「海上劇場からの前方殲滅型レーザー攻撃……そして、ステージを出てくる時のあの輝いた表情!! 可愛い!」
「ぐぬぬ……どうして私はいないのよ!! というか、なんで観客席なのよぉ!!」
「静かに見てなさいよ。ほら、バラキーだって静かよ?」
「綿あめ、うまいのぅ」
「……ね?」
「綿あめ食べてるだけじゃない……」
映像を見て目を輝かせるオオガミと、オオガミを叩きながら文句を言うエリザベート。
それに対して遠回しにうるさいとエウリュアレが言うが、エリザベートは微妙に納得がいかないようだった。
「それにしても、一日でネロが最終再臨するなんて思わなかったわ」
「ふっふっふ。それはもちろん、水着ネロ様が普通に強いと思ったからね」
「そう……で、どうしてQPがあんなに無くなってるのかしら」
「……ノーコメントで」
「ふぅん……じゃあ、次の質問。ネロの第二スキルがレベル5なんだけど、どうしてかしら」
「……ノーコメントで」
「へぇ……それじゃあ、今月の種火と期間限定の種火とイベントの種火が全部消えてるのは?」
「……それ以上は泣くよ?」
「ふふふ。まぁ、私にとっては何の問題も無いし、良いわ」
「何というか、絆礼装手に入ったのに態度が優しくなると思いきやむしろ悪くなってる様な……?」
「失礼ね。ちゃんと相応の態度で話してるわよ」
「えぇ……相応の態度なのにイジメてくるとは……一体どんな人間だと思われてるんだろ」
「私みたいな女神をここまで育ててる時点で、何となく説明不要な感じがするわ」
「うぅん……? どんな感じだろ……」
エウリュアレが何を言いたいのかよく分からないオオガミは、首を傾げつつ考える。
そんなオオガミを見て、エウリュアレはため息を吐く。
「ま、いいか。レースを見守ろうよ」
「えぇ、そうね」
「……そういえばオオガミよ。
「えっ?」
突然の茨木の突っ込みに、思わず硬直するオオガミ。
「そう言えばそうよね。どうしてここにいるのかしら」
「まさか……サボリ?」
「え、えっとですねぇ……まぁ、その、あれだよ。ちょっとした休憩だよ。この後、すぐに戻るしね」
「なるほどねぇ……というか、それなら早く戻りなさいよ。そして、マシュをこっちに連れてきなさい。そっちの方が良いわ」
「ひ、酷い言われよう!! むむぅ……まぁ、マシュにだけ任せるわけにはいかないし、行ってくるよ。まぁ、エウリュアレには後で来てもらうかもしれないけど」
「え? ……あぁ、そういう事ね……分かったわ。その時は呼んで」
思い至るところがあったのか、頭を抱えながらオオガミを行かせるエウリュアレ。
ちなみに、おおよそ同様の理由でリップも連れて来られるのだろう。とエウリュアレは思うのだった。
「バラキー。それ、どこで売ってる?」
「む。向こうでエミヤが作っておるぞ」
「ありがとう。行ってくるわね」
そう言うと、エウリュアレは気を紛らわすために、エミヤの店へと向かうのだった。
今日のレベル上げで分かったのは、種火200個で行けるのは最終再臨とちょっとくらいだということです。
チクショウ……もしメルトリリスが召喚できても、一日でレベルマックスは現在の貯蔵では不可能ということか……!!(激昂)
とりあえず、今日はネロの「あれは誰だ! 美女か? ローマか? もちろん、余だよ?」に癒されてきます。強いし可愛いよネロ。