「うわっほぉい!! やったぜ女神さま!! ついに念願のオールMAXだぁ!!」
「はいはい、よかったわね。まぁ、私の事なんだけどね……」
「羨ましい限りだ。吾は未だに変わらんと言うのに……」
「バーサーカーはリスク高すぎるってのもあるんだけどね……まぁ、次はバラキーメインだよ」
「うむ。それなら許すぞ。期待しておるからな、マスターよ」
楽しそうに微笑む茨木に、思わず引きつった笑みを浮かべてしまうオオガミ。だが、一応本当に次は茨木を育成するつもりなので、嘘はついていない。
「そうだ。何かくれたりしないの? ここまで成長したのに」
「えぇ……いや、まぁ、別に構わないんだけどね? 何を上げようか……結構理由なくエウリュアレに渡してる気がするんだけど。何か欲しいのある?」
「ん~……そうねぇ……私としては
「うぅっ……ひどいこと言われた気がする……」
「まぁ、それはもう諦めるとしても、私が欲しいもの……うぅん……特には思いつかないわ」
「そう? じゃあ、思いついた時に渡すってのはどうでしょうか。女神さま」
「なんでちょっと言葉遣いが変なのかしら。別に私はそれでも構わないけど……忘れそうよね、貴方」
「うぅむ、安定の信用の無さだぞぅ。どこぞの王の話をしまくる花の魔術師並みの信用度だね!!」
「先輩。それはつまり、信用度がド底辺って事になりますよ?」
「マシュ!? 突然現れて全力で精神攻撃してくるってどうかと思うよ!?」
「良いわよマシュ。どんどん言っちゃいなさい。もっとバッサリ行きましょう。こう、精神にざっくり突き刺さる感じのを」
「信じてた女神さまがやっぱり信用を裏切らず僕を裏切ってきた!!」
「裏切るのを信じられる神とは、それはどうなんじゃろうなぁ……」
大体、日頃の行いのせいである。実際、日頃の行いが十割なのだが。
しかし、何を送るかオオガミは考えるが、特にいい案が思い浮かぶわけでもない。
「ん~……アクセサリーとかの方が良いのかな。難しいなぁ……」
「案外、お菓子とかの方が良かったりするかもしれぬぞ?」
「うぅむ……可能性が無いとは言い切れないからなぁ……しかし、お菓子も種類があるわけですよ。悩ましい所だよ。どうしようかなぁ……」
「あの、先輩。エウリュアレさんへのプレゼントを考えるのも良いとは思うんですけど、それよりも、皆さんの脱獄の手伝いをした方が良いんじゃないでしょうか……」
「むぅ……そうだね。脱獄の手伝いをしながらついでにアイデアをもらおう」
「脱獄中にプレゼントのアイデアを求められるとか、普通考えないわよね……ご愁傷さま」
「一応、原因の一つは
「まぁ、そうなんだけどね? それはそれよ」
皆は必死で脱獄しているにも関わらず、そんなことを気に留めず普通に聞こうとするオオガミに、エウリュアレはため息を吐くのだった。
やったぜ!! 次はバラキーだなっ!!
しかし、エウリュアレへのプレゼントが全く思いつかないという。何をあげましょうか……正直プレゼント募集枠でも作ろうかと半ば本気で考えていたり。ただ、別にそこまで大きくする必要もない気がする……
はてさて、何を贈ろうか……