「あ~~~~~~」
気の抜けるような声が部屋に響く。
叫んでいるのはオオガミ。ベッドに倒れ、死んだ魚のような目で時々息継ぎをしながら声を出し続けていた。
「……いつまで叫ぶつもりなんじゃ。マスターは」
「まだ始まったばかりですし、諦めるのは早いと思いますよ。先輩、聖晶石を集めに行きましょう?」
「うぅ…慰めてくれるのはマシュだけだよ…」
「儂も慰めたはずなんじゃがな? おかしいな。これは魔神柱による精神攻撃か?」
ノッブもそれなりに頑張ってはいたのだが、こういう時の対処法はマシュの方が良く知っていた。
「信長さんも茶化さないでください。そうすると、症状が延びるんですから」
「マスターのそれは病気なのかよ…」
「はい。病名は『☆5ピックアップ出ない症』です。大抵、来て欲しいサーヴァントを引けないと掛かる病気で、心がボキボキと折れていく病気です。一度掛かると、寝て忘れるか気分転換をしないと治りません」
「案外すぐ治る気がするんじゃが」
「そうでもないんですよ…長引く時は長引くんですよ…沖田さんピックアップの時がそれです」
「あぁ……それで沖田の時もこうなってたのか」
「はい……あの時は自力で回復してましたけどね」
「あれはさすがにビビったからのぅ……まさか遊んでるとは…」
少し昔の事を思い出し、苦い顔をするノッブ。
今の状況からして、少しひどい事を言っていたのかもしれないと思いつつ、あれはあれでよかったのだろう。と考え直す。
「それで、儂らはどうすれば良いんじゃ?」
「そうですね……普通に聖晶石を集めるのが一番……ですかね」
「結局クエストに行くしかないんじゃなぁ……」
「そうですね。それくらいしか思いつかないです」
「それ僕も行かないといけないという現実に気付こうよ」
気怠そうな目で二人を見るオオガミ。
その目を見て、二人は同時にほとんど同じ考えに至る。
「えぇっと…今日は止めておきましょうか」
「そうじゃの。さすがに今のマスターは頼りにならんわ」
「バッサリ切り捨てないでよ…まぁ、事実だけども」
「先輩。明日また挑戦しましょうよ。沖田さんの時と違って時間には余裕ありますし」
「う~ん…そうだね。明日から頑張ろー。おー」
「やる気なさすぎな声じゃな。まぁ、儂も手伝うから期待するが良い」
「頼りにしてるからね。もちろん、マシュも」
「はい、先輩!」
嬉しそうにそういうマシュ。
とりあえず、今日は解散の流れとなったので、マシュとノッブは部屋を出て行くのだった。
10連爆死…まだ軽傷。今からやってないフリークエストをやればもう一回くらい10連できるはず…!