「やっぱりね、アビーだけだと限界があるわけだよ」
「そこでBBちゃんと言うわけですね!」
「あのぉ……私もいるんですけど……」
自然に出てくるBB。リップもついてきているが、BBは見ない振りをしている。
現在いるのは吹雪吹き荒れる場所。どこなのかもよく分かっていなかったりするが、贋作英霊とはかくも不思議なところにいるものだ。
「BBさん? 私はアビー。よろしくね」
「えぇ、はい。なんとなく貴方とは、私と同じ雰囲気を感じるので、ちょっと仲良くしてあげます」
「うぅぅ……なんか、ノッブさんとは別の方向で大変そうな予感がします……」
「中々のカオス。物作りによるいたずらがノッブタッグだとしたら、アビーと一緒なら普通に世界終焉レベルの嫌がらせタッグかな?」
「先輩。死人が出ますので、全力で止めてください」
ガチトーンのマシュ。洒落にならないのは、オオガミでも分かっていることではあるのだが。
「それで、センパイ。BBちゃんが呼ばれたのは、珍しく戦闘ですか?」
「まぁ、そういうこと。ストーリーも周回も、BBが必要なわけだよ」
「ふっふ~ん! そうでしょうそうでしょう。なんせ私は、なんでも出来る後輩ですからね。うっかり惚れちゃっても知りませんよ~?」
「あっはははは。たぶん無いかな」
「バッサリ言いますね!?」
ハッキリ言われ、地味に精神ダメージを負うBB。
「良いです良いです。仕方無いので、周回でBBちゃんの重要性を思い知らせてあげますから。覚悟してくださいねセンパイ!」
「私も頑張りますから、見ていてくださいね?」
「もちろん。頑張りは見てるよ」
「私も頑張るわ! レベルはまだ60に届いてないけど、なんとかなるわよね!」
「まぁ、レベルは上げるけどね?」
別に種火を渡したくないというわけではない。むしろ、種火が余っているのなら、普通に渡すくらいだ。
もちろん、メルトリリス用なので、残しておくものはあるのだが。
「さて。レア泥も狙いつつ、ボックスガチャをひたすら回せるように、アイテムを全力で集めにいきましょう!!」
「当然。今度こそ100箱だ」
「リンゴ食べつつ大周回ですね。中々大変な気がします」
「初めてだけど、精一杯頑張るわ」
「あうぅ……周回、大変なんですよねぇ……うっかりやられそうになっちゃいますし……」
楽しそうに、面倒そうに、辛そうに、嬉しそうに。それぞれがそれぞれの想いで暴れるために、周回へ赴くのだ。
「さて、まずは礼装。全部交換しに行きますか!」
まずはストーリーに従うというのをスルー。正直三人だけなのは無理ゲーじみてきましたよ。