今日のカルデア   作:大神 龍

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禁忌降臨庭園セイレム
新特異点だよ!! キャスター集合!!(また縛るのか! マスター!!)


「新特異点じゃな!」

「そろそろBBちゃんの出番ですかね!!」

(アタシ)の出番よ、きっと!!」

 

 楽しみにしているような三人。しかし、その姿を見ていたエウリュアレが悲しそうに首を振る。

 その理由はすぐに分かる。今回のボーナスを考えれば、既に気付いた人もいるだろう。

 その答え合わせのように、オオガミは、

 

「三人とも、連れていく予定はないよ?」

「……なんじゃと?」

「そんな……」

「そんなバカなことって……ある!?」

 

 三人の反応に、オオガミは頷いて返す。

 愕然とする三人。

 

「なぜじゃ……儂らはまた出れぬのか!!」

「どうして、どうしてよ!! なんで(アタシ)はまた留守番なの!?」

「私、ここ最近全くと言って良いほど活躍してないんですけど!!」

「ちょっと待って。BBは確かに連れていってないけど、ノッブとエリちゃんは普通に連れていったよね? 無かったことにしないでよ?」

「……はて。何のことじゃろ」

(アタシ)の記憶にそんなのは無いわね」

「都合の良いことばかり言って……まぁ、どのみち行くのはキャスターだけなんだけども」

 

 そこで三人は気付く。

 今回の絆ポイント上昇はキャスターだけだということに。

 

「キャスター……キャスターじゃと……? このカルデアで育っとるキャスターは、玉藻、マーリン、ナーサリー、アンデルセン……そして……!!」

「そう、余だよ!!」

 

 休憩室の扉を勢いよく開けて入ってくるのは、皆さんご存じだろう術ネロ。

 今日も皇帝は元気一杯のようだった。

 

「やはり貴様かネロ!!」

「ず、ズルいわよ!! どうしてネロだけ!!」

「ハハハ……本音はエリちゃんも入れば完璧だったんだけど、悲しいことに2015年復刻はなかったからね。是非もなし」

「儂のセリフ盗られたんじゃけど……」

 

 セリフが盗られたことに驚くノッブ。

 しかし、復刻が来ていたらエリザベートも向こう側だったと考えると、少しほっとする。

 

「まぁ、儂らはキャスターじゃないから是非もないんじゃが、キャスター縛りはちとキツイと思うんじゃが。ライダーとかどうにもならんじゃろ」

「気付いたねノッブ……そう。ライダー相手にはかなりキツイんだよ!!」

「自然とそうなるよね!! 儂知ってた!! 儂らのマスターはアホじゃったよ!!」

 

 と、そこでノッブは気付く。若干ネロが震えていることに。

 

「……のぅネロ。お主、さては寒いじゃろ」

「流石ノッブ……よくぞ気付いた! 実は痩せ我慢していたが、かなり寒い!! 部屋の中はまだしも、廊下は寒すぎるからな!!」

「うむ、このクソ寒い中ビキニでお疲れ様じゃ。まぁ、なんじゃ。頑張るんじゃよ?」

「う、うむ。なぜ突然優しくなったかは知らぬが、余に任せよ。マスターは守りきって見せるぞ!」

 

 胸を張ってそう宣言するネロ。

 ノッブはその様子に頷き、後ろのBBとエリザベートを引き連れて離れていく。

 

「ちょ、ノッブ!! 私は納得していないんですが!?」

「そうよそうよ!! (アタシ)なんかほとんど喋ってないんだけど!?」

「まぁまぁ。流石のマスターも、本気でキャスター縛りをやりきるとは限らんじゃろ。どうせどこかで折れるじゃろうし、その時こそ儂らの出番じゃよ」

「な、なるほど……あえて一旦引いて、私たちの重要性を知らしめると言うことですね?」

「ふむふむ……分かったわ。ここは一旦撤退よ!」

 

 なにやら三人は納得したようだった。

 オオガミはそれを聞き取れていたわけではないが、ノッブがなにかを考えているのだろうと思い、寒がってるネロに、休憩室の新設備、ブランケットを渡し、対面に座らせるのだった。




 このマスターアホだ!! 自分の事ながら、アホだこいつは!!

 ってことでキャスター縛りです。本当はシェイクスピアも頑張れば入れられたんですが、種火を集められなかったよ。

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