ラブライブ!〜onlydesire truth〜   作:ハイネ1021

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4話 潮風吹く明日は

「ん〜ここは…」

「穂乃果!」

「穂乃果ちゃん!」

海未ちゃんとことりちゃんの声が聞こえる。私を呼ぶ声。

目が覚めたのは救護室のベッドの上。

 

「海未ちゃん…ことりちゃん…、私はどうしてここに?」

 

「機体が故障して海に落ちて、その衝撃で気絶したんです。」

 

そう…なんだ…。

 

そうだ。私は決意した。会えないかもしれない。意味なんてないのかもしれかい。ちっぽけな理由だと笑われるかもしれない。でも確かめるんだ。その為に私はもう一度、戦う。

 

前とは違う。

みんなと ーー

ーー仲間たちと共に。

 

 

「そういえば、艦長と絵里が呼んでました。行きましょう穂乃果。」

 

部屋を出て司令室へ向かった。

 

「揃いましたね。これよりUTX軍事施設を占領する作戦を行います。

これが私たち新生オトノキ軍の初任務になるわ。」

 

「作戦指揮は矢澤さん。作戦の説明お願いします。」

 

「はい。聞いての通り今回の作戦は軍事基地の占領、破壊。これにより相手の戦力の鎮圧、私たちの軍の増強を目的とするわ。

内容としては、2つの軍事施設を2グループに分かれてそれぞれ破壊。

北関東軍事施設に、絵里と海未、ことりとレン。

西関西軍事施設に、私、凛、花陽、希。

真姫と穂乃果は機体の修理及び今回の作戦の防衛ラインとして待機。

各機体に亜音速ブースターを装着、これで目的地まで行って頂戴。

作戦開始時間は明朝4時、以上!」

 

 

話が終わり外の空気を吸おうと船のデッキに出たレンの前に南ことりがいた。

 

「あっ…、南さん。」

 

「ことりでいいよ。私たちは主力部隊が集まりやすい都市部に置きたいってにこちゃんが。フォワードとして期待されてるみたい。よろしくね、レンくん。」

 

「あ…はい。自分も期待に応えられるよう頑張ります!」

 

「手、震えてるよ?」

 

「ち、違います!これは…!その…」

 

「強がらないでいいんだよ。本番も辛かったり怖かったら引いて私に任せちゃってもいいからね。」

 

「バカにしないでください。俺だってこの軍のパイロットです。足手まといなんかになるもんですか。」

 

「ふふっ。それはことりお姉さん、頼もしいなー♪」

 

「弟扱いしないでください!」

 

「はははっ、ごめんね。でもことりと約束して。死なないって。」

 

「…わかってますよ、そんなの。」

 

沈黙が続く。

 

「ねぇ、なんでレンくんはこの軍に入って、戦うって決めたの?」

 

「…こんな世の中が嫌なんです。

家族を失って、俺の人生を狂わせたこの世界が憎い。その発端はμ'sで、前回の戦争で…。あんなものがなければ俺は平和な人生を送れたのかもしれない。だけど、あの日から無関係じゃいられなくなった。皮肉な話だけど、オトノキ軍はそんな俺に居場所をくれた。だから今は戦う。もう俺みたいな人が二度と現れないために。こんな悲しい世界をぶち壊すために。俺に今できることは…そんだけだ。」

レンは空き缶を潰す。

 

「強いんだね。」

 

「そんなこと…俺はまだまだ全然、弱いです。」

 

「でもパイロット適性も相当だよ。

いつか…」

 

ことりちゃんは口を濁す。

 

「いつか、高崎翔のようなパイロットになれるかも。なんて。」

 

知っている。高崎翔。男性にして唯一のμ'sパイロット。俺は入隊してから彼の存在を知り、そして彼に憧れていた。彼のように強ければ大切なもの全てを守れる気がする。しかしそんな彼でさえ最後は命を落とした。この戦場で。彼にはなし得なかったことを俺が果たすことができるのだろうか。

そんなことをずっと考えてた。

 

