今日のカルデア   作:大神 龍

1095 / 1263
空中庭園とか洒落てますね?(高くて良いわよね!)

「はぁ……なんですかここ。空中庭園とか洒落てますね」

「えぇ。とっても面白そうだわ!」

「なぜ吾もここにいるのか……吾は町で遊ぶ予定だったのだが……」

 

 アビゲイルによって空中庭園までやって来たカーマとバラキー。

 端から見える絶景に目を奪われるも、そのまま視線を下にやって怖くなったのか、アビゲイルとバラキーはすぐにカーマにしがみつく。

 

「はぁ……怖くなるなら見なければいいんです。なんで見るんですか」

「高いところにいると無意識に確認したくなるものよ……」

「わかっていても、なんとなく目に入ってしまうの……こんなに高いとは思わなかったわ……」

「そうですか……まぁ、いいですけど。で、いつまでしがみついてるんですか? 動けないんですけど」

「……吾別にこのままでもいい気がする」

「私もこのままがいいわ。怖いもの」

「……そう、ですか。いいですけど、邪魔しないでくださいよ」

「邪魔するつもりはない」

「お邪魔かしら」

「……別にくっついてるのは良いですけど、戦闘の時は離れてくださいよ」

「うむ。それは吾も戦う」

「私もお手伝いするわね!」

 

 そう言って、両腕をがっしりと掴んで離さないアビゲイルとバラキー。

 カーマは若干の不安と共に空中庭園を散歩する。

 

 

 * * *

 

 

「ん~……このミミクリーとかいう変な大きい石が邪魔ですねぇ……散歩の邪魔をするとか、中々やるじゃないですか」

「吾らは単体宝具しかおらんしなぁ……」

「バスター、バスター、バスターよ!」

「超脳筋じゃないですか!」

「実際強いであろう?」

「くっ……否定できませんけども!」

 

 そう言って、ミミクリーから生み出されたサーヴァントをぶっ飛ばすカーマ。

 

「正直相性が有利なバーサーカーで助かりますよ本当に。キャスターとかだったら目も当てられなかったです」

「そうだったら吾が代わりに戦っていたわけだが……まぁ、吾は誰でも良いのだが。あの石も軽く砕いてくる」

「お願いしますよ~……まぁ、あれ、聖杯に似た雰囲気ですけど……」

「それって砕けるのかしら」

「まぁ、どう取り繕ってもあれは魔力保有量が多い石ですし。砕いて持って帰った方が美味しいですよ」

 

 サーヴァントに反撃の隙を与えず叩き潰し、消滅を確認してからバラキーの援護に向かう。

 

「てこずってますか~?」

「そんなわけなかろう! 確実に仕留める!」

「そうですか。じゃあ、お任せしますね」

「私は普通に援護していいかしら」

「まぁ、邪魔にならない程度ならなんとかなるんじゃないですかね」

「じゃあ、お手伝いするわね」

 

 そう言って、アビゲイルはバラキーの援護に向かう。




 悪属性三人組。なんか気付いたら戦闘入れてましたけど、なんだかんだこの三人でもなんとかなるのでは……?



 Twitterを見ていてエイプリルフールに気付いた……うぅむ、どうしましょうかね……

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。