「ねぇ、なにさらっと私に聖杯を捧げてるのよ」
「そりゃ、宝具レベルマックスのレベルマックスで、俺的にヘラクレスの次くらいにパーティーに入れておくと安心するからじゃない?」
エウリュアレの疑問に当然のように答えるオオガミ。
話している内容は、『なぜ
場所は当然のようにオオガミのマイルームだった。
「エウリュアレとしては、なにがそんなに不満なの?」
「それは、貴方が私をまだ使うつもりだからじゃないかしら」
「じゃあ、聖杯を使わない方が良かったと」
「そういうわけじゃ……ないわ。ただ、私はそんなに強くないわよ。貴方も知ってるでしょう?」
「高難易度の土方さんの体力を恐ろしい速度で削っておいてそれを言う?」
「むぐっ…ま、まぁ、貴方がどうしてもっていうのなら、戦ってあげないこともないわ」
「ありがとうエウリュアレ。これからもよろしく」
「っ……えぇ、こちらこそよろしく。私のマスター」
一瞬硬直するも、すぐに微笑んでそういうエウリュアレ。
すると、
「なぁーにラブコメしとるんじゃお主らは」
「っ!?」
「あ、ノッブ。どうかした?」
突然入ってくるノッブ。エウリュアレは若干顔を赤くしながら振り向くが、オオガミは特に気にした様子もなくノッブに声をかける。
それが気に食わなかったのか、エウリュアレはオオガミを睨みながら無言のままオオガミの腹を殴る。
「ゲフッ……と、突然なにするの…?」
「うるさい。とりあえず、もう用は無いから私は出ていくわよ!」
怒ったようにエウリュアレは声を上げて出ていく。
「うぐぐ…何したんだよ…僕…」
「今更じゃが、お主一人称変わりすぎじゃろ」
「そんなこと言われたって…癖だから仕方ないじゃん…」
「全く。それは治らんとしても、せめて今の儂への反応はダメじゃろ」
「うぅむ…やっぱりそこかぁ…難しいなぁ…」
「そういうもんじゃ。というか、そろそろ痛みも引いてきたじゃろ」
「いや…反省のためにももう少しこのままでいようかと」
「そんな反省誰も要らんわ。さっさと働かんか」
「グフッ。ノッブの追撃が心に痛い…」
容赦のないノッブの追撃がオオガミの心を突き刺し、肉体的にも刀の鞘でつつかれる。
「はぁ……全く、だらしないのぅ。一周回ってこっちが恥ずかしいわ」
「む。そんな事言われたら仕方がない。真剣にやろうじゃないか」
「そうじゃの。後約20万ポイントじゃ。頑張るのだぞマスター」
「うん。ノッブも手伝ってね!」
仕方無い。と言いながらも、若干嬉しそうなノッブ。
その後、二人は周回を少しした後マスターの眠気が限界に達し寝たそうな。
ってことで、本当にエウリュアレに聖杯を捧げました。
これからもよろしくね! エウリュアレ!