ラブライブ!〜onlydesire truth〜   作:ハイネ1021

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第8話 反逆の騎士

黒のオーラを纏った槍がピュペリオンを襲う。しかし、黒い影が槍の進行方向を遮る位置で雪穂の視界に入った。

 

ーーガキンッ!!

 

「なにっ?!」

 

そしてその槍は真っ二つに切られ、地上に突き刺さる。

ピュペリオンの前には黒の鎧と羽根を合わせ持つ機体がいた。

 

「聞いてなかったのか、俺はその機体を鹵獲しろと言ったのだが。」

 

「その機体はアルトナイト……黒騎士様、これはどういうおつもりですか…?」

 

「雪穂、ツバサはお前に破壊命令をした覚えはないはずだ。まぁもうそんな命令なんて俺には関係ないか。」

 

「黒騎士様…何を言って…!」

 

「なに、すぐにわかるさ。」

 

ーーバアアアアンッ!!

突然UTX軍の戦艦から爆発音がし、

数ヶ所煙が上がっていた。

『敵戦艦右舷スラスター損壊!』

 

「私たちの部隊ではないわ…一体何が起こってるの?!」

 

予想外の出来事に河野さんが驚きながら言った。

そして敵艦からプロトアーマーが脱出していくのがみえた。

 

「お前ら、無事か。」

 

「ああ、なんとかな。」

 

「それにしても無茶するぜ、ウチのキャプテンは。なぁ黒騎士。」

 

「ああ、全くだ。まぁ無口な割に情には厚いからな、ウチのキャプテンは。それになにより全てあいつのためだ。」

 

黒騎士を含む4機のパイロットが脱出に成功し一旦落ち着いたのかそんな会話をする。

 

「各小隊は敵の攻撃を防ぎつつピュペリオンを回収した後、戦艦アッシュフォードに向かえ。ここは俺が時間を稼ぐ。戦艦で海中へ潜れば追ってはこないだろう。」

 

「「了解。」」

 

黒騎士の指示に返事をすると、何機かのプロトアーマーがピュペリオンの方へ向かった。

 

「俺は残るぜ。」

 

オレンジにカラーリングされたUTXの量産機が加勢に入る。

 

「しかし秀穂。アンタが残らないとほかの奴らが…」

 

「心配いらん。あいつらはそんな柔じゃねぇ。」

 

「…わかった。すまない、助かる。秀穂。」

 

「気にするなって。…あ、だがその代わり成功したら兄妹水入らずの時間を確保しておくれよ?」

 

「ああ。好きにしろ。」

 

黒騎士は両軍の回線に繋ぎ、マイクをとる。

 

「聞こえるか、両軍とも。私は元UTX軍の黒騎士大尉だ。我々はUTX軍に叛きし者であり、また両軍にも属しない。我々の目的としてピュペリオン及びそのパイロットである高坂穂乃果は我々が鹵獲及び保護させてもらう。これに叛く者は全員敵とみなす。」

 

「穂乃果さんを回収ですって?!整備班、クロスドライヴァーの調整は終わってるわね。レン君を至急出撃させて!」

 

「聞いたか?クロスドライヴァーを発進させる。お前が穂乃果を連れ戻すんだ。」

 

「わかりました。レン・クレナイ。行きますっ!」

 

河野さんの指示で整備班の発進許可が下りるとレンはクロスドライヴァーに搭乗し発進させた。

 

「雪穂、聴こえて?あの黒騎士は裏切り者よ。なんとしても逃がさないで。最悪撃墜を許可するわ。」

 

「イエス・マイウィング。」

 

ツバサの指示に雪穂も返事をした。

 

 

「レン、絵里はUTX軍とまだ交戦中だわ。だからピュペリオンの周りにいる機体の撃墜手伝って!」

 

「了解です、真姫副隊長。」

 

「距離2000、目標確認…、ローズフレア…狙い撃つわっ!」

 

「2時の方角から狙撃来るぞ!フォメションD!」

 

ーープシュゥゥゥン!!

 

長距離から放たれた収束ビームがピュペリオンを庇うプロトアーマーの方に向かっていくその数秒前に、そこにいるプロトアーマー全機が隊列を変え、シフルの陽電子とビームの複合型のシールドを展開する。

 

ーーバシィィィィ……!

