「ふぅ……何とか三姉妹全員スキルマ出来たね」
「うむ。なんで儂の成長が未だ行われないのかを問い詰めたいんじゃが」
「ノッブはもうしばらく出番無いからじゃないかな」
「この職場、非情すぎるんじゃが」
一息吐くオオガミに、自分の番はおよそ来ないとやんわり言われ、若干泣きそうになっているノッブ。
ゴルゴーン三姉妹のスキルマが終わり、聖杯は10個あるのだから4つほど使って二人をレベル90にしようかと考えているものの、聖杯を渡すだけのQPも無いという。
「とりあえず、聖杯一回分はあるから、あれだね。種火集めないと」
「種火周回とか、懐かしいんじゃけど」
「うん。久しぶりな感じがするよねぇ」
「まぁ、茶々の出番が出てくるだけなんじゃけど」
「ノッブの出番は最後の方だけだったしね」
「うむ。まさか久しぶりの出番があんなに少ないとは思わなんだ。まさかデオンに負けるとは……」
「盾がね……いなかったから……」
「まぁ、儂もデオンがいなかったら死んでおった場面がかなりあるしの。そこは流石に感謝しておるよ」
「だね。あ、そういえば、そろそろ新イベントがやってくる可能性があるらしいのですが」
「儂はどうせ出んじゃろうが」
「お許しください、ノッブ様」
ふてくされたように頬杖を吐き、そっぽを向いてしまったノッブに、謝るオオガミ。
しかし、納得いっていないようだった。
「いい加減、儂の方を育ててくれてもいいと思うんじゃけど」
「ん~……そう言われても、流石に資源も有り余ってるわけじゃないし……しばらくしたらたぶん素材も集まるから、待っててよ」
「むぅ……まぁ、儂のスキルか宝具強化を待つしかないじゃろうな。まぁよい、待つのはもう慣れたからな。居残り組と一緒に待っておるわ。BBもおるじゃろうし。儂以上に出番無いじゃろうし」
さりげなく、BBも巻き込んでいるが、現状彼女が暇なのは事実なので、オオガミは何も言わない。
「というか、エウリュアレ達がいないとは、おかしな話じゃな。あやつら三人のスキルマをしたというのに、その当人たちがいないとは」
「三人はお茶会してるよ。で、スキル上げに疲れた俺は一人こっちで休んでいるというわけですよ」
「混ざるわけじゃないんじゃな……まぁ、良いんじゃけど。その分、儂はお主に文句が言えるからな」
「あはは……愚痴じゃないのはないんですかね……」
「ふむ……そうじゃなぁ……あぁ、この前の対風紀委員組用決戦兵器であるスロットが半分くらい完成しとるぞ」
「なんとまぁ。早すぎるでしょ……」
「まぁ、肝心の中身はすっからかんなんじゃけどね」
「一番重要だと思うんだけどねっ!」
そう言うと、オオガミは立ち上がる。
「む。もう行くのか? マスター」
「いや、お菓子でも取って来ようかと。今更だけどね」
「そうか。儂の分もお願いするぞ」
「りょーかい」
そう言うと、オオガミはお菓子を取りに行くのだった。
という事で、ゴルゴーン三姉妹のスキルマ完了ですよ。
しかし、聖杯を使うにはQPも種火も足りないんですよね……
ちなみに、5個はメルトリリス復刻して、且つ手に入れられた時用なので、使う予定はないです。