「ただいま~……って、なんか怖いんだけど。何かあった?」
不穏な雰囲気のカルデア。
その気配を感じたオオガミは首をかしげ、その隣にいたロビンが顔を青くする。
「あ~……こりゃあれか。勝負で最下位になったからカバーするのはオレか」
「分かっているではないか。では後は任せたぞ」
「ワシには全くわからんが……任せたぞ若いの」
「へいへい。んじゃマスター、食堂厳禁だ。部屋に行くぞ」
「え、でもご飯……」
「任せろ。狩人料理を楽しみにするんだな」
さっさと去っていったアタランテとテルを追い掛けるように、ロビンとオオガミは管制室を出る。
* * *
「皆さんに朗報で~す! センパイが帰還しました~! 今は獲物を毒殺したせいで最下位になってしまった残念なロビンさんが抑えてくれてますけど、明日のイベント進行次第で来ますので気を付けてくださいね~!」
「めちゃくちゃアバウトね! 参考にならないわ!」
「あ、メルトは最速で終わらせなくちゃよ? たぶん周回で連れ回されるから」
「……おかしいわね! なんで私だけ別枠なのかしら!」
そう言って、悪態を吐くメルト。
チョコレート作りは戦争というのは、わりと比喩でもないかもしれないと思い、バレンタインプレゼントを作り続ける。
BBはそれを楽しそうに見ながら、
「それじゃあ私は動画の編集があるのでこれで! センパイに動きがあったらまた来ますね~!」
そう言って去っていく。
カーマはその様子をぼんやりと見つつ、
「皆さん、一生懸命作ってますけど、そんなに頑張るものですか?」
「それパールヴァティーに言ってあげて」
「嫌で~す。あれは100%の善意で悪意を上回る天才ですから。そっちの方が面白いに決まってるでしょ?」
「本質見てるわね……で、貴女は作らないの?」
「面倒ですし。どうせ大量に貰うでしょうからそんなしっかりしたのにする必要もないでしょう? だから私はこうやってバラキーにお菓子を与えていた方が楽しいので」
「そう。まぁ、それならそれで良いのだけど」
「んむ? なんだか吾、バカにされている気がするのだが」
カーマにお菓子を与えられているバラキーは不思議そうに首をかしげるも、何故そう思われているかが分からないのだった。
そんなときだった。BBが慌てた様子で戻ってきて、
「センパイが聖杯持ち出してステンノさんに渡してたんですが!!」
「「「はぁ!?」」」
その場にいた全員が驚きの声をあげ、ステンノがいないことに気付くと、エウリュアレが部屋を飛び出していくのだった。
という事で衝動に身を任せステンノ様に聖杯をIN。マナプリ用に集めてた種火をぶっ混んで現在87。中途半端だなぁ……
次のデート回
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王道のエウリュアレ
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メルトしかあるまい
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技術部二人と散歩でもいいのよ
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いいから全部だ