守が決定する……?!なるほど、私のターン、ドロー!」

『さぁ、攻撃して来い』

「メインフェイズに入る。発動するカードは?」

『無い。さっさと進めるがいい』

「そう。ならさっさと進める。場のモータートークンを生贄に!人造人間サイコショッカーを召喚!」

『?!』

 

 サイコショッカーを見るとファントム・オブ・カオスの顔が歪む。

 

「なるほど、さしずめ、おジャマトリオ辺りか?それを使えば攻撃力5000になる。

バトル!デモニックモーターΩで邪神イレイザーを攻撃!モーター・バイオレンスッ!」

 

 デモニックモーターΩが邪神イレイザーに襲い掛かる!

 その一撃は邪神イレイザーの首を落とす!

 

「邪神イレイザー、撃破!」

 

 だが、イレイザーの刎ねられた首から黒い血があふれ出る。

 

「…これは」

『邪神イレイザーは破壊されれば、場の全てのカードを道連れにする…おジャマトリオが読まれていたとは、な』ライフ4000から3200

「…一枚のカードには一つの可能性が、決闘者には手札の数だけ可能性がある!この手札が私の可能性だッ!カードを伏せ、ターンエンド!」

 

 

もこっち ライフ2800

手3 場 伏せ1

ファントム ライフ3200

手1 場 

 

 

『私のターン、ドロー!モンスターをセット、ターンエンド!』

 

 

もこっち ライフ2800

手3 場 伏せ1

ファントム ライフ3200

手1 場 セットモンスター

 

 

「やはり動けないようだな。私のターン、ドロー!永続罠、リビングデッドの呼び声!蘇れ、デモニックモーターΩ!

更にメカ・ハンターを召喚。魔法カード、プロトタイプ・チェンジ!場の機械族を生贄に、墓地の機械族を再起動!

メカ・ハンターを生贄に!蘇れ、人造人間サイコショッカー!」

『ちっ』

「バトル!サイコショッカーで攻撃!」

『破壊されたのは素早いモモンガ。よってライフを1000回復し、同名カードを二体セットする!』ライフ3200から4200

「デモニックモーターΩで攻撃!」

『さらに回復』ライフ4200から5200

「ターンエンド。エンドフェイズにモータートークンを特殊召喚」

 

 

もこっち ライフ2800

手2 場 デモニックモーターΩ モータートークン サイコショッカー リビングデッドの呼び声 

ファントム ライフ5200

手1 場 セットモンスター 

 

 

『私のターン、ドロー!貪欲な壺を発動、墓地のサイバー・ドラゴン、THEトリッキー、神聖なる魂、素早いモモンガ二枚をデッキに戻し、

二枚ドロー!』

「素早いモモンガがデッキに戻ったか…」

 

 手札が増えた事よりも、そちらを警戒するもこっち。速攻で勝負を決めないとまずいのだが…

 

 

『素早いモモンガを攻撃表示に変更。バトル、サイコショッカーを攻撃』

「…生け贄確保が狙いか!迎え撃て、サイバーエナジーショック!」

『ふん、ライフ回復後、素早いモモンガを二体特殊召喚する』ライフ5200から3800、3800から4800

 

 二体の素早いモモンガがセットされる。

 

『魔法カード、デビルズサンクチュアリを発動。メタルデビルトークンを特殊召喚』

「三体の生贄…」

『三体の生贄を捧げ、邪神アバターを召喚!』

 

 

 真っ黒い球体が現れ、徐々に姿が変わる。

 

「デモニックモーターΩ?!」

『このカードは場の最も攻撃力が高いモンスターの攻撃力に100を加えた数値となる。

戦闘で攻略するのは、不可能。ターンエンドだ』

 

 

もこっち ライフ2800

手2 場 デモニックモーターΩ モータートークン サイコショッカー リビングデッドの呼び声 

ファントム ライフ4800

手1 場 邪神アバター 

 

 

 

「私のターン、ドロー!」

『ちなみに、アバターが出てから二ターンの間、相手は魔法・罠を発動出来ない。』

「…場のデモニックモーターΩとモータートークンを生贄に。リボルバードラゴンを召喚!」

『?!リボルバードラゴン、だと…』

「邪神だろうと、この一斉掃射を受けたら、ただでは済まない!」

『コイントスが当たると思って居るのか?』

「当てる。いくぞ…コイントス!裏…」

『フッ』

「二回目…表!」

『……』

「三回目……」

 

 もこっちはコイントスを行う。ひどく、ゆっくりと動く。

 

「……表!」

『バ…か…な…ここまで、来て…?』

「リボルバードラゴンの効果発動!邪神アバターを破壊!」

『ぐうううう?!』

 

 打ち砕かれる、暗黒の太陽。

 

「開けない夜は無いように、沈まない太陽は無い。リボルバードラゴンでダイレクトアタック!」

『がああああああ?!』ライフ4800から2200

「トドメ!人造人間サイコショッカーで、ダイレクトアタック!サイバー・エナジー・ショック!」

『ぐわぁああああああ?!おのれ、おのれぇ!』ライフ0

 




遊戯王の邪神の中ではイレイザーが一番好きです。破壊されたら敵味方問わず道連れというのが実に邪神らしいです。皆さんは三邪神の中ではどれが一番好きですか?
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