「クッハハハハハハ!!! 吾が来たぞ!」
「私たちも来たよ、お母さん!!」
「先輩……? 先輩……どうしてガチャ引いたんですか……」
「俺は悪くない……俺は悪くない……大当たりガチャだったから全く問題無し……!!」
襟を掴まれ前後にガックンガックンと揺らされて徐々に気持ち悪くなってくるオオガミ。
だが、輝かしいガチャ結果に目を逸らすことなく、ガッツポーズを決める。
「うむうむ。中々いい声だ。ところで、吾は何をすればいいのだ?」
「あぁ、うん。実はまだ何も考えてなかったりする。でもバラキーなら誰にも取れない写真を撮れるって信じてるから。頑張ってね! 期待してる! 鬼なら余裕だもんね!!」
「む、ぅ……そこまで言われたらやらぬわけにはいくまい。鬼の名に懸けてな!」
「私たちも手伝うね!」
「任せたッ!」
そろそろ平衡感覚が消滅しかけてるオオガミは、バラキーにカメラを渡して送り出す。
「……で、先輩。どこから石が出てきたんですか」
「……聖晶片あったんで……それを全部ふっ飛ばした感じです……えぇ、21個全部……その後8個くらい増えて吐血ものだけども」
「先輩先輩。この戦いが終わったら、簀巻きにしてキアラさんの前に転がしますね?」
「ひっ……マシュの殺意が高い……!! キアラに売るとか、滅多にないはずなのに……!!」
「アンタたち……遊んでないで手伝いなさいよ」
「あ、すいませんオルタさん」
マシュはパッと手を離しオオガミを落とすが、あまり気にせず作業に戻るのだった。
「……アンタ、割と酷い目に遭ってるわよね」
「だ、大体いつも通りです……」
ぐったりと倒れているオオガミに、呆れたような顔をする邪ンヌ。
その後、邪ンヌは一度大きくため息を吐いてから作業に戻るのだった。
* * *
「水着とは良いものだ。存分に泳げるからな。ククク……この前はサメに変化して暴れてたところを叩き潰されたが、今回はそうなるまい」
そう言ってカメラを片手に仁王立ちをするバラキーの付近に、既にジャックの姿は無く、なぜかアビーが目を輝かせて待機していた。
「……もしかしなくても、吾、狙われてる?」
「そんなことないわ! 日本の鬼と言うのがとても気になっていて、本当にいるのを今見て感動してるの!!」
「……い、今の吾はバーサーカーではないぞ。だから、決して攻撃してくるでない……」
「そんなことをするつもりはないわ!! でも、一緒について行って良いかしら!!」
「う、うむ……だが、吾も今は役目があるからな。構っていられるわけではないがな。それでも良いなら吾は構わん」
「じゃあそれで!!」
そう言って、バラキーの後ろを嬉々としてついて行くアビゲイル。
そして、その少し後にたまたまその様子を見たロビンが、何となく写真を撮って置くのだった。
10連で星3サーヴァント確定って、実は星3以上確定って事だったんですね……星3サーヴァントは確定だと思ってた私……デマじゃなかったんだ……
あ、はい。バラキー二枚抜きのジャックすり抜けです。発狂して憤死するかと思いました。