今日のカルデア   作:大神 龍

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日常
結局、ノッブの水着は無い模様(ネロめ!! 許さん!!)


「ぐぬぬ……儂の水着が無いんじゃが!?」

「ふははは!! 余の勝ちだな!! ノッブと違って、余は水着だからな!!」

「ぬうぅぅうぁぁぁあ!!!」

「うおぉ!? やるか!? やるのかノッブ!! ならば余は手加減せぬぞぉ!?」

 

 高笑いしていたネロに跳びかかるノッブ。それを華麗に避けつつ戦闘体勢に移行するネロ。これまではセイバーの為、ノッブと相性が悪かったが、今回はキャスター。クラス相性による不利は無い。

 共に全体宝具の為、おそらく戦闘は五分五分。両者ともに負ける可能性は大いにあった。

 とはいえ、暴れる事を許容するほど、カルデアは甘くない。

 

「いい加減、君たちも学習したらどうだい?」

「……エルキドゥ……」

「なんだか、久しぶりじゃな……こんなやり取り……」

「……それで、まだやるかい?」

「……撤退!!」

「トレーニングルームまで一直線じゃ!!」

 

 即座に逃げ出す二人。そして、その後ろをエルキドゥは追いかけて行くのだった。

 そんな三人を見送ったエウリュアレは、目の前の女神に視線を移す。

 

「アイツ、いつもあんな感じなの?」

「えぇ。大抵見張ってるわ」

「そう……だから今朝も地味な嫌がらせを受けたのね……」

「……何されたのよ」

「突然扉が不調になったり、ベッドが地味な坂になってたり、微妙な段差があったり。というか、途中で面倒になったのか、直接的に鎖を叩き付けに来たわよ」

「何それ怖いんだけど。特に最後のとか、良く逃げられたわね……」

「えぇ。偶然パッションリップがいてくれたから助かったわ。ありがとね」

「いえいえ。それほどでもないですよ」

 

 イシュタルの隣に座っているリップ。共に休憩室に入って来たのはそう言うわけか。と思いながら、バタークッキーを口の中に放り込む。

 

「そういえば、昨日連れ去られたオオガミは、あの後どうなったの?」

「え? 何かあったの?」

「バラキーの攻撃がうまい具合に刺さって、大怪我っぽい軽傷でBBに連行されたわ」

「えぇっ!? 母さんに連れて行かれたんですか!? それ、最悪死んでるんじゃ……」

「この信頼の無さ。何となく、イシュタルと似てる気がするわね……」

「ちょ、ちょっとぉ!! それだと、私がまるで信頼が無いみたいじゃない!!」

「えぇ。ついでに信用も無いわ」

「バッサリね!?」

「イシュタルさん……何をしたんですか?」

「あぁ、リップはバビロニアのやらかしも、今回の事件も知らないのよね。じゃあ、説明して上げましょうか」

「ちょっとちょっと!! どうせあることない事吹き込んで、私を悪者にしようとしてるんでしょう!? そうはいかないわ。これ以上私としては悪評が建ちまくるのは問題なんだから!! こう、神格とかプライド的な意味で!!」

「えぇ~? 面白くないわね……」

「面白いで悪評を広められてたまりますか!!」

 

 エウリュアレに対してイシュタルが怒るが、その反応すら楽しんでいるように見えたリップは、苦笑いを浮かべるのだった。




 今更ながら、良くもまぁ同じ部屋にいて、あの二人を攻撃するついでに襲われなかったものだと思った私ですよ。

 しかし、まぁ、今回こそはアルトリアが来てくれるかと思ったんですが、悲しい事に今回もアルトリアは来てくれないようです。オカンが来てくれたから来てくれると思ったんですけどね……残念です。

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