家庭教師ヒットマンREBORN! ~光と闇の奇跡~ 作:R0
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ロヴィーノ教団のシンボルが描かれていた扉、そこを潜ったのは、獄寺、山本、了平、ランボ、雲雀、骸、クロームのツナの守護者7人だった。7人は扉の先の長い洞窟を通っていた。ちなみに雲雀は群れるのが嫌か、他の6人よりも少し先を走っていた。ランボは了平が抱えて走っていた。
「う~~~む………」
その了平は何かを考えていた。
「おい、芝生。テメー、何さっきから悩んでいやがんだ?」
それを見て、獄寺は了平に聞いた。
「いや、極限に何か大事なことを忘れている気がするんだが…………」
「あ!先輩もっすか!?俺も何か大事なことを忘れている気がするんす」
了平の言葉に山本が同意した。
「大事なことって、こんな時に忘れ物したのか?」
獄寺は2人を呆れた目で見た。
「いや、物じゃないと思うのな………」
と山本が言った。
「まぁ、なんでもいいが、そんなもんはあとにしろ」
「あぁ」
「うむ」
獄寺に言われて、山本と了平はとりあえず1度保留にすることにした。
「長いトンネルだもんね~~~」
了平に運ばれていたランボがそう言った。
「ったく。呑気なやつだぜ………。しかも、これから、戦う相手はあいつだって言うのによ………」
獄寺がそんなランボを見て、そう呟いた。
「あ、あそこ」
すると、クロームが前のほうを指で指した。そこには、光っている場所があった。出口が近い証拠だ。
「…………」
「クフフ、いよいよですか」
雲雀は黙って、骸がそう言って出口のほうを見た。
「よし、テメーら、気を引き締めろよ!!!」
獄寺が鼓舞するためにそう言うと、
「んおーーーーー!!!!」
了平が叫んだ。それにより、雲雀や骸も含めた全員が止まって、了平のほうを見た。
「なんだよ、芝生、うるせーぞ!!!」
獄寺が了平にそう言うと、
「うむ!!極限に思い出したぞ!!俺たち、円陣を組んでいないではないか!!!」
「あー!!!そう言えば、そうっすね!!!」
了平がそう言って、山本も同意した。
「大事なことって、それかよ!!?」
獄寺がうんざりとした様子で叫んだ。
「これが無くては気が引き締まらないではないか!!!」
「そうそう。さっさっ、時間が無いから早くしようぜ♪」
「俺っちもやるもんねー!!!」
と了平、山本、ランボがそう言った。
「テメーらな………」
獄寺が止めようとすると………
「………私もやる……」
クロームが言った。
「なっ!!?」
「おう、いいぜ♪」
「うむ、クロームもこっちに来るがいい」
「うん……」
とクロームが円陣に加わろうとした。
「ちょっと待て!!クローム!!?テメー、そういう柄じゃねぇだろ!!!」
獄寺がクロームにそう言った。
「うん……。……でも、私も気を引き締めたい。ボスの想いに答えるために………」
「うっ………!!………チッ、わかったぜ……俺もやってやるぜ!!!10代目の想いに答えるためにな!!!」
クロームに言われて獄寺も参加することになった。
「ハハッ♪あっ、お前らはそこにいたら、一緒に入っていることになるから、大丈夫なのな♪」
山本は雲雀と骸にそう言った。
「いったい何をする気ですか、彼らは?それに、クロームまで………」
「…………知らないよ」
何も知らない骸とリング争奪戦で見たことある雲雀がそう言った。そして、5人は円陣を組んでいた。
「よし!!!いくぞ!!!!ボンゴレ~、ファイト!!!!」
「「「「オーーーーッ!!!!」」」」
了平の掛け声で4人が叫んだ。
「ハハッ♪やっぱり、これがないと、しっくり来ないっすね♪」
「うむ!!極限に気が引き締まったぞ!!!!」
「ガハハッー!!!」
山本、了平、ランボは機嫌が良くなったが………
「………やっぱり、萎えるぜ…………」
「……………////」
「恥ずかしがるなら、参加するなよ…………」
獄寺はうんざりしていて、クロームは顔を赤くしていた。
「何やっているんだ、お前ら?」
『!!!?』
すると、出口のほうから声が聞こえて、獄寺たち7人はそっちのほうへ向くと、そこには…………
『ルシフェル!!!?』
《
「よっ!!俺のところにはお前らが来たのか」
ルシフェルが片手を上げて、挨拶をしながらそう言った。
「テメー、そんなところで何してやがんだ!!?」
獄寺がルシフェルにそう聞いた。
「いや、それはこっちのセリフなんだが………。この先で、お前らを待ってて、気配が近づいてきたって思ったら、お前らが急に立ち止まって、こっちに全然、来なかったから、気になって様子を見に来たんだよ」
とルシフェルが答えて、
「で、もう一度聞くが何をやっていたんだ?」
先程の質問をもう一度聞いた。それを………
「極限に気を引き締めていたのだ!!!!」
「ああ、そうなのな!!!お前らを倒して、地球を滅亡させるのを阻止するためにな!!!!」
了平と山本が答えた。
「へ~~。それが、地球流の気の引き締め方なのか?」
ルシフェルがそう聞くと………
「「そうだ!!!」」
「違う!!!」
同時に了平と山本が肯定、獄寺が否定して言った。
「いや、どっちだよ………」
ルシフェルが呆れていると………
「ねぇ………」
