ーー時間が戻っているーー
そう結論づけた悟空、そして時間が戻る条件が唐突に訪れる謎の頭痛。その頭痛が起こると初めて目が覚めた場所に時間が戻る。そしてなぜか自分を除くすべての人の記憶もその時間まで戻る。
もしかしたら他にも記憶が戻らない人がいるかもしれない。
そんなことを考えると悟空に銀髪の少女が尋ねる。
「どうしたの?急に黙っちゃって。...あの、やっぱり以前どこかであったりしてたの?だったらごめんなさい。わたし、すっかり忘れてしまって...。」
「いや、でーじょーぶだ。それならあったことがあるってゆーよりオラが一方的に知ってるってだけだしな。変な気使わせてわりーな。」
悟空は「ヘヘッ」と鼻の下をこすりながら笑う。
「しかし一方的に知ってるってのも不思議な話だよね。君はこの
銀髪の少女の肩あたりから声が聞こえる。そしてその声の主はすぐにわかった。猫である。空飛ぶ猫。
「どひゃーっ!おめぇ喋れるんか?それに空も飛べるんか!すげーな!」
「えへへ、そんなに言われると照れちゃうよぉ。」
猫はその小さな手で耳の後ろを掻いている。
「それにオラ、喋れて空飛ぶ猫なんて1匹しか知らねぇしなぁ。」
「ムムッ!?それはライバル出現だね。でも可愛さ勝負なら僕は負けないよ!」
空飛ぶ猫はこれでもかとかわいいポーズ&仕草をとる。
「ハハッ、確かに可愛さならそいつより上かもなぁ。」
そんな1人と1匹の様子を見て銀髪の少女は微笑むのであった。
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「あっ!いけない!!」
銀髪の少女は思い出したかのようにそう叫ぶ。
「どうしたんだ?」
店の前ではさすがに邪魔だと言うことでどこか邪魔にならないところで遊ぼうと言うことになり街の様子が一望できる高台へと来た2人と1匹。
しばらくは戯れる1人と1匹を眺めているだけだったが銀髪の少女は本来の目的を思い出す。
「わたし、大切なものを盗まれちゃったの。他のものなら諦めもつくんだけどあれだけはどうしても取り返さないと...。」
「わ、わりー。オラそんなことも知らずにずっと遊んでばっかで...。」
今思うとこの少女にとって悟空は初めてあった赤の他人。そんな赤の他人のために大切な物を探す時間を割かせてしまったことに悟空は罪悪感を抱く。
「いや、あなたのせいじゃないのよ。そもそも盗まれたわたしがいけないのだしその事を忘れていたわたしの自業自得なの。だからあなたが気に病むことなんてこれっぽっちもないのよ。」
「ほんとほんと、僕はいつ気づくのかハラハラしてたよ。」
「もう!そこは教えてくれてもいいじゃない!」と言っている少女の横で悟空は一つの決心をする。
「なぁ、その探し物オラにも手伝わせてくんねぇか?やっぱりオラにも責任はあると思うしおめぇには借りもあるしな。」
悟空は時間の戻る前、彼女にリンガを分けて貰ったあの出来事の恩を、たとえこの少女が覚えてなくとも返したい、そう思った。
「でも、わたしはあなたのことを覚えていないし、それに盗まれた徽章に関して何も知らないし...」
「まぁそうゆうなよ、1人で探すより2人の方が絶対いいって!」
少女がうーんと考える横で「僕もいるよぉ〜」と猫がプカプカ浮きながら続ける。
「それにこの子相当強いみたいだし足手まといにはならないと思うよ。」
「そうね、それじゃあお願いしようかしら。」
「よっしゃ!今更だけどオラ悟空。孫悟空だ。よろしくな!」
悟空が右手を差し出し握手を求める。少女は悟空の手を取り...
「わたしは...リア。...よろしくね。」
猫は少し顔を歪めるがそれを見抜けたのはこのリアと名乗る少女だけであった。
そして2人の交わる手に跨る猫。
「そして僕はパック。よろしくね!」
「あぁ、リアにパック改めてよろしくな!」
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「それでその探し物ってのは?」
悟空はリアに尋ねると親指と人差し指で3、4センチほどの大きさを作り
「盗まれたのは徽章なんだけど真ん中に宝石が埋め込まれていてこれくらいの大きさなんだけど。」
悟空は考え込む。徽章ってなんだっけ?.....などではなく、その徽章に少なからず心当たりがある。
「その徽章ってやつはもしかして丸っこいけど三角のやつか?埋め込まれた宝石って赤だったりすんのか?」
その悟空の問いにリアもパックも目を見開く。
「そう、それ!どこで見たの!?」
リアは思わず悟空の肩を掴む。
「これは思わぬ掘り出し物だねぇ、まさかこんなに早く手掛かりを掴むことができるなんてね。」
そう、あれは確か...手の中、右手の...
