「ふぅ……すごろくはサクサクだったね」
「今さらだけど、ガッポリーはガッポリー。すごろくはすごろくなのね…てっきり同じものだと思っちゃってたわ」
「しっかり見ないとやっぱりダメね。勘違いはものによっては面倒ごとに発展するもの」
そう言って、すごろくが終わってただの山となった舞台を上がっていくオオガミ達。
ひたすらに暗く不気味なだけなのだが、オオガミはなぜか満足そうだった。
「まぁ、ガッポリーは帰ってからちゃんとルール見よう。うん。そして面白そうならやろう」
「そうね。流石にルールを知らないでやってたのは納得いかないし」
「クリアできたって言ってもやっぱり微妙だよね。ちゃんとルールを理解した上でやりたいのは分かる」
「実際、なんで終わったかも分かってないのよね。サイコロが無くなったからかしら」
「一周もしてなかったものね。それくらいしか思いつかないけど」
「う~ん、やっぱりルールを見ないと何とも。そもそもどうすれば勝ち? あれは負けたのか……?」
そう言って、真剣に考えるオオガミ。
だが、エウリュアレは楽しそうに笑いながら、
「難しいわね。まぁ、私としては進めればそれで良いのだけど」
「ルールは、戻れば見れるかもしれないけど。でも面倒よね」
「いや、まぁ、行かなきゃなんだけどさ……まだトークンの回収終わってないからわりと必須」
「大変ね……まぁ、私たちも付き合うのだけど」
「それは、とてもありがたいけど」
「えぇ。だからほら、サボって良いかしら」
「メイン戦力が何言ってるの」
「私は戦力外だから見守ってるだけよ」
「お気楽ね二人とも」
そう言って、ため息を吐くメルト。
「それで? ここの山の奴等を殲滅すれば良いの?」
「そうそう。ダイスをたっぷり落としてくれるだろうし」
「それじゃ、さっさと始末して帰りましょ。私、カップケーキが食べたいわ」
「メルトは食べさせてもらいたいだけでしょ」
「まぁね。でも、悪くはないでしょ?」
「うん。焼くのもオレってことを除けばね」
「そうなの? でも、私に食べさせるという栄誉の犠牲と思って割りきってちょうだい。えぇ。誇って食べさせてよ」
「そうだね。それじゃ、それに見合うほどの力があるって証明してもらおうかな。栄誉を人に授けるだけの力ってのをね」
「あら、今日の貴方はあの赤い弓兵のような言い回しなのね。蹴り殺しても良いかしら」
「それはあっちにお願いするよ」
そう言って、オオガミは立ちふさがるように現れた猿達を指差す。
メルトはラムダに霊基を変えながら、
「いいわ。とっとと片付けましょう」
そう言って、不敵に笑う。
ガッポリーすごろくは違う。らしいけど、正直やったこと無いからどう違うのかさっぱり……とりあえず調べなきゃ……
はてさて。既に一日一羽は崩れ去ったのでこれからはマイペースを貫きますよぅ!