ラブライブ!〜onlydesire truth〜   作:ハイネ1021

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第7話 最強の兵士

「高坂雪歩、ヘリオス ベルゼ、行きます。」

 

『敵機部隊接近!』

 

「早いわね…。だけどあの主力2機はしばらく来ないはずよ。海未、ことり、レンは待機。

穂乃果、絵里、真姫で応戦して。」

 

「「了解!」」

 

「高坂穂乃果、行きます!」

 

「綾瀬絵里、行きます!」

 

「西木野真姫、出るわよ!」

 

河野さんの指示で全員が返事をし、穂乃果、絵里、真姫が出撃する。

 

『アンノウンプロトタイプ確認!

識別コード…これは!μ'sヘリオスです!』

 

「あれは…ウソ…!?」

 

穂乃果が向かう途中、一機のプロトアーマーがピュペリオンの前に立ち塞がる。

機体はヘリオスとそっくりの黒のプロトアーマーだった。

 

「久しぶりだね。お姉ちゃん。」

 

その声にはひどく聞き覚えがあった。

そう、これは私の妹である高坂雪穂の声そのものだ。

 

「その声はもしかして…!雪穂…?!雪穂なの?!」

 

「そう。私は高坂雪穂。そして今からあなたを駆逐する者…。」

 

「何言ってるの?!大体なんで雪穂がこんなところにいるの!」

 

「決まってるでしょ。私はUTX軍だから。」

 

雪穂は穂乃果に冷たく言い放つ。

 

「まだわからない?つまりあなたと私は…敵同士ッ!」

 

ーーバッ!バアアアアン!!

 

ヘリオスがブーストを全開にし、ピュペリオンへ急接近、そしてそのまま体当たりする。

 

「うぅ…このヘリオスのパワー…、私が乗ってた時のとは桁違いだよ…。というかなんで雪穂がμ'sのヘリオスを扱えてるの!?」

 

「あなたの妹ならば当然でしょ。あなたと同じ両親の遺伝子引き継いでるんだから。」

 

「…もう『お姉ちゃん』とは呼んでくれないんだね。」

 

 

〜UTX軍 戦艦 司令室〜

 

「ふふっ♪まさかこんなに早くお目にかかれるなんてね。」

 

ツバサはそこで雪穂と穂乃果の戦闘をモニター越しでみていた。

 

「オリジナルではないけれどそれに限りなく近いμ'sシステムとA−RISEシステムの両方を兼ね備えた最新鋭のハイブリッド機。

世界の危機を脅かすμ's。幼少の頃、姉がその被験者でありその記憶を喪失したことにショックし、幼い少女には受け止めるにはあまりにも大き過ぎる現実とそのμ'sに対する憎悪がもう一つの人格を生んだ。その後失踪した彼女は私と出会い、綺羅財閥が保護した。

それ以降、幾千もの過酷な訓練を耐え、その中でも選りすぐりのエリートとして選ばれたUTXのエースパイロットにしてμ'sの復讐者となった。最近になって姉の生存を知り元の人格に戻るのではないかと思っていた。しかしむしろ逆だった。誰が相手だろうと彼女の世界を歪ませたμ'sは完全に敵対する対象であり、私とともに歩む道だけが彼女にとっての存在意義となっていた。もはや今の彼女の中に元の人格はいない。だから穂乃果さん、もう彼女の中では穂乃果さんのことを肉親だとは思っていないわ。

さて…、そんな雪穂を穂乃果さんはどうするのかしら?」

 

 

 

〜再び戦闘中域〜

 

「はあああああ!」

 

ーーバァン!バァン!

 

激しい射撃戦の攻防が続く。

 

「μ'sがあるからみんなが傷つき、不幸になり、世界が変わっていく。

そんなμ'sは粛正しなければならない。

そして私はツバサさんの元で理想郷を創り上げる!」

 

「そんな勝手なこと許されてると思ってるの?」

 

「勝手なのはどっちよ!」

 

2つの閃光が激しくぶつかり合っては交差する。

 

「両機とも速すぎる…。これじゃあ援護しようにまもできないわ。」

絵里と真姫も加勢を試みるが2人の動きを追うのでやっとだった。

 

 

「そろそろ本気でいくよ…。」

雪穂はそう言った後に禍々しいオーラが現れヘリオスを覆い尽くしていく。

ーーA−RISEシステム、起動。

 

「うっ…!!何これ…っ!?」

 

そのオーラが穂乃果に悪寒を感じさせる。

 

「この日の為に私はあらゆる困難に耐えてきた…。だから逃してたまるか…、あなたを堕とす今日このチャンスは絶対にっ!!」

 

ヘリオスはサーベルを2本引き抜き、漆黒の翼を広げそのままピュペリオンに接近してくる。

 

(その距離から?!)

 

「舐めないで、ユゥゥキホォォォォ!!!」

 

ーーガシャッ!バアアアアアンッ!

発射砲門を4つ開き、フルバーストモードを放つ。

 

「舐めてるのはどっちよ、ホォォノカァァァ!!!」

 

しかし、それを見切り、1番火力の低い端のビームに向かってビームシールドを張りながら突っ込んできた。

 

「もぉらたぁあああああ!!!」

 

ーーバアアアアンッッ!!!

 

「きゃああああああああ!!」

 

ヘリオスがピュペリオンの懐に入り、ピュペリオンのプラズマ収束砲の発射砲門2ヶ所を切り落とされる。

 

「これで…!!」

 

トドメの一刺しを突こうとする。

 

(翔ちゃん…力を貸して…!!)

 

ーーSUN−RISEシステム、起動。

 

「消えた…っ!?」

 

ピュペリオンの胸部が激しく光り、ヘリオスの前から姿を消した。

 

「はああああああ!!」

 

ーーバァン!バァン!バァン!

 

ーーピピピッ!!

 

「上…?!」

 

ーーバアアアアンッ!!

 

「うっ…!!!」

 

アラート音が鳴り、ピュペリオンの位置をようやくつかんだが、その直後にヘリオスの方腕部と肩部にビームが被弾した。

 

ーースッ!!バチィィィィッ!!

 

「え…っ?!」

 

爆風に紛れて飛んできた一本の槍がピュペリオンの片腕に直撃した。

 

「詰めが甘いよ。」

 

ーーザシュザシュザシュ!!

 

「きゃあああああああああ!!」

 

さらにヘリオスは関節部にピュペリオンに電撃を放つ楔を打ち込んだ。

 

ーーバシッ!バシッ!バシッ!

 

先ほど刺した槍を引き抜き、2本のサーベルでさらにピュペリオンに剣撃を加え、そしてピュペリオンはそのままおちてゆく。

 

「終わりだね。一つ、言い忘れてたことがあったよ。」

 

「あなたはもう『お姉ちゃん』と呼ばれる資格はない。」

 

そう言い放ち、トドメの一撃の槍をピュペリオンの落ちてゆく先へ投げた。

 




雪穂強過ギィ!!
…はい、これが言いたかっただけです。
雪穂が敵になった理由、自分で描いててもなんか軽いような気がしました。「姉がパイロットだったせいでお母さんが射殺された」くらいの方が本当はいいのでしょうが、それはそれで辻褄が合わないというか、そもそも誰に殺されたんだよって話になるかと思って…笑
しかし、今回は本人である姉が殺されかけてますがね…
さてどうなる…次回…
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