まぁ要するに、カルデアという解釈で良いかと。
先輩。くれぐれも警察沙汰になら無いようにしてくださいね?(マシュの信頼がとても低いんですが)
「「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします」」
新年らしく、新年の挨拶をする二人。
現実のような夢から覚め、黄金の蜂蜜酒やタコという嫌な予感しかないワードを手に入れて帰ってきたその日。
とりあえずノッブはシバキ倒そうと思いつつ、マシュと共に本日のメインイベントである新入りさんへの挨拶だ。
「アビー! 調子はどう?」
「あ、マスター! 私は元気よ? 皆も優しいし」
「まぁ、これでも面倒見のいい人は多いですからね。ノッブさんとか、小さい子達に人気です」
「うん。ノッブは人気あるよね。異様に」
「そうなの? じゃあ、後で会ってみたいわ。それで、マスターはどんな用事で来たのかしら?」
今回の主役で、可愛く小首を傾げるアビゲイルに、思わず抱き締めたかったり抱き上げたかったり高い高いをしてみたくなったりしたのだが、直後に斜め後ろから走った殺意に、背筋を凍らせて言葉を必死で選ぶオオガミ。
「えっ……とぉ……そ、そうそう。ちょっと挨拶に来たんだよ。手も空いて、暇だったしね」
「そうなの? なら、私と遊んでくれますか? マスター」
「もちろん。しばらくはホームズが頑張るし」
「先輩。遊びすぎて動けなくなるとかはやめてくださいよ…?」
「流石に体力管理くらいは出来るから……」
「私も、マスターが倒れるような遊びはしないわ。もしかしたら他に遊んでくれる子がいるかもしれないし」
「それなら良いんですけど……新年だからっていって、ホームズさんに任せっぱなしもどうかと思うので、私も手伝えるところがないか聞いてきますね」
「そもそも、やることがないから今こうやっているはずなんだけど……マシュ……? マシュ~?」
颯爽といなくなるマシュを、オオガミは止められずにそのまま見送る。
アビゲイルは少し考えると、
「やっぱり、マスターはマシュさんのところに行って頂戴。私はここを探索してるわ」
「う、うぅむ……挨拶して早々別れるのもどうかと思うけど、まぁ、アビーがそう言うならマシュのところに行くよ。じゃあ、また後でね」
オオガミはそう言うと、マシュを追っていく。
アビーは手を振りつつ見送ると、一度深呼吸してから、
「そこに隠れているのは、誰?」
本棚に向かって声をかけるアビゲイル。
誰もいないはずの空間で、しかし、
「あら。あらあら。見つかっちゃったわ」
確かに応えるものはいた。
一冊の本が本棚から出てくると、本棚から少し離れて光り出す。
光が収まると、そこにいたのは一人の少女。
「えっと、私は誰かって質問よね。私は……うん。ナーサリーよ。ナーサリー・ライム。お友達になりましょう?」
「私はアビゲイル。アビゲイル・ウィリアムズ。アビーって呼んで頂戴!」
「えぇ。よろしくね、アビー。私の事はナーサリーって呼んでね!」
二人は自己紹介を終えると、楽しそうに笑うのだった。
アビー! アビーですよ! 福袋からアビー!!
違うんですよガッデム!! 嬉しいんですけど、それはそれですよ! メルトリリスは何処に行ってしまったんだぐあーーーーーー!!!
はい。6日を決戦日にした私です。
私の戦いはこれからだ!!