「……なんですかあれ」
「カーマちゃんのスーパーパワーへの信頼」
「要らないですそういうの」
机に突っ伏し、暗い雰囲気を醸し出すカーマ。
そんな彼女を正面から見ているオオガミと、彼女の隣でクッキーを口にねじ込もうとしているバラキー。
エウリュアレはマシュによって連れ去られたので、現在は行方不明となっている。
「いやぁ、それにしても、オデュッセウス怖かったね……未来を感じるパワーだった……」
「あれ、吾の知ってる木馬じゃない……なんというか、未来的なものを感じた……刑部姫の部屋で見たようなやつだ」
「うんうん。ちょっと乗ってみたいよね」
「馬がああなるのは吾も流石に想像出来なんだ……」
「ギリシャスゴいなぁ……」
「吾行きたくないなぁ……」
そんな事を言っていると、口にねじ込まれたクッキーバリバリと食べながら、
「というかですね? マスターさんは事前情報で防御有利にされるの知ってたじゃないですか。その時エウリュアレさんを連れていくとか言ってましたよね。あれはどうしたんです?」
「今朝マシュに連れていかれたよ?」
「ギリシャの血筋ですね納得です!」
「……今さりげに色んな所を敵に回した気がするぞ吾」
「しーっだよ。本人が気付いてないんだからそっとしておくの」
「聞こえてますよでもギリシャ神話は大体そんな感じじゃないですか!?」
「うんうん。分かってると言いたくなるよね。それで爆散するんだけど」
「吾何も聞いてない……うむ。今のうちに退散する」
「逃がしませんよ!」
クッキーを持って逃げようとするバラキーを捕まえ座らせつつ、カーマは続ける。
「そもそもなんですけど、何したら連れ去られるんですか?」
「日常生活に支障が出るレベル」
「危なっかしいですね? 何をされたんですか」
「流石にどこに行くのでもついてこられると怖い」
「……自然な反応ですよね。はい」
「ギリシャはロボットものだし愛憎劇が毎度起こってるしで個人的に行きたくない国上位だよ。衛星軌道レーザー兵器はトラウマだよ」
「私も嫌ですよそんなの。というか、その中だとゴルゴーンとか全然マシな部類じゃ……?」
「正直あのポセイドンをゴルゴーン三姉妹でボコらなかったの失敗だったなって思ってる。もう一回やらせて……?」
「ポセイドンに対する恨みが強いですね……」
「ゴルゴーン三姉妹の結末の10割はアイツのせい」
「なるほど。私がパールとシヴァに嫌がらせしたがるようなものですね。納得です」
「いや、汝のそれはまた別では……いや、なんでもない……」
納得しているカーマとオオガミに突っ込みを入れようとしたバラキーだが、下手に口を出すと面倒そうだと気付き黙るのだった。
最近グラブルにドハマりしてFGOが雑になってきた今日この頃。正直もうスキル上げしかやること残ってないので……まぁ、そういうこともありますって……
ハンティングもAP消化くらいしかしないんですが……ボックスまで実質暇……
次のデート回
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王道のエウリュアレ
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メルトしかあるまい
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技術部二人と散歩でもいいのよ
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いいから全部だ