アマゾネスドットコム辺境惑星チェイテピラミッド姫路城臨時支店(字面だけだと全く理解できないわね)
「ん~……まさかチェイテピラミッド姫路城が帰って来るとは思わなかったなぁ……」
「気付いたら支部になっているの怖いわね……」
「ちょっと他人事な感じで言ってますけど、普通に今回のイベント会場で、イベント終わるまでの仕事先なんですけど。中身が別物なのは分かりますけど、これは中々厳しいものが……」
「いや全くないじゃろ」
「……色物を見慣れ過ぎて違和感感じなくなっちゃってますね私も」
懐かしのチェイテピラミッド姫路城は、今では立派なアマゾネスドットコム辺境惑星臨時支部に。
そこで働くという反応に困る状況に頭を悩ませつつも、ノッブの一言で外見に対する問題が頭の中からぽろっと落ちてしまうBB。
「さて……配達自体は楽なんだけど、些か時間がかかる。快速で終わらせても難しい所だよこれは」
「前回四日で終わらせた人が言うこのじゃないだろマスター。アビゲイルとか、ちびっ子たちと一緒に倉庫を走り回って遊んでるぜ? だからほら、気にせず今出せる最速で走り抜けようや」
「……アンリ。ちびっ子たちが荷物に手を出さないようにして」
「……無茶言いますね?」
「応援はいる?」
「まさか。ガキのお守りに救援なんて、あの王様の話マシーン以外要らないですよ」
「よし。聞こえてたねマーリン。出撃」
オオガミの一言に、どこからか『人使いが荒すぎないかな君は』行ってますという声が聞こえたような気がするが、気にしないことにして、アンリも行かせる。
それを見送ったオオガミは、今なお横で苦い顔をしているエウリュアレに、
「まぁ、配達に一回行ったら英雄健康ランド行けるし、ササッと終わらせて休むのもいいんじゃない?」
「あら、私たちで使っていいの? てっきりマーリンや孔明を入れさせるものだと思ったけど」
「戦力的に余裕があり過ぎるからね。最強バフキャスター四人衆は最悪単品で使われるのでは?」
「そうなの? まぁ、それならそれでいいのだけど……じゃあ、ささっと行ってメルトと一緒に遊んでようかしら。貴方の事だし、入れるでしょう?」
「それはまぁ、当然なのだけど……不思議な事に、メルトにボイコットされています」
「……ちょっと、どうにかして連れてくるわね」
どうして中々見つからないわけね。と言いながら、エウリュアレはカルデアにメルトを送ってくるように連絡する。
そんなエウリュアレを横目に、先ほどから何か企んでいそうなノッブとBBを見て、
「二人とも、何をするにしても一回CEOを通してよ?」
「ん? おぅ。任せよ。ちょいと機械の売り込みをしてくるだけじゃ。儂らの製品の売り込みをな!」
「安全安心がモットーですからね。お任せください!」
「不穏過ぎるなぁ……」
オオガミはそう呟きながら、走り去る二人を見送るのだった。
何がどうなったらこんな発想になるのか頭が痛くなりつつとりあえず古戦場と並行処理をしていく私です。
まぁ、今回もサクッと終わるでしょう。たぶん。
次のデート回
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王道のエウリュアレ
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メルトしかあるまい
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技術部二人と散歩でもいいのよ
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いいから全部だ