「ミミクリーってすごい壊しづらいわよね」
「どこが核なのかサッパリ。融かすのにも時間かかって面倒くさいわ。水で圧殺する方が早そうなのだけど」
「メルトはラムダとして戦ってるからいいとして、エウリュアレは何もしてないでしょ」
空中庭園の最奥でミミクリーを相手にしながらそんな話をするオオガミ達。
エウリュアレはどうでもいいかのようにため息を吐き、
「大体、相手が無機物なのに私が活躍出来るわけないじゃない」
「まぁ、そうだよね。無機物だもんね。今のところエウリュアレの魅了は男性にしか効かないけどそのうち無機物にも効くようになるはず……」
「無茶言わないで……」
「容赦なく無茶言っていくわよね……」
「まぁ、エウリュアレはもう完成してるし、大丈夫でしょ」
「どっちなのよ……」
「男性特効は確かに群を抜いているし、自然よね」
「余計なこと言わないで」
メルトにそう言い、黙らせるエウリュアレ。
オオガミが突然反応してきたりするので、一定以上はエウリュアレ自身で止めるようにしていた。
そして、エウリュアレはオオガミの方を向き、
「それで、作戦は?」
「ま、いつも通りで」
「雑ねぇ……でも分かりやすくて結構。投げ出していいかしら」
「複数の時点で最適アタッカーでしょ。頑張りなさい」
「アーチャーとバーサーカーしか相手しないけど任せなさい」
そう言って、メルトは休憩しているスカディと孔明に近付くのだった。
* * *
「結構散策しましたけど、わりと行けてないところ多いですね」
「まぁ、あの石を避けているところが多いからな……壊せば楽なのだが……」
「でも、石は危ないもの……近付きたくないもの」
「はぁ……もう帰っていいです?」
「ダメよ。まだ探検が終わってないもの!」
「吾ももっと奥に進みたいのだが……如何せんあの石が邪魔だな……」
そう言って、柱の影をミミクリーから隠れながら移動するカーマ達。
「まぁ、余裕ですね。進むだけなら倒す必要もないですし」
「吾も気にせぬが……アビゲイルはそれでよいか?」
「一人だと無理だもの……仕方ないわ。ゆっくり見たかったのだけど」
「……あぁもう、仕方ないですね! さっさと終わらせますよ!」
「よしきた任せろ。吾も全力で戦おう」
「えっ、いいの!?」
「良いんです。さっさと終わらせて散策した方が楽ですからね!」
そう叫びながらカーマは呻く二人を引き連れ、道のど真ん中を我が物顔で占拠しているミミクリーを破壊するために走り出すのだった。
最近外出できないから気分転換したいけど出来ないんですよねぇ……ネタどん詰まり……辛いなぁ……