 

そしてビームは着弾したがそのシールドに防がれてしまった。

 

「あれは…シフルシールド?!」

「まさかそんなものまで…!」

ことりと海未はモニター越しにそれを見て驚いた。

 

「あの技を使えるのはμ'sとそのパイロットなだけなはず…。なのに何故彼らがあれを使えるのかしら…?」

ツバサは自軍の量産機体でさえμ'sの能力を使用できることに驚いていた。

 

 

「くそぅ!穂乃果を放しやがれぇぇ!!!」

「この裏切り者ォォォォ!!」

クロスドライヴァーと雪穂はシフルシールドを張っている量産機らに接近してくる。

 

「無駄だ…。」

 

(お前の力、少しの間借りるぞ。)

(うん。任せたよ。)

黒騎士は仮面越しに目を瞑って静かにそう呟き、コクピットにある赤のボタンを押した。

 

ーーアルトモードシステム、起動。

ーーチュイイイイインッ!!

激しいモーター音とともに装甲がズレるように変型し、関節部の隙間のフレームが金色に輝いた。そして2機とシフルシールドの部隊の間に入る。

 

「「邪魔だぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」

 

ーーババババババッ!!

2機の放った大量のミサイルとビームがアルトナイトを襲う。

 

「そんな攻撃で俺を落とすつもりか?」

ーークルッ。

華麗で不規則なロールで2機の怒涛の攻撃を隙間をすり抜けるように避けていった。

 

「「全て躱した?!」」

 

「君達には大人しくしてもらおう。」

 

ーーガチャ、バアアアアンッ!!

 

背中に背負っていた2つのガンバレルを接続し、、超高弾速のレール砲を放った。

 

「はや……っ!きゃあああああああああ!」

 

レール砲はヘリオスのスラスターに被弾した。黒騎士はその隙を与えずそのままサーベルを2本引き抜き急接近した。

 

「…これは穂乃果の分だ。」

 

ーースパパパパンッ!!

 

すれ違いざまにロールしながら頭部と脚部を華麗にビームサーベルで切り落とした。

 

「くそっ…覚えてろよ…、黒騎士ィィィィィ!!!」

 

落ちてゆくヘリオスはUTX軍にキャッチされ撤退した。

 

「このぉ!ふざけるなぁぁぁ!!」

 

クロスドライヴァーはアルトナイトに向けてビーム砲を乱発するが、今度は秀穂の量産機がシールドでアルトナイトを庇うように攻撃を防いだ。

 

「はははっ、意気がいい小僧だな。」

「…勝手に割り込んでくるな。」

「お前にばかりカッコつけられても困るんでね。少し大人しくみてなさいって。」

 

ーーシャドーシステム、起動。

秀穂の機体が透明化した。

 

「消えた?!今度はシャドーシステム…にこ隊長のまで使えるのかよっ!」

 

「もらった!」

 

透明化を解除した秀穂の機体はクロスドライヴァーの至近距離までに詰めており、

そのままナイフで突き刺そうとした。

 

「アンタらの好きにさせて…たまるかぁぁぁ!!」

 

レンは推力のレバーを一気に落とし、自由落下するように急降下した。予想外の動きに秀穂がナイフを突き刺すタイミングを見失った。

 

「なんだと?!」

 

「くらえぇぇ!!」

 

ーービャァァァァ!!!

 

海面を背にしビーム砲門を秀穂の機体に向け一斉発射した。

 

ーービシィィィッ!バアアアアン!!

 

秀穂の機体もとっさにビームシールドを張るが集中するビームの威力に耐えきれず、後方に吹っ飛んだ。

 

「へへっ…やられたぜ、坊主…!すまねぇ、後は頼んだ。」

 

そう言い残して秀穂は離脱した。

 

「ああ。助かった。秀穂…いや、キャプテン。」

 

「まだだ!あともう一機ィ!!」

 

海面に浮上し持ち直したクロスドライヴァーはアルトナイトに向かって突っ込む。

 

「いや、もう限界だ。さらばだルーキー。」

 

そう言って海面に向かって砲門と銃口を向ける。

 

「え…っ?」

 

ーービャァァァァァ!!バシャアアアンッ!!

 

フルバーストを海面に放ち、アルトナイトの目の前で大きな波ができ、激しい水飛沫が飛び散った。それ反応しきれなかったレンはそれらに襲われる。

 

「くそおおおおおおおっ!!」

 

レンの叫びとともにクロスドライヴァーは海中に沈んだ。

 

「…黒騎士、帰艦する。」

 

アルトナイトの装甲が元に戻りサーベルを納刀し戦艦へ向かった。

 




最近俺ガイルとラブライブ!のクロスオーバー作品にハマっています。
なんだかエロゲやってる気分になります(笑)
あと今更ですが作中の効果音必要なんですかね…?
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