今日のカルデア   作:大神 龍

112 / 1263
うりぼうの科学力よ……(ゲームセンターに行きましょ?)

「一つだけ、言いたいことがあるわ……」

「うむ。言ってよいぞ」

「……ここ、もう現代都市よね」

「とうの昔に越えておるわ」

 

 高層ビルが(そび)え立ち、現代都市でも見る事が出来るであろうバーガーショップや映画館、遊園地などがあった。

 しかし、その中でも違和感を醸し出す、凱旋門と願望実現装置。

 

「願望実現装置って、どこまでの範囲を叶えてくれるのかしら」

「お主、何をしたいんじゃ?」

「そうねぇ……やっぱり、お菓子食べ放題かしら?」

「茨木も同じこと言いそうじゃな……」

 

 そんなことを言いながら二人が歩いていると、遠くからオオガミがフラフラと歩いてくる。

 

「おぅマスター。何かあったのか?」

「う~ん……ゲイ・ボルク職人の朝は早いというか、朝が無いっていうか……逸れに付き合うとこうなるっていうか……エウリュアレ~……寝ません?」

「私を抱き枕にしようとしないで。今日はちょっと遊びたいのよ」

「はぅぁ! エウリュアレが遊びに行くならついて行きたい……!!」

「貴方が倒れるのは困るから、今日は寝なさいよ。寝てないんでしょ?」

「そうだけども……」

「なら、諦めて寝なさい。明日も行くと思うし、その時にしなさいな」

「うむむ……仕方ない。寝てくるよ。おやすみ~」

「えぇ、おやすみなさい」

「お休みじゃ。マスター」

 

 やはりフラフラとしながら、オオガミは去っていく。

 それを見送った二人は、若干心配しつつもマシュ辺りが迎えに来るだろうと思い、目的地に向かう。

 

「ゲイ・ボルク職人のぅ……神槍複製とは、流石じゃよ」

「貴女も似たようなもの、作れる?」

「火縄銃が限界じゃよ。ドレイクの銃とかも気になるんじゃけどね」

「楽しそうね。っと、ここかしら?」

 

 たどり着いたゲームセンター。

 カルデアに戻るための飛行機は完成済みで、今は遊んだり、素材を集めたりする時間だった。

 

「うぅむ……うりぼうに出来て、儂に出来ぬ道理はないはずじゃ。これは儂も頑張ってみるかのぅ……」

「BBがすでにいるじゃない……」

「そうですよ! ノッブは流石にやり過ぎです! 私の活躍する場面が無いじゃないですか!!」

 

 当然の如く背後から現れるBB。この話題になった瞬間から何となく出てくる気がしてはいたが、本当に出てくるのは何とも言えない。

 

「それで、BBは何しに来たんじゃ?」

「えぇ、うりぼうさんたちのお手並み拝見と行こうかと。万が一どころか、億に一も無いでしょうけど、私みたいな技術を持ってたら困りますし」

「お主の技術を超えるとか、異常じゃろ」

「そうね。まぁ、私たちは普通に楽しむことにするわ」

 

 そう言うと、三人はゲームセンターに入って行くのだった。




 ということで、宣言通り一日クリア達成。いやぁ……22時付近でクリアしたから、ギリギリだった……
 しかし、ゲイ・ボルク職人め……どこぞの花嫁皇帝みたいなことをしおって……あの時はギリギリ感強かったから今回も不安だったのですよ……
 明日からはアイテム回収しないと……あと金種火20個くらいでエウリュアレレベル100……!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。