今日のカルデア   作:大神 龍

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※Fate/Accel Zero Orderの微ネタバレあり! 気になさる方はご注意ください!


Fate/Accel Zero Order -LAP_2-
始まったZeroコラボ!(弛くまったり行きたいね)


「礼装良し! 編成良し! アンリ拘束よし!!」

「おい待てクソマスター! 何さりげなくオレを捕縛してやがる!!」

「だって、アンリ、逃げるんだもの。ちゃんと連れて行かないと……」

 

 第四次聖杯戦争に乗り込んだオオガミ達。

