「ハッ! 素材交換が終わった……!!」
「QP回収がまだ残ってるわよ早く回りなさい」
「もうリンゴがほとんど無いのだけど!?」
流石に周回用資源が枯渇してきているので、周回速度がゆっくりになっている。素材もそれほど急いでいる物は少ないので、問題ないだろうと慢心中のオオガミ。
しかし、カルナの落とす骨は枯渇気味なので貰っておいて損はない。現状一番欲しいのは貝殻だったりするが。
「リンゴ、足りないのよねぇ……どうしようか……」
「フリークエスト温存してるから、後で回収してくるしかないわ」
「うへぇ……フリークエスト周回もあるんじゃぁ……」
「そっちは林檎を使うつもりもないし、回収だけしていきましょうか」
「まだミミクリー終わってないのだけど」
「圧倒的絶望感」
「素材とQPを貰いながらゆっくり倒していけばいいんじゃないかしら?」
「まぁ、配布サーヴァント交換と言うラスボスが残っているっていうのは、きっと突っ込んじゃいけないわよね。交換終わってないわよ、とか、言っちゃだめよね」
「一つ分かったことは、たぶん今回の苦労人はエウリュアレかな」
「私が一番面倒ごとをやらされてた気がするの……」
気苦労担当エウリュアレ。実労働担当アビゲイル。そして料理担当オオガミ。正直オオガミが一切働いていないように思えるのだが、壁にされたり死と隣り合わせの状況で料理させられたりしているので、きっと働いてはいるのだろう。
「……今気づいたのだけど、会話のキャッチボールが一切できてないと思うのだけど」
「……皆、疲れてるんだよ。うん」
「もう、誰かに投げて今日は休みましょう……絶対皆疲れてるって……誰か引きこんで押し付けるのとかどうかしら」
「アビーがおかしくなってきた……!!」
「大体最初からでしょ?」
会話が二転三転としていき、もはや方向性すら掴めなくなってきている会話。誰が何を話しているのかすら互いにあやふやになってきているので、そろそろ末期かもしれない。
「……数日休んでいいですかね」
「失踪の元だと思うの」
「私もそう思うわ」
「やはり休みは無いのね……」
今休んだら迷うことなく忘れ去りそうな勢いなので、ショックを受けつつも予想はついていたオオガミ。
ため息を吐いた後に一度深呼吸をすると、
「さて。じゃあ、後少し。ラストスパートかけようか」
「明日には終わるわよね。気楽に行きましょうか」
「ファイトー、オー!」
空元気で駆け抜ける勢い。疲れを覆い隠すように笑いながら、彼らは戦いに赴くのだった。
リンゴが無くて周回できないぃ……どうすんじゃこれぇ……
というか、そろそろ話が頭の中でまとまらなくなってきた……ネタ切れをネタにし始めたら末期だと思うんです(真顔