雲雀がトンファーを構えてルシフェルに向かって言った。
「そんなことはどうでもいいよ。君には、並中の不法侵入、校舎破壊、それから、僕の個人的理由で咬み殺させてもらうよ……」
「クフフ………。そうですね。僕たちの目的はおしゃべりをしに来たわけではないのですからね」
骸も三叉槍を構えて言った。他の皆も警戒した。
「…………まぁ、それもそうだな。でも、ここじゃ狭いから、奥へ行こうか?」
そう言ってルシフェルは出口へ向かった。
「なっ!!?待ちやがれ!!!」
獄寺がそう言って、皆、ルシフェルを追いかけた。
出口を通ると、そこは、他の《
「さて、ここで戦おうか」
ルシフェルがそう言った。そして、ルシフェルの側には………
「なっ!!?それは!!?」
「剣なのな!!?」
「ピカピカだもんね~」
《ロヴィーノ》を復活させる剣があった。剣の周りには結界が張られていた。
「予想はしていましたが、やはり、あなたのところにあったのですね………」
骸がそう言った。
「まぁな。リリスや他の連中のところには、この結界を作っている装置があるぜ」
ルシフェルがそう言った。
「まぁ、それよりも始めるか。お前らもこの剣を壊したいみたいだしな」
そう言って、ルシフェルはハルバードを構えた。すると………
「ねぇ………」
雲雀が声を掛けてきた。
「ん?なんだ?」
ルシフェルがハルバードを下ろして、雲雀に聞いた。
「君も他の肉食動物たちみたいな、特別な炎を持っているんでしょ?それ、使いなよ」
雲雀がそう言った。確かに、今までの皆の話で、ジャバウォックは《憤怒の炎》、スロウスは《怠惰の炎》、ベルゼブブは《暴食の炎》、エンヴィーは《嫉妬の炎》、豪は《強欲の炎》、リリスは《色欲の炎》、そして、ダークネスは《闇夜》の炎を持っている。しかし、ルシフェルだけはいまだに判明していなかった。
「ふ~ん。お前、バトルマニアか。それで全力の俺と戦いたいわけか」
「そうだよ」
ルシフェルの言葉に雲雀は肯定した。
「おい、雲雀!!テメー、こんなときに何言ってんだ!!!」
「うむ。しかし、気持ちはわかるぞ!!」
獄寺はそんな雲雀に怒鳴り、了平は同意した。
「まぁ、お前らの気持ちはわかったが………。悪いが、そのお願い断るぜ。お前ら相手に使う必要ねぇからな」
ルシフェルの言葉にクロームとランボ以外の5人がムッとした。全員が全員、バトルマニアというわけではないが、全員負けず嫌いのところがあった。しかし、ルシフェルはそんな獄寺たちを無視して続けた。
「
ルシフェルがそう言うと、ポケットからオレンジと黒が混ざった色した匣を取り出した。
「何なのな、それは?」
山本が聞いた。
「これは、《羅刹開匣》用の匣だ」
「《羅刹開匣》?」
それにルシフェルが答えて、クロームがおうむ返しで言った。
「ミルフィオーレファミリーに《修羅開匣》ってものがあるだろ?これは、それをより恐ろしく、凶暴に強化されたものだ」
「《修羅開匣》よりも………」
未来や虹の代理戦争で戦ったことのある者はより警戒した。
「こいつはミルフィオーレのような、トカゲや蛾のような現代種、ティラノサウルスやショニサウルス、スピノサウルスのような古代種とは違う。ジャバウォックにはその名の通りジャバウォック、豪にはアトラナート、エンヴィーにはフェンリル、リリスにはバフォメット、スロウスにはケートス、ベルゼブブにはヤマタノオロチ。怪物、神、悪魔、そう言った伝説上の生物との合体ができる」
ルシフェルがそう説明した。
「なんだそれ!!!スゲーじゃねぇか!!!!」
UMAなどの不思議が大好きな獄寺は興奮した。
「あ~、獄寺………?」
そんな獄寺に山本が引きぎみに声を掛けた。
「はっ!!そうだった。……テメー、それを使うつもりはねぇってどういうことだ!!!?俺たちを嘗めているのか!!!?」
我に帰った獄寺はルシフェルに怒鳴った。他のメンバーも同じ気持ちだった。
「いや、純粋なお前らの実力は俺も認めているぜ。ただ、それでも、俺には勝てないって言っているだけだ」
「それを嘗めているって言うんだろうが!!!!」
ルシフェルの言葉に獄寺が突っ込みながら怒鳴った。しかし、ルシフェルはそれを無視して続けた。
「それに、お前ら……………その
『っ!!!?』
ルシフェルの言葉に獄寺たちは言葉が詰まった。
「ただでさえ、俺に勝てる可能性が低いっていうのに、
ルシフェルの言う通り、今の獄寺たちは全力で戦うことができない。しかも、前回では、並中ではルシフェル1人相手に服を少し破ることしかできなかった。骸もルシフェルに傷一つつけることができなかった。確かに、それで、ルシフェルと戦うのはきつい。しかし…………
「だから、なんだ!!!そんなことは関係ねぇ!!!!」
「そうなのな!!!!」
「俺たちは極限に負けられぬ!!!!」
「あなたたちに地球は滅ぼさせない………!!!!」
「へへ~ん!!!ランボさんは最強だもんね~~!!!」
「クフフ、僕はこれの力が無くても、あなたを倒せますよ」
「僕は君を咬み殺すだけだよ。それから、君の炎と匣を無理矢理でも使わせるよ」
7人はそれぞれそう言った。そして、戦闘体勢に入った。
「は~……。強がりなガキ共だぜ………」
ルシフェルが呆れたように言いながら、自分の武器であるハルバードを構えた。
今、戦いが始まる。