「ま、マジ無理あの竜巻!! 長くない!? 長くない!?」
「雷もあり得ない! どうやって避けんだよアレ!!」
「根本的に、相手の行動パターンを見切る前に突撃してるんだし、最初の一回くらい仕方ないと思うのだけど」
「ふ、ふふふ……まだ……まだ負けないわ……!!」
「が、ガードが難しいんですが……そもそも勝てるんですかコレ……!!」
容赦のないメテオがオオガミ達を襲い、気付くと全滅していた。
「ま、マジ無理……しばらく休憩しよ……」
「正直あと何回かやれば勝てると思うんだけど、茶々的に伯母上とBB来てほしい……」
「あそこの二人は全力過ぎるじゃない……どっちが先にソロ攻略するかを競ってそうなレベルだけど……」
「それはそれで見てみたいですね……どうやって倒すんでしょ……」
「……というか、アビーが一人だけ無言のソロリトライしてるんだけど、実は一番成長速度が早いのって、ここに理由があるの……?」
即座にアイテムを再補充して突撃しているアビゲイルに、茶々は戦慄しているような視線で、マシュは何とも言えない表情で。オオガミとエウリュアレは相手の行動分析のために画面の方を見ていた。
「……お菓子取って来よ」
「あ、私も行きます。食べたいお菓子がありましたし」
「行ってらっしゃ~い」
「私たちは待ってるわ」
「うん。いくつか持ってくるね」
そう言って部屋を出て行く茶々とマシュ。
オオガミとエウリュアレは手を振って送り出し、改めて画面に目を向ける。
「でも、割と大きな動きが多いわよね」
「そうだね……大きく動くから、冷静になれば結構避けられると思うんだけど、やってる最中にはすぐ判断できないし、避けられたら幸運だったなって思ってたりするレベルだよ」
「普通に狙って避けてるように見えたけど……まぁ、貴方がそう言うならそうなんでしょ。っていうか、アビーも普通にうまいのだけど」
「まぁ、さり気にここで一番遊んでるのはアビーだし……なんか、俺が寝てる時もやってるっぽいし……」
「あぁ……うん、確かにそうね。寝てると時々ゲームが起動する音がするもの。でも、起きると消されてるのよね……何時終わってるのかしら……」
「さぁ……? 少なくとも、起きた時には終わってるから、あんまやってないんじゃ……?」
「でも、成長速度は凄いのよね……不思議ね」
首を傾げる二人。果たしてアビゲイルは一日何時間プレイなのか。本人を前にして考えるが、あくまでも本人には確認しようとしない不思議な二人。
「まぁ、気にしないで置こうかしら。そもそも、サーヴァントは寝る必要は基本ないし」
「それはそうだけども、こう、ビジュアル的にどうなのよ。って思うんだけど……」
「それを言ったら、今の貴方の状況もどうかと思うけどね……?」
「……サボってるわけではないから、セーフ」
「……そう言う意味ではないのだけどね」
そう言ってエウリュアレはオオガミに寄りかかるのだが、オオガミはエウリュアレの言っている意味はよく分かっておらず、やはり一人首を傾げて考えるのだった。
ベヒさんマジヤバいっす。ソロでボコボコにやられて心折れて、友人一人連れて二人クリアするのにリトライ3回。4回目でめでたくクリアし、まさかのそれがマルチ100回という奇跡感。
そして終わってから感じる武器防具の為にもう何回か行かないといけない地獄。レッツゴーソロハント。あんなのVC無しでクリアできるかってんです(吐血
ちなみに、二人の話を聞かされているアビーの操作は必然的に荒いものへと変わっていく……摂理ですね(キリッ