「ライブは体力の消耗が大きすぎる」
「メルトのステージと違って、座って見ているのとは違うもの」
ベッドにうつぶせで倒れながら呟くオオガミに、エウリュアレはベッドに腰掛けながら言う。
その会話を聞いていたシャワー上がりのラムダが、
「私もステージに上がったし、更に言えばほとんど全員私が沈めたのだけど」
「アイドル時空でもスタァが最強というのは証明されたね」
「あんなキラキラしてる男性アイドルユニットと二度と戦いたくないわ」
「そもそも5人中3人セイバーで全員ゲージ持ちよ。どう考えてもラムダが頑張るものじゃないでしょ」
「……実は怒られてる?」
「「叱ってる」」
「……ごめんなさい」
美しい土下座をするオオガミに、本当に反省しているのかといううろんな目を向ける二人。
そんな視線に耐えられなくなったオオガミは顔を上げ、
「あの、そのですね……高難易度にメルトを連れていったのは別にいやがらせとかではなく単純に高難易度で輝くメルトを見たいなぁと思ったと言いますか、敵がセイバーでも一人くらいだったら余裕でしょとか思っていたと言いますか……」
「3人だったけど」
「いえあのその、それに関しては本当に想定外と言いますか、出てきた瞬間に焦りましたよ。イケメンキラキラ霊衣持ちセイバーが三人もゲージ持ちでいるんですもん普通に震えました。でもワンチャン行けるでしょ。余裕余裕って思っちゃったんですよ。だってスタァでラムダなメルト様は最強なので」
「……良いわ、続けて」
「ありがとうございます。それでですね、頑張って行ってみるかって思って、令呪使わないでほとんど倒しちゃったじゃないですか。それで悪魔が囁いたんですよ。『今ならラムダでゴリ押せるぞ』『令呪3画でスタァが輝くぞ』って。そしたらあれですね。気付いたら令呪が光ってたと言いますか。そういうあれです」
必死に語るオオガミに、二人は頷き、
「で、メルト。判定は?」
「ギルティ」
「必死の弁明は役に立たない……!」
間髪入れずに言い渡された結論に、オオガミは涙を流す。
それを見て二人は楽しそうな笑みを浮かべると、
「それじゃあオオガミ? BBを呼びなさい」
「……えっと、何故でしょう」
「あら、理由を聞く権利があると思って?」
「そこまで権利が剥奪されてるのか……!」
そっかぁ……と悲しそうに呟きながら、オオガミはベッドの下からボタンを取り出して押すと、
「は~い! 呼ばれて飛び出てBBちゃん、ここにさんじょ~! ……って、あれ? センパイ。なんだか嫌な予感がするんですがBBちゃんの気のせいですか? なんとな~く、メルトとエウリュアレさんの目が怖いんですが……!」
「さぁ……? でもBBに用があるみたいだし、聞いてあげてね。令呪も使っておく?」
「いえそこまでは遠慮しておきます……というか、そんな気軽に使わないでください……」
一体何をされるのかと不安そうなBBに、エウリュアレは微笑みながら、
「じゃあBB。あなたはこっち。それじゃあオオガミ。ちょっと出掛けてくるわね」
「うん、行ってらっしゃい」
そう言って、ラムダと共にBBを連れ出していくエウリュアレ。
一体どこで何をするつもりなのかと思いながら、オオガミはライブで疲れきった体を癒すため、横になるのだった。
ラムダが強すぎて一人でセイバー二人にキャスターも倒すしで震えたと言いますか……やり直すのも面倒だなと思って素直に令呪。余裕のクリアです。これがラムダぱぅわー。令呪のゴリ押しともいう。