「う~ん、あんまおいしい素材ないなぁ」
「それでも周回するんでしょ?」
「まぁ、今回は最低限で」
そういって、平原を歩くオオガミとエウリュアレ。
メルトはスカディを横目に、
「だ、そうよ? 今回は休みみたいね」
「それは、助かるな……私も町に行ってみたいのだが」
「なら、後で行くといいんじゃない? アビゲイルが暇そうにしていたから、一緒に連れて行くといいわ」
「むむ……しかし童を連れて行くのはいかがなものか……せめてもう一人ほしいところだが」
「なら、アナスタシアは? 普段一緒にいるんでしょ?」
「確かにそうだが……大丈夫だろうか」
「気にしないでしょ。むしろ一人でも行くのだろうから、一緒に行くのがいいと思うわ」
「むぅ、そのようなものか……?」
「そんなものよ」
メルトはそういうと、奥にいる敵をぼんやりと見つめる。
そして、オオガミの方を向くと、
「今日は早めに終わらせるわよ。私も色々見たいものがあるし」
「あれ、珍しいね。メルトが催促するとか」
「たまにはそういうのもいいでしょ。準備して。一瞬で終わらせるから」
そう言ってメルトはにやりと笑い、オオガミは戦闘の準備を始めるのだった。
* * *
「ま、余裕の勝利ね。私が負けるわけないじゃない」
「元よりメルトに負ける要素あった?」
「全くないけど、それを補強してるじゃない」
「なるほど否定できないね」
城塞に戻り、そんなことを話す三人。
既にスカディはアナスタシアとアビゲイルを連れて町に向かったので、一緒ではなかった。
「それにしても、バーサーカー相手ならエウリュアレでも良かったかな……?」
「面倒なことを言わないで。それで倒せるなら苦労しないでしょ」
「う~ん……まぁ、やるだけやってみるかな」
「えぇ……私やりたくないのだけど……」
「バーサーカーかセイバーくらいでしか戦わないんだから諦めて行きなさい」
「ちぇ。仕方ないわね。それじゃ、適当に相手するわ」
「うんうん。それじゃ、次行くときはよろしくね」
そう言って、次回の編成を作るオオガミ。
エウリュアレはため息を吐きつつ、城塞の中に隠されていたお菓子を開封する。
そんなエウリュアレに、メルトは、
「……結構食べるわね」
「あら、そうかしら」
「見かける度にお菓子を食べてないかしら」
「ん~……おいしいものを探しているだけなのだけど。不思議ね?」
「見ているこっちが不思議なのだけど。おいしいものがあったら教えてちょうだい」
「それは構わないわよ」
そんな風に、二人は時間まで話しているのだった。
あんまりおいしい素材はないけどスパルタクスはエウリュアレでサクッと倒せるのがわかったのでお手軽周回しますね。NPチャージと自前バフと魔術礼装バフだけでいいとか優秀すぎるなエウリュアレ様は……