「あぁーーっ思い出したっ!!あのちびっ子だ!金髪のちびっ子が持ってた!!」
「それって小柄ですばしっこいっ!?」
リアは悟空の肩を揺らす。
「お、お、落ち着けって。そう、そうだ。確かにあのちびっ子はちっさくてすばしっこかったな。」
「あ、ごめんなさい。でもその子、一体どこにいるのかしら...。」
「そのちびっ子ならあっちにいっぞ。」
悟空はあっちとはるか先を指差す。
「あっちってこの方角にいるの?どうしてゴクウはどうしてそんなことがわかるの!?」
「オラ会ったことあるやつなら気で居場所くらいならわかるぜ。それにそのちびっ子は結構気も高かったしな。あと近くにさらに大きな気が一つ、あとは気は小さいけどもう1人いっぞ。...ん?その3つの気よりもっと気の大きな奴が近づいてんな。こいつはちょっと邪悪な気をしてんな。急いだ方がいいかもんねぇ。」
そう話す悟空に感心しつつも「急いだ方がいい」と言う悟空の言葉にリアはさらに悟空に問う。
「それってここからどれくらい?」
「結構距離あんぞ。人の足ならだいぶ時間かかっちまう。」
「でも行くしかないわね。」
「リア、僕もうそろそろ時間だからあんまり無理はしないでね。」
パックはもうそろそろ時間と言っていたが悟空には何のことだかわかるはずもなかった。
「まぁしんぺぇすんな。オラがいんだ。あっという間さ。」
そう言うと悟空はリアをヒョイと持ち上げる。
「えぇーーっ!ちょ、ちょっと待ってよ!」
「さすがのゴクウでも娘をそんな無下に扱うのを黙って見過ごすことはできないなぁ〜。」
1人と1匹の反対により悟空は「しょうがねぇなぁ」と言いながらリアを降ろす。
しかしどうしたのもか...
「しっかし弱ったなぁ、オラが担げばすぐ着くけど。それにこの姿じゃ瞬間移動もつk...」
悟空は一度言葉を切るとすぐさま「それだぁ!」と大きな声を出す。その声にビクッとなるリアを横目に悟空は「ちょっと待ってろ」と言うと力を込め始める。
「ハァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」
「えっ!?ちょっとゴクウ?ど、どうしたの!?」
「ァァァァァァァァァァーーーーーーーー!!」
悟空の髪が伸びているような気がする。悟空の差が伸びているような気がする。悟空の尻尾の色が赤く染め上がっているような気がする。
「さすがの僕もこれには驚きが隠せないねぇ〜。」
「ヌァァァァァァァァァァァーーー!!」
悟空を中心に起こる突風に飛ばされないよう近くの柱にしがみつくリアとパック。さらに強くなるその風にもはや目を開けることすら困難になってしまった。
そしてすぐに風は収まり目を開けるとそこには今まで話していた悟空の姿はなく、そこにはリアの頭一つ分以上の背丈に上半身は赤い体毛に覆われ、体毛と同じ色をしたしっぽ、肩から流れる髪。そして目を赤いラインが縁取る男が立っていた。
「待たせて悪かったな。」
その男から発せられた低く、ズッシリとした渋い声。しかしどこかあのあの少年の面影をその男から感じる。
「あなた、まさか。ご、ゴクウなの?」
「何言ってんだ、俺に決まってんだろ。って無理もねえか、以前の俺とは全然ちげーもんな。っとこんなこと話してる場合じゃないはずだぜ?俺の手を取りな。すぐに向かう。」
「えっ?あ、は、はいっ!」
「僕はますますら君に興味を持ったよ。ひと段落ついたら君のこと教えてね。」
パックとリアはそう言い悟空の手を取る。
時間は夕暮れ。もうすでに日はほとんど暮れているら、
時間的に悟空の謎の頭痛発生まで残り1時間と迫っていた。「これで何か変化があるといいなぁ」と思いながら悟空は金髪ちびっ子の気を追い瞬間移動をするのであった。
やってしまった。超サイヤ人4を出す所はここしか思いつかない。
でも後悔はしてない!
あとエミリアがサテラって名乗るのは何か違う気もするし原作主人公そっちのけで本名教えるのもどうかと思って「リア」になりました。普通すぎてつまんないですかね?
何はともあれ最後まで読んでいただきありがとうございました