だけど答えはコクピットの中にあった。その答えも至極簡単であった。

 

「南さん。俺は俺です。高崎さんの代わりでもない。今はまだまだですが、すぐに彼を追い抜いてみせますよ。」

 

「レン君…。」

 

「うん!その意気だ。」

 

南さんは両脇を締めてファイト!と言ってくれた。

 

船のデッキに漂う潮風が俺たちにどのような明日を迎えてくるのだろう。

 

 

 

夜が明け、作戦開始時間になった。

園田海未と絢瀬絵里は機体の最終チェックへと向かう。

 

「これが絵里の新機体ですか。」

 

「ええ。エリアリスっていうの。相変わらず可変機体なんだけど…見た感じ前のより支援型になったかしら。海未のは見た目は変わっていないようね。前大戦では最新鋭機だったから改良しなかったのかしら。」

 

「ふふ、それがそうじゃないみたいですよ」

 

「ふーん。少し気になるじゃない。」

 

「まぁお楽しみってことで。」

 

2人は笑みを交わしそれぞれのコクピットの中に入っていった。

 

『発進、どうぞ!』

 

「綾瀬絵里、エリアリス。行くわよ!」

 

「園田海未、ヴァルフリード〜真月〜、参ります!」

 

 

「レン君、いよいよだね。」

 

「あ、はい。遅れないよう頑張ります、南さん!」

 

『発進、どうぞ』

 

「南ことり、織姫アサルトカスタム、行きます!」

 

「レン・クレナイ、クロスドライヴァー、

行きます!」

 

 

「1年間鍛えあげた私たちの実力みせてやろうじゃない。」

 

「別に今回はあまり難しい任務じゃないわよ?」

 

「わ、わかってるわよ!でもこういう任務も気を抜かないことが重要なのよ!」

 

『発進、どうぞ!』

 

「矢澤にこ、アルフレッド。出るわよ!」

 

「西木野真姫、ロゼリア。発進します!」

 

「遅れとったら許さんで?」

 

「もう凛は希ちゃんの部下じゃないにゃ。」

 

東城希、行きます!

 

星空凛、行きます!

 

みんな大丈夫かな?

 

大丈夫だよ。みんなならきっと。

私たちはこの艦を守ることを考えよう。

うん!

 

軍事基地が見えたわ。

 

これより作戦を開始する!

 

「目標を爆撃する!」

 

エリアリスのポットから射出された無数のミサイルが基地を爆撃した。

 

「敵襲!総員!直ちに迎撃せよぉ!」

 

プロトアーマー部隊が次々に出てきた。

 

「ことり!レン!そっちの敵部隊は頼んだわよ!

海未は私についてきて頂戴。」

 

「了解!」

 

「久々の実践、腕がなるね〜」

 

「演習通りに行けば…やれる!」

 

「来るよ!3機!」

 

「はああああああ!!」

 

ビーム射撃がプロトアーマーに命中した。

 

「やった…よし!」

 

「油断しちゃだめ!」

 

2機がサーベルを構えクロスドライヴァーに急接近してきた。

 

「しまった!うあああああ!!」

 

「飛べ!フェザーピット!」

 

「放たれたフェザーピットのビームで

その2機を撃破した。」

 

「ありがとうございます!」

 

「よそ見してる暇なんてないよ!次!」

 

「はい!」

 

「海未、ここのポイントにあの技ブチ込めるかしら。」

 

「できますが、少し時間がかかります。」

 

「わかったわ。それまでヴァルフリードを援護するわ。」

 

「大丈夫なのですか?この敵数相手に。」

 

「私を誰だと思って?」

 

 

「もうこっちは大丈夫みたいね。」

 

「ラブアローシュート、照射。」

 

ーーバシュゥゥン!!

 

激しい光が一面に広がり、砲台は破壊された。

 

「制圧しました。任務完了。」

 

 

「ツバサさん、これじゃ…。」

 

「ふふ。なかなかやるわね。でも…」

 

「想定内ってところかしら。」

 

 

ーーto be continued

 

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