「まだ終わらないのかい?」
「まだだねぇ……KPが全然集まらないからなぁ…」
「余もそろそろ退屈だぞ……」
「流石にライブも、やり過ぎると鬱陶しくなるだけだからそろそろやめたいんだけど」
「えぇ……仕方ないじゃん……ミッションが全然終わらないんだから…」
ため息を吐くオオガミ。微妙な雰囲気になるも、事実どうしようもないのは変わらない。
「残念だけど、俺にはアレの性能を落とさないで倒せるような編成が出来るようなサーヴァントが少ないんだよ……マシュの宝具をいくら回せるかにかかってるけど、それでも魅了が天敵だからね……女性に効くのならっていう話だけど」
「一回も試してないですからねぇ……とりあえず、魅了を無効化したら一度やってみますか?」
「そのつもり。スタンで止め続ければ何とかなるって聞いたから、エルキドゥに来てもらえば何とかなるはず」
「楽観的だねぇ……本当に行けるのかい?」
「それで勝てなかったら、最終兵器エウリュアレに出てきてもらうだけだよ」
「勝率が下がってる気がするんだけど」
「大体の敵はこれで何とかしてきたんだけど……」
「実績があるなら何も言えないではないか」
今思えば、ゲーティアもこれで倒せたのではないか。と思うオオガミ。どうしてあの時思いつかなかったのかを自分に問い詰めたいが、今はとにかくあの魔性菩薩を倒すことを考えねばならない。
「後少しで魅了は解除できるんだけど……獣の権能って一体……」
「余もさすがに知らん。エリザベートは知ってるか?」
「知ってるわけないでしょ。そんなの、戦って知ればいいわ」
「体感で学ぶという無茶ぶりよな。俺はそんなもの受けたくないぞ」
「アンデルセンはそもそもコストの都合で居るだけだろう? 編成されるわけなかろう」
「むっ。それは心外だ。俺だってやる時はやるぞ」
「へぇ? あのへっぽこ作家が、やるっていうの?」
「俺は耐久専門だ。貴様ら脳筋と一緒にするなよ?」
「余とはステージが違うな。もちろん、エリザベートとも違うから止めた方がいいぞ」
「そうですよエリザベートさん。こういう人とはまともに話したらひどい目に合うだけですよ」
妙に説得力のあるパッションリップの言葉。
過去に何かがあったのだろう。彼らにはそう推測することしかできなかった。
「とりあえず、KPだよKP。それさえ溜まれば決着を着けに行ける」
「そうですね……どこを周回するんですか?」
「スタンプ・シィーナー一択だね。イーター系を屠っていくよ」
「む。また余は後方待機か」
「まぁいいじゃない。たまに私たちも出なくちゃいけないんだから」
「それで俺まで引きずり出されるのは本当に勘弁願いたい。安定させてくれよマスター」
「う、うるさいやい! これでも頑張ってるんだけど、全体的にスロットが悪い!!」
「スキル封印とか、NP取得量減少とか、本当に困るからねぇ」
「本当にね。アレが来た瞬間、死ぬかと思ったもの」
「大変ですね……いえ、まぁ、私も受ける側なんですけど」
「魅了も怖いよ……特にパッションリップがかかったときね。アレはもう、死ぬかと思った」
「そ、それはその、すいません……頑張ってはいるんですけど……」
どうやって周回をしやすくするか。そう考え、6人は話を続けるのだった。
大体アサシンがいないのが悪い。だが、その代わりにアルターエゴが来てくれたんだと考える…!!
パッションリップの宝具の攻撃力が少ないのも、周回がキツく感じる原因の一部なのかもしれませんね……