デュラリールドロップアウト!?   作:タキオンのモルモット

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リドルジョーカー取り敢えず茉優√だけ終わりました

……え?遅いって?気にするな!


第2.4章:姉と悪魔と超能力社会
プロローグ とあるジャーナリストの記録


 

被害者が百人を超えたリッパーナイトから約二週間。再び池袋でとんでもない事件が発生した。

 

『アストラル』を使える『アストラル使い』、そいつらを含む総勢三十名が逮捕されるという事件が発生した。原因は町中の喧嘩。それも多対一である。

 

今の世の中アストラル使いに対する偏見が強く、そしてその偏見はこの事件により、再び深まっていく、そう懸念されていた────のだが。

 

 

『え?平和島静雄にやられたのか……運がねえなぁ』

 

『叶歩も居たんだろ?勝ち目無いじゃん』

 

『何があったのかはよく知らんがあの二人なら仕方ない』

 

『アストラル使いよりやべえもんなあの二人』

 

世間の……というよりテレビなどでは大きく取り上げて問題にしていたが、ネットの意見は寧ろ、アストラル使いを擁護……ではないが、事件の起きた池袋の掲示板や他のサイトでも責める意見は一つとしてなかった。

 

そして、それは、記者である自分が興味を持つのに充分な内容だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー!!もう!!なんだよこれ!!巫山戯んなよおい!!」

 

叶歩は荒れていた。兎に角荒れていた。

 

「確かに!!俺は殆どの攻撃が効かないとも!!車に撥ねられても平気だし、何なら日本刀も通さねえよ、だけどなぁ……」

 

アストラル、それは大気中にあるもので、だからこそ、アストラルへのリンク値が高い人間は、超常の能力が使える……と、思えば良い。

 

その超常の能力とは様々で、風を起こしたり、身体能力をあげたり……まあ、様々だ。その中には水を使った能力者もいて──────

 

 

 

 

 

 

「てめえ今週のジャンプまだ読む前だったんだぞゴルァア!!」

 

「お兄様、それよりも洗濯の手間を考えてください」

 

濡れたり風の鎌鼬で服が破けたり……そんな被害は受けているのである。

 

 

 

「……今日だけで何人来たよ?」

 

「この間の一斉襲撃で三十人でしたね。今日はそれに比べたら少ないですよ、十人ほどです。」

 

「それでも多いな………静雄さんの方も何もないと良いが……」

 

「あの人の場合池袋の町の方がヤバいですよ」

 

「……確かにこの間街頭引っこ抜いてボロッボロにしてたけども……」

 

あの人の場合それは何時ものことだ。

 

「あの人だって一応ブルドーザーに轢かれたら怪我するでしょ?」

 

「お兄様、普通の人はブルドーザーに轢かれたら死にますよ?」

 

「そうなの?」

「そうです。」

 

等という会話をしつつ、公園に襲撃者を置き去りにして、帰宅した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この時はまだ誰も気がついてなかった。

 

この連続襲撃事件が、一月後、町の全てが変わる程の出来事になるなんて。しかもその原因が自分自身など─────

 

叶歩は知るよしも無かった。





取り敢えずあやせ√やってきます

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