「万能の天才とかなんとか言っても、究極的に面倒な人間ってことなんだよ!」
「そうですそうです!! あんなのはもう嫌ですからね!!」
「全く、どうして私は最後の最後で倒れたんですかね?」
「大体原因は俺ですね。はい。後少しで勝てるってところで油断しちゃったから……」
「大丈夫ですよ先輩。次は無い様に気を付ければいいんですし」
なんだかんだ悲鳴を上げつつも、必死で倒したダ・ヴィンチ。
最後の晩餐になるまいと必死で足掻き、最終的にはドデカい注射器を突き刺して、その中身を寄越せと叫びたくなるような物体を体内に流し込んで爆発四散させた彼らは、明らかな精神的疲労によって疲れたようだった。
「ふぅ……それにしても、結局メダルほとんど集まってないね」
「銅はそろそろ終わりそうですけどね」
「ですね。というか、この時点でこんな難易度だからこの先がかなり不安なんですが」
「玉藻、それは言っちゃいけないよ……」
「ですが……まぁ、何とかなりますか」
「うんうん。というか、何とかするよ」
一体この先に何が待っているのかと思いつつ、はたしてどうしようかと考えるが、当然案など思いつくわけも無く。
「あぁ、そういえば、翁さんが追加されてましたよ」
「……よし、諦めよう」
「……センパイ、早すぎです。せめて一回くらい行って足掻いて無様に全滅してから言ってください」
「そんな理不尽な!!」
「BBさん、舐めないでください。先輩はここまで諦めるとか言っておきながら本当に諦めた事なんてあまりないですから」
「あの……そのあまりの部分に入る可能性は考えないんですかね?」
「玉藻まで攻撃してくるとは……いや、まぁ、行ってみるけども、勝てるかわからないんだよね……通常攻撃にも即死持ってるし……大丈夫かな……」
どうしようかと悩んでいると、オオガミは背後から、
「なら、短期決戦で、吾を連れて行けばよかろう?」
と、声をかけられる。
振り向くと、そこには当然の如く茨木がおり、不敵に笑っていた。
「……バラキー。そうは言っても、勝てるかどうか……」
「その時はその時であろう? まずは勝てるかどうか。汝の得意な耐久でもすると言い。だが、それで勝てぬのなら吾が瞬きの間で滅ぼしてくれようぞ」
「……ふむ。じゃあ、とりあえず偵察からだね。速攻決着付けるか、耐久するかっていうところだ。まずは玉藻とマシュを加えて、レッツゴー!!」
そう言うと、耐久の為のメンバーを考えつつ、オオガミは歩き出すのだった。
マシュと玉藻の高難易度連れまわしは続く。
実は昨日の23時半時点で倒したんですよ、ダ・ヴィンチちゃん。
玉藻・BB・ジャンヌの装甲が想像以上に硬かったんですけど、最後のライダー群で玉藻が落ちて後ろから出てきたマシュで残りをゴリ押しして終わりました。
じいじとか、勝てる気がしないんですけど……