今日のカルデア   作:大神 龍

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※サバフェスのネタバレあり! ご注意ください!










浜辺のドッヂボールで死人が出る勢い(マスターが人間を止めてるのは今更なこと)

「ふははは! 茶々に負けてられっかぁ!」

「なんでマスターが茶々に対抗できるのか全くわっかんないけど、負けられないよね! ぶっ飛ばぁす!」

 

 飛んでくるボールを掴み、即座に反撃するオオガミ。

 しかし、投げ返したボールも茶々によって受け止められる。

 そしてその様子をビーチチェアーで横になりながら見ているエウリュアレは、隣で同じように見ているバラキーに、

 

「なんというか、こう……よく張り合えるわよね」

「本当にのぅ……何故か、吾も混ざったとして、勝てる気がしないのだが」

「そうよねぇ……というか、なんで他の人が全滅しているにも関わらず、マスターが生き残ってるのよ」

「一番の謎よな……」

 

 投げ合うボールは、もはや弾丸の様で、互いに受け合うのは明らかにおかしいレベルだった。

 とはいえ、エウリュアレはどちらかというと周囲の方が少し気になっているようで、バラキーはそれに気付くと釣られて周囲の方を見る。

 

「……賭け事が始まってるとは思わなんだ。いしゅたるめ、面白がっておるな。だが……あやつがやるのは最後の最後で酷い目に遭いそうだ」

「そうね。最後の最後でボール飛んできて何も残らなかったりして」

「そりゃ言えてますわ。去年のを見ても、ありゃダメになるわな」

 

 いつの間にか隣にいたロビンは、イシュタルが茶々とマスターのどっちが勝つかという賭けを始め、そちらはそちらで大盛り上がりをしているのを見て、面白そうに笑う。

 

「おい、緑の人よ。吾としては全く構わんが、遊んでて良いのか? BBはどうする?」

「ん? あぁ、そのうち出てくるでしょうよ。その時にでも対処すれば良いんじゃないですかね? つか、オレはもう関わりたくないんですよ。オタクでいう頼光みたいなもんよ」

「むっ……それは確かに、関わりたくない……というか、霊基も感じたくない。よく耐えられるな緑の人!」

「耐えてるっつぅより、諦めてるようなもんなんだが……いや、まぁ、耐えてるってので良いや」

「ふふっ。まぁ、貴方がBBに豚にされるのも見てみたいけど、BBが再召喚されるまでそれは見れなさそうね」

「縁起でもねぇこと言いなさんな! それで再召喚されたら死ぬっての!」

「ふむ……いや、それは鬼的にありなのだろうか……BBが召喚されるのを楽しみにするのと、鬼的には……うむむ……」

 

 エウリュアレがロビンをからかい、バラキーは何故か自問自答を始める。

 そんな風に三人が話している間にもオオガミと茶々の殺し合うドッヂボール続き、イシュタルの賭けは更に盛り上がっていくのだった。




 BB……結構引きたい気持ちが高まってきた……ロビンさんには悪いが……許せロビン……

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