「アッハハハ! コレが
「完璧ね。勇者パワー全開……!」
「冥界でライブなんて、なんて冒涜的。でもそれが良いわ」
「静寂を打ち壊すデスロック……最高ね」
「震えるエレちゃんが目に浮かぶようだね……うん。可愛いな」
そんなことを言いながら緩やかに冥界を下るオオガミ一行。
もはや未曽有の災害レベルなのだが、現在の冥界の管理者は今頃涙目だろうな、とほくそ笑むオオガミ。
すると、エリザベート(槍)が、
「でも子イヌ。本当にいくらでも歌っていいの?」
「良いの良いの。むしろ歌いまくってそこらじゅう破壊しながら降りよう。大幅リフォームできるし感謝感激されること間違いなしだよ」
「そ、そう? でも、そんなリフォームするほどの事なんて……し、してるかしら」
「現実を見なさい。これが惨状よエリザベート」
そう言ってメカエリ初号機が指し示す先は、エリザベート達の号砲で破壊された冥界。
エリザベートは苦い顔をしながら、
「これは、その、いや、
「だとしてもやり過ぎでは」
「まぁ、その、魅力的過ぎて壊れちゃうのも仕方ないわね。うんうん。
「仕方ないで済ませて良い問題だと思いませんが」
「要練習よ。壊さないように歌えるようになればいいってこと!」
「そう言う問題……ですね。はい。壊さないように用心してください」
「いや、今はその破壊性を求めてるんだけど」
「……そうでした。今は戦闘中でしたね。さぁ、もっと歌い破壊してください!」
「それを求められるのもなんか違うんだけど!?」
そう言って涙目になるエリザベート。
それを見ていた勇者エリちゃんは、
「なんというか、メカエリチャンの影響凄いわね。
「まぁ、そう言う事もあるよね。うん」
「でも、
「構わないよ。というか、それが一番。勇者パワー全開で見せてやって」
「まぁ、子イヌが言うなら、仕方ないわね。行くわよ二号!
「了解。エリザベートに従うのは不愉快ですが、それが今は一番です。さぁ、パイロット。私たちのライブを始めましょう」
「それじゃ、どんどん門を突破して行こうか!」
そう言って、オオガミ一行は冥界を降りて行く。
その中でただ一人、膝を抱えて震えているカーミラは、
「何かしら、これ。新手の拷問……? 恐ろしい事を考えるじゃない」
そう言って、ぼんやりと暗い冥界の空を見上げているのだった。
完全に言い訳できないくらいに書くのが遅くなってる私です。
もう、冥界も三度目だしネタが無いんですよぅ……新キャラも召喚できないし詰みですよぅ……もうこれはひたすらに食堂で駄弁ってるカーマを出すしか……いや、食堂でひたすら駄弁ってるエウリュアレとメルトでもいいな……?
次のデート回
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王道のエウリュアレ
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メルトしかあるまい
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技術部二人と散歩でもいいのよ
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いいから全部だ