今日のカルデア   作:大神 龍

466 / 1263
ついに、ゴールイン!!(とりあえず優勝者は本能寺しとこう! 伯母上風に!)

「ゴール! 伯母上優勝! 帰ってきたら吊し上げる!」

「本能寺ですか。本能寺するんですか茶々さん」

「あら、もしかしてマシュも危ない枠入りかしら……」

「そ、それはダメよ! マシュさんもこっちに来ちゃったら、誰が止めるの!?」

 

 危ない人枠(こっち側)に入りそうなマシュを、本気で止めようとするアビゲイル。既にマシュ以外に常識枠がいないと思っているのは如何なものかと思うが。

 とはいえ、事実、マシュが危ない人枠に入ると、暴走組を止める人がいなくなるというのはあった。

 

「まぁ、アナがいるし、良いんじゃないかしら」

「なんだろう……それだと、エウリュアレだけ見逃されそう……それはダメだと思う……!!」

「じゃあ、マスター?」

「一番論外だと思う。だって首謀者だし。大体の犯人だし。新宿のお爺ちゃん並にダメ」

「先輩が酷い言われよう……でも、間違ってないから問題ないですね」

 

 むしろそっちの方が問題の気がするが、マシュは大変錯乱しているのだろう。その事に気付かない。

 

「ん~……じゃあ、アナスタシア?」

「……それだっ!」

「でも、茶々さんの場合、氷で足止めされても溶かして逃げられるわね……」

「じゃあ、アナスタシアに加えてアナも加われば問題ないわ」

「それで良いんですか三人とも……」

 

 自分の首を絞めている気がするが、三人とも自分の安全だけは確保しているので、もしマシュがこっちに来た場合、被害に遭うのはマシュだけだったりする。

 

「ん~……とりあえず、マシュの代用はそんな感じね」

「あ。今更だけど、ジーク君とかアヴィケブロンとかいるよね。あそこの扱いは?」

「……倉庫番?」

「裏方……?」

「事務と倉庫管理です……まぁ、私もはっちゃけるのは、こういうイベントの時だけにしておきますね。それ以外だと、お二人が大変なことになるので。まだ説明終わってないので、余計にですね」

「むむぅ……マシュもこっち側に来れば、向かうところ敵無しなのに」

「仕方ないわ。だって、いなくなられると本気で困る裏方、マシュだもの。二人に引き継ぎが終わるまではどうも出来ないわ」

「私もイベントが終わったらちょっとお手伝いするわね。聖杯を五つも貰って、今とっても調子が良いの」

「「「……聖杯?」」」

 

 良く良く見ると、いつもより強そうなアビゲイル。エウリュアレはそれに覚えがあった。そう、聖杯によるレベルアップ。そして、オオガミは中途半端なレベルとかがあんまり好きではない。ということは、

 

「……レベル100かしら?」

「んなっ……!?」

「先輩……また勝手に……というか、今回のが一番問題なんですが! 聖杯無断使用なんて、良くやりましたね! どのタイミングでやったんですか!!」

「昨日イカ焼きを作っていたときに、代金と一緒に大量の種火とQPと一緒に渡されたわ。えぇ、消費するのが一苦労だったわ」

 

 さりげなくレベル100になっているアビゲイル。

 それを知ったマシュたち未聖杯組は、

 

「これはちょっと抗議してくるしかないですね」

「おーっ!」

「マシュは確か聖杯でレベルアップできないんじゃ……」

「それでは、行ってきます!」

「あぁ……行っちゃったわ……」

 

 エウリュアレの言葉を一切聞かず走り出したマシュ達。

 置いていかれたエウリュアレとアビゲイルは、走り去ったマシュ達を呆然と眺めるのだった。




 あ、うちでは尾張の暴走ロケットが優勝しました。

 ちなみに、アビーがレベル100になったのは、友人に唆されて悪のりした結果です。超満足してます(キリッ

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。