「ヘイ! マイフレンド!」
「ぅお!? お、おっすマスター。上機嫌っすね。なんかあったんすか?」
楽しそうにニコニコと笑っているオオガミに、首をかしげながら聞くマンドリカルド。
だが、オオガミもくびをかしげると、
「いや、用事とかなんにも考えてないけど。単純に話したかっただけだよ?」
「マジすか。それは、光栄っすけどなんか重い……ギリシャでの事とか、何も覚えてねぇっすよ?」
「そんなの気にしないぜマイフレンド。絆なんて今から作りゃいいんです。ってことでトランプしようぜ!」
「すげぇ……説得力溢れるようでその実トランプに誘いたいだけ……参考にするっすよ」
「いや絶対止めとけって。ろくなことにならないぞ?」
「うげっ、イアソン……!」
後ろから現れたイアソンに頭を掴まれ、青い顔をするオオガミ。
だが、マンドリカルドは目を輝かせ、
「イアソン! あんた、オケアノスでヘクトールの指揮官をしてたって聞いたんだが、本当か!?」
「ん? あぁ、本当だとも。ただ、あの時はこいつにやられて、良い思い出とか全く無いがな! 最終的に魔神柱にされるとか悪夢だろ!」
「ってことは、マスターはあのヘクトールを破ったってのか……すげぇな……」
そう言って、尊敬の眼差しで見てくるマンドリカルドに、オオガミはドヤ顔をしつつ、
「ふふん、もちろんですとも。まぁ、トドメはエウリュアレだったわけですけども」
「おぉ……ってことは、イアソンはマスターとエウリュアレの仲を知ってたわけで?」
「んなわけあるか。あの時はひよっこだぞ? 再びあったらなんか無茶苦茶雰囲気変わってるし、女神二人も侍らせてるしで困惑だっての」
「侍らせてないし。そんなこと本人に聞かれたら殺されてるし」
わしゃわしゃと乱雑に撫でられボサボサになっていく髪。
オオガミが止めようとするも、サーヴァントらしく力を入れて抵抗してくるので、何もできずに荒らされる。
その様子を見ていたマンドリカルドは、
「そういや、マスターにトランプをやらないかって誘われたんすけど、イアソンはやるんすか?」
「あぁ? やるともやりますとも。大富豪とか得意だぜ?」
「うんうん。上から下に落ちるのが早いよね」
「おいそれは言っちゃダメだろうが」
頭をゆっくりと絞められているオオガミはイアソンの腕をタップしつつ悲鳴を上げる。
イアソンは楽しそうに笑いつつ、
「ははは! よし、大富豪しようぜ! マンドリカルド、お前もだ!」
「強引っすね。まぁやりますけど」
「女神二名誘わないと後で何か言われる……!!」
「うるせぇお前だけモテてると殴りたくなるから許さねぇ!」
「そ、そんな……!!」
イアソンに頭を掴まれたまま引きずられていくオオガミ。その後ろを楽しそうにマンドリカルドはついて行くのだった。
マイフレンド好き……でも使いどころさん無いんですよね……いや、次の百重塔イベントならば行けるな。頑張れマイフレンド!
うちのカルデアは新生アルゴノーツ作れないんですよ……アキレウスがいないので……彼以外は揃ってたはず……瀕死って言いつつ絶対に死なないあの英雄欲しいなぁ……
次のデート回
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王道のエウリュアレ
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メルトしかあるまい
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技術部二人と散歩でもいいのよ
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いいから全部だ