「いやぁ…ついに儂も出る事になるとは思わなんだ」
「後方待機がほとんどだったじゃない」
「おいエウリュアレ。それは言わない約束じゃろ」
「そうだったかしら?」
ふふふ。と笑うエウリュアレ。
今日のお菓子はドーナツらしい。しっかりと自分の手が届くところに確保していた。
「ぐぬぬ…自分はメイン戦力として扱われておるからって、調子に乗るでないわ!」
「そんなに怒鳴らないほうがいいわよ? エルキドゥが見回りに来たらどうするの」
「お、お主……なんという脅しを……!」
「ふん。たまに自分もやるじゃない。お返しよ」
「面倒な……というか、その脅しは高確率で共倒れじゃろ」
「当然。それくらいの覚悟はあるわよ」
「残念なだけの女神じゃなかったのか…!!」
「祟るわよ?」
笑顔で恐ろしいことを言い放つエウリュアレ。
ノッブはその威圧感に一瞬気圧されるが、すぐに平静を取り繕う。
「流石に本気で言っておるわけないに決まっておるじゃろ。仮にもマスターがメイン戦力にしとるんじゃぞ? それなりに強いに決まっておる」
「うるさいわねぇ…現状あなたとの戦績が全戦全敗だからって、あまり馬鹿にしないでほしいわ」
「それは単純に相性じゃから仕方ないじゃろ」
「解せないわ……なんでこんなのに負けるのよ……」
「神性特攻を舐めるでないわ」
緑茶を飲み、エウリュアレとは別に持ってきていた饅頭を食べる。
いつものようにエウリュアレがそれを狙って手を伸ばしてくるが、即座に叩き落して回避。
「流石に欲張りすぎじゃろ。せめて自分のを食べてからにせい」
「むぅ…仕方ないわね。なら、ノッブもこっちから取っていいわ。だから、そっちのも寄越しなさいよ」
「なんでそう偉そうなんじゃ……まぁ、良いんだけど」
「やった! じゃ、貰うわね」
「うむ。儂も貰うぞ」
珍しく喧嘩が始まらない二人。実はこっそり二人を見張っていたエルキドゥも、これ以上はいいかと別のところを見回りに行く。
「さて……これからどうするかのぅ……どのみち呼ばれるまでは暇じゃし」
「そうねぇ……あ。トランプしましょうよ。マシュと巌窟王、メディアを誘えば、それなりに遊べるんじゃないかしら」
「ふむ……そうじゃな、誘いに行くか。というか、トランプとか、儂そんなにやったことないんじゃけど」
「別にルールくらいは説明するわよ。それに、多くいればそれだけいろいろゲームを知ってるでしょ」
「それもそうか。じゃあ、エウリュアレは用意を頼むぞ。儂は呼んでくるからの」
「えぇ、任せなさい。お菓子もしっかり準備しておくわ」
そういって、二人は一度別れる。
その後、呼んだ人間以外に、茶々もついてきて、6人でしばらく遊んでいた。
そろそろネタ切れが目に見えてわかるような……
とりあえず、イベントのラスボスを倒すために頑張らねば…