「スカディさん……いや、スカサハ様マジヤベェ!! 強くね!?」
「まぁ、私には無関係なんだけど……」
「むしろこの場に関係あるのいなくない? クイック宝具いないよ?」
「……高笑いするアヴェンジャーさんを呼ぶしかないか……」
スキルが中途半端ではあるが、某高笑いするアヴェンジャーさんが荒ぶっていたので、やはりスカディは流石だと思うオオガミ。
「ふふ、当然だ。何せ私だからな。もっと褒めるが良いぞ」
「さっすがですスカサハ様! マジ最高! 最強じゃないですか!」
「ぐぅ……クイックさん羨ましい……バスターとかアーツとかは無いのかしら……!」
「いえ、マーリンと玉藻がいるから、戦闘時に限っては何の問題もないわよ?」
「それはそれ、これはこれよ! あの凄いパワーがずるいなって思うだけだもの!」
「そう……まぁ、分からなくはないけれども」
事実、このカルデアには三強キャスターが揃っているので、後はNP軍師さえいれば完成するレベルだったりする。
「でも、スカディの絆レベルが凄い勢いで上がっていくから、何となくチョロイン枠な気がして……」
「私も不安なんだけど……まぁ、あんまり気にしなくていいはずよ。大丈夫大丈夫」
そう言って、アビゲイルは震える手でお茶を飲んでいた。
エウリュアレも、それを見て苦笑いをする。
「それで、いつまで褒め倒してるのよ」
「うぇ? あ、いや、別に深い意味も無くただ褒めたいから褒め続けるという対象は特に限定しない行動なので今からエウリュアレやアビーに矛先を向けてもいいんだよ?」
「じゃあ私で!! だってどう見てもスカディさん恥ずか死してるもの!!」
アビゲイルの言うように、恥ずかしさで耳まで赤くして蹲ってしまっているスカディを見て、オオガミは特に疑問にも思わず。エウリュアレは若干距離を取ってアビゲイルを生け贄にするように後ろに隠れる。
そして始まる褒め殺し。聞いていてダメージが入る様なのが多いので、エウリュアレはむしろオオガミの死角に入る。
そんな時に、部屋に入ってくるマシュ。アビゲイルが顔を赤くしながらオオガミの言葉に顔を覆いたくなっている状況を見て、マシュは困惑する。
「あの、先輩は何をしているんでしょう……」
「スカディが褒めて良いって言ったから調子に乗って褒め殺して本当に殺したからそのままアビーに矛先が向いて惨劇が起こってる感じ。マシュも受けてきたら?」
「……じゃ、じゃあ、ちょっと行ってきます」
「……本当に行くの……?」
突撃するマシュに困惑するエウリュアレ。
そして、マシュと交代したアビゲイルは轟沈し、スカディの隣で倒れるのだった。
最近、何がしたかったのか分からないのをひたすら書いてる気がする……そして安定の、なんで褒め殺してんだろうコイツ……