「え~……そもそも、全員十分にルルハワを満喫しているので、既にどこに行ってももう行ったという方々がいると思うので、どこへ向かおうかと悩んでいるBBちゃんなのですが、とりあえず意見をガン無視してダイビングから行こうと思いま~す!!」
元気に宣言するBBに、オオガミはボソリと、
「ダイビングはまだやってないから問題ないけど、ダイビングって、さりげなく消し去ろうとするときに消しやすそう」
「センパイ、全然信頼してないですね!? ちゃんと安全管理はしますよ!? っていうか、センパイの周りは大体助けてくれるじゃないですか!!」
「それはそれ、これはこれ。というか、狙われるのが俺とは言ってない」
おおよそこの場合の被害者はアンリと相場が決まっているのだ。
オオガミはそう思って一番後ろを陣取っているアンリに目を向けると、隣でニコニコしてるアビゲイルに怯えていた。
「一つだけ言っておくけど、私が役に立つとは思わないでね?」
「エウエウは泳げるイメージ無いので問題なし。むしろ引っ張る事になると予想してる」
「バッサリ言うわね。背後から射貫くわよ?」
「この理不尽に命狙われる感じ。もう慣れたよ」
ちなみに、オオガミは通路側、エウリュアレは窓側に座っており、二人揃って先頭だった。
更に、オオガミの後ろにはジークが、エウリュアレの後ろにはアナが座っていた。
「姉様姉様。私がいるので大丈夫ですよ」
「メドゥーサとだと、普段とほとんど変わらないんじゃないかしら」
「……マスター、後で憶えててください」
「酷い飛び火を見た。というか、アナの行動がすっごいアグレッシブになってるんだけど。ねぇ、茶々のせい? 茶々のせいじゃない?」
「茶々に飛び火させないでほしいんだけど!!」
通路を挟んで隣にいるのは茶々。窓側には騎士姫がいて、徒歩とは違った視点に目を輝かせていた。
オオガミの言葉に文句を言う茶々だが、茶々がアナを引きずり回してからこんなに変わったように思うオオガミとしては、やはり犯人は茶々しかいないと思っていた。
「ん~……とりあえず、アナが目に見えて元気になったのはいいんだけど、命の危険が前より強くなってるのが怖いよね」
「別に、今までと変わらないんじゃないかしら。むしろ弱くなったんじゃない?」
「つまり、表面上に見えないのが一番怖いわけだ……」
オオガミはそう言って頷き、遠い目をしながら茶々の方を見ると、
「茶々のお菓子がぁ!!」
「貰ったー!」
「わぁーい!」
「ま、まぁまぁ。落ち着いてください、茶々さん」
半泣きになって後ろの席のジャックとバニヤンが持っているお菓子を取り戻そうとしている茶々と、それをなだめている騎士姫。
メドゥーサの話をしている間に、一体何があったのだろうかと思うオオガミ。
と、そんなことを思っていると、どうやら目的地に着いたようだった。
「じゃ、皆さんついて来てくださいね? レッツゴー!」
BBがそう言うと、全員動き始めるのだった。
ダイビング、始まると思いました? 残念! 海の中は会話できないので描写力が足りない私には無理なのでした!!
あ、高難易度、令呪三画を使ってぶっ飛ばしてきました。令呪無しもやろうと思ったけど、後二体と言うところまで来たので気分的にやり直したくなかったので思わず使ってしまった。後悔はしてないし、ホームズとアナに感動した。反省はちょっとしてる。