今日のカルデア   作:大神 龍

206 / 1263
予告された、ハロウィンの惨劇……(ちょっと! まだ惨劇とは決まってないでしょう!?)

「ついに来た……ハロウィン2017!!」

「「(アタシ)達のステージね!!」」

「……私、行かなくていいわよね?」

「いや、エウリュアレは最終兵器だから。大体何とかしてくれるって意味で」

「そんな期待されても……」

 

 一応、彼女としては非力な女神で通っている予定なのだが、現実はこのカルデアにとって、男性に対して無双出来る最強の存在だったりする。おそらく、知らない方が珍しい部類だろう。

 なお、この場にはランサーエリザとブレイブエリザ、エウリュアレに玉藻の前というメンバーで、オオガミはその中で話をしていて、若干不安になってきている。

 

「それで、(アタシ)のステージは何時からなの?」

「ん~……明後日?」

「そうなの……残念ね。出来る事なら、今すぐにでも暴れたいのに……」

「まぁ、仕方ないわよ。のんびり待ちましょ」

「というか、一つ聞きたいのですが、なぜ(わたくし)?」

「知らないわよ。なんか勝手に対象になってたんじゃない」

「はて……(わたくし)、何かしましたっけ?」

「存在自体がって可能性も」

(わたくし)って一体どんな印象持たれているんです!?」

 

 玉藻が声を上げるが、全力で目を逸らすオオガミ。

 しかし、ふとボーナスサーヴァントだけの編成を考えてみると、玉藻がいる時点で基本負けないのではないだろうか。と思ってしまう。

 

「うぅむ、玉藻はやっぱりぶっ壊れてる感あるよね」

「突然何を言い出すんですか、このマスター」

「今更だとは思うけどね、私も一緒に組んでいて、かなり心強かったし」

「あの宝具回転率は流石よね! あぁ、あの恩恵が受けられるかと思うと、楽しみだわ!! 無限ライブよね!!」

「いいわねソレ!! 二人で盛大に歌いましょう!!」

「……あの、もしかしなくても、そのライブを間近で聞くことになるのって、(わたくし)ですよね?」

「…………えっと、その、マスターも巻き込まれるんで、それで……」

「獣耳は地獄耳なんです!! あんな音響兵器、聞いたら死んじゃいますから!!」

「じゃあ、耳栓探してくるので、それでなんとか」

「……まぁ、それなら何とか……」

「当人たちが勝手に騒いでいるとはいえ、よく目の前で言えるわね……」

 

 どれだけ暴れられるか、ライブか出来るだろうかと楽しそうに騒いでいる二人を前にしているにもかかわらず、彼女たちのライブ被害について平然と話せるこの二人の精神である。聞かれていたら大惨事と言うしかない状況になるのは明らかなのだが。

 

「さて、それじゃあ、今日は解散して、明後日に備えて種火周回して来ようかな」

「そう。頑張って来なさい」

(わたくし)も待っていますね。頑張ってきてくださいね? マスター」

 

 わいわい騒ぐエリザ達をちらりと見た後、オオガミは休憩室を出て行くのだった。




 ボーナスキャラだけでの編成してみたら、どう見ても玉藻の存在が強すぎて、負ける気がしないんですが。エルバサときよひーもいましたが、おそらく出番はないのかもしれないです……
 やっぱり、ぶっ壊れキャスターが一人入ってるだけで安心感が違いますわ……

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。