「やばい……回りたいのに、天敵しかいない……!!」
「セイバーいないものね……」
「茶々的にも勝てるか怪しいんだけど……」
「私はキメラの相手で疲れたから、ちょっと寝てるわ……」
竜の逆鱗は意外と必要量が多いので、出来るだけ取っておきたいオオガミ。
しかし、相性が悪いのは仕方がなかった。
「ぐぎぎ……昨日と打って変わって一気にピンチ……これはもう、茶々に頑張ってもらうしかないね!!」
「茶々の心が大ピンチ……それもこれも、茶々の手から出るなんかすごい炎が悪いんだ……帰ったら狩猟生活しないで探索してよう……クイナ集めてふわふわに癒されるんだ……」
「ノッブがいたときには無かったから、最近なのよね……ん? あれ? じゃあなんで最近戻ってきた茶々が詳しいのかしら……?」
「エウリュアレさん、それ以上考えちゃだめよ。大体、ぐだぐだだもの。最後の方まで出てこなかったのは、きっと遊んでたからなのよ」
「あぁ、そう言われると、そんな気もするわ……」
「で、実際どうなの?」
「え、茶々は普通に皆が帰ってくるまでゲームしてたけど?」
「どこで遊んでたんだろ……マシュなら知ってるかな……?」
「ふっふっふ。伯母上があんな面白そうなマッスィーン、見逃すわけないじゃん! これが伯母上マジック……!」
「何してんだあの戦国武将」
「どこかを二回叩くとかで開く扉なのかしら」
「ギミック仕込まれてるのが確定している安心と信頼のノッブ建築」
明らかにシャドウ・ボーダーに手が加えられていそうな雰囲気だが、はたしてダ・ヴィンチちゃんは容認済みなんだろうか。
「ちなみに、伯母上のデータと、BBさんのデータもあるよ。あの二人が揃うと相手が一瞬で消えて行くのが凄いと思った」
「一体どこで何が起こってるっていうんだ……」
「とりあえずノッブが元凶って事だけ分かったから、戻ってきたら一応倒しておきましょうか」
「理不尽に散る伯母上……南無南無。周回をしない分、いっぱい散ってね、伯母上」
「普通にノッブが吹き飛ぶことを容認するどころか、もっとやれとばかりの茶々、流石……」
「帰ったら一回シャドウ・ボーダー内を探索してみようかしら……」
ノッブが散る事を確定させている間に、アビゲイルはシャドウ・ボーダー内の探索を決意していた。
「さて、とりあえず今回のムシュフシュとドラゴンをどうにかして倒そう……気合出せばなんとか行けるよな……」
「アーチャーだから流石に私は無理ね。男性じゃないし」
「ぐぅ……基本的にWEAK取れる茶々自身の才能が恨めしい……!!」
「クラスが大体原因な気がするわ」
そんなことを言いながら、ムシュフシュ達に突撃するのだった。
何とか回るんだ……逆鱗……!! って思ってたら、100個近くあったでござる……