「ぬわははははははは!!! イベントじゃああぁぁぁぁぁ!!!」
「余の出番だああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「茶々も行くぞおおぉぉぉぉ!!」
「貴方達、本当に楽しそうねぇ……」
「今日は軽く行ってみるだけなのにね。本番は明日からだよ?」
異様に気合の入っている三人を見ながら、エウリュアレとオオガミは苦笑いをする。
ちなみに、もう一人叫ぶであろうエリちゃんは、別の用で休憩室にはいなかった。
「というか……ダウンロード……長いのぅ……」
「そう言う事もあるさ……」
「全く……何時になったら海に行けるのじゃ」
「オケアノス行って来ていいよ? 俺はマシュの水着を解放するために頑張ってくるから」
「あ、それだけは勘弁じゃ」
「まぁ、オケアノスでも十分海水浴は出来ると思うけどね」
「満面の笑みで一人で行かせようとするマスターが恐ろしかったんじゃけどね……?」
顔に笑みを張り付けながら提案するオオガミに、プルプルと震えながら拒否をするノッブ。
「フフフ……とりあえず、手始めに私が行くのよね……で、私じゃなくても大丈夫みたいなら、色々試してみる……って感じかしら?」
「流石エウリュアレ! 良く分かってる! でも、流石にランサーなら後方待機だよ?」
「それでも編成に入れるのね……」
「そりゃもちろん。本気で最終手段だと思ってるからね。エウリュアレがいるのと居ないので結構変わる場面はあったと思うよ? つい最近だと、メガロスとか」
「それ、相性の問題じゃない。というか、流石に孤島にまでそんなのがいるとは思ってないんだけど……」
「分からんぞ? あれだけ女しかいない雰囲気全開だったくせに、結局最強レベルだったのは男のメガロスじゃし」
「石砕いたのは柱だけどね……あら? ねぇマスター。私たち、魔神柱に石を砕かなかったのって、終局特異点だけじゃないかしら……?」
「……エウリュアレ。その話はしないで。心が痛い……」
「ふはは。中々ひどいのぅ」
「でもまぁ……勝ってるのなら問題ないわよね。勝てば実質砕いてないも同然よね」
「そういう発想は不味い。それ、ずっとやり続ける羽目になるんじゃが」
「さ、流石にそんなことはしない……よ?」
「末期じゃった!」
冷静に考えると、5章までは石を砕いて突き進んでいたので、手遅れも良い所である。
「さて……じゃあ、そろそろ行こうか」
「そうじゃな。という事で、儂も荷物を準備してくるぞ」
「私のも持ってきてくれるかしら?」
「うむ。任せよ」
「ネロも準備しておいてね?」
「うむ! というわけで、余も行ってくる!!」
そう言うと、ノッブとネロは準備をしに休憩室を出て行くのだった。
その後、もう何人かに声をかけて準備をしてもらった後、レイシフトをするのだった。
想像以上に長いダウンロードと、とりあえずエウリュアレは編成に自動的に入れられるという現実。
戦いは始まったばかり!!