「ふはははは!! 何じゃこれ、何じゃこれ!! 勝てる気がまるでしないんじゃが!!」
「涼しい顔してよく言うわ。私の方が大変じゃない」
「喋ってないでどうやって切り抜けるかを考えてほしいけどね。全く……マスターも、変な意地を張らないでほしいものだよ」
「ここで意地を張らずに何時張るか。これだけは貫くよ、エルキドゥ」
三騎士縛り、コンティニュー封印、サポートはNPCオンリー、攻略法は自力で解明。
悲鳴を上げながら、しかし不敵な笑みを浮かべて斬り払ったは五騎。昨日今日で使った令呪は三画。ギリギリで生き残っているような状況で、だが縛りの変更をしようとは一切思わないオオガミ。
そんなマスターに呆れつつ、しかし楽しんでいるのは皆同じであろう。
「それで、マスター。次はいかがいたしますか?」
「当然、メドゥーサは
「当然である!!」
「オッケー! 私たちにお任せじゃん?」
「で、コスト合わせにアーラシュさんと、後は……エリちゃんかな」
「おう! 任せな!!」
「アタシの出番ね! って、後衛なの!? なんで!?」
自分が後衛だという事に納得がいっていない様子のエリザベートだが、全スルー。話を続ける。
「英霊剣豪相手なら、ネロとエウリュアレが前線。後衛はデオンとエルキドゥとメドゥーサだね」
「うむ。ここでも余だな」
「ここで私なのよね……ランサーで使わなかったことは評価して上げるわ。出来るだけ相手との相性は考えなさいよ」
「了解したよマスター。見事皆を守ってみせよう」
「僕は攻撃力として、かな。あまり神性スタンは刺さってないみたいだし」
「私は……拘束の為ですね。スタン要員ですか」
「うんうん。エルキドゥは確かに攻撃力だけど、俺的に一番重視してるのはメドゥーサなんだけどねぇ……一応、今回の特異点で一番おかしいくらいの性能叩きだしてるんだけど……ここまで全部出てるし。というか、出してるし」
「まぁ、今回はメドゥーサが頑張っている事は、僕も重々承知してるよ。ただ、セイバーが出てきたら流石に休ませるべきだと僕は思うよ」
「その時は流石に私の出番だと思うけどね。メドゥーサを出すなんて、そんな……いや、オオガミだから、どうかしら……」
嫌な予感がしているが、気のせいだろうと思いたいエウリュアレ。もちろん、今までの経験から、そうなるであろう事は明らかなのだが。
「まぁ、それでも何とかしてくれるわよね。なんせ、私たちのマスターだし」
「出来るだけ倒れる数は少なく済ませたいんだけどねぇ……技量が足りてないや」
「今回に限って言えば、ふざけているようにも見えるけどね」
「そんなこと言ったって、エルキドゥ。これでこそ私たちのマスターじゃん? アガルタの時にそれは分かったしね」
「……アガルタ……懐かしいわねぇ……」
遠くを見つめ、そうポツリと呟くエウリュアレ。
そして、オオガミはふと立ち上がり、
「さて……まぁ、雑談はそれくらいにして、とりあえずまた暴れてこようか!!」
そういって、進み始めるのだった。
ふはは!! なんじゃこれ、何じゃこれ!! 普通に敵が強すぎるんですけど!! 剣豪強すぎじゃないですかね!!
という事で、本当に縛って戦闘中。おかげでまだ戦いが終わりませんね!! 何回挑みなおした事か!
最初はマシュ縛りと、絆ポイント増加キャラ縛りだけの予定が、何時の間にか増えて増えて……フフフ。楽しくなってきましたよ!(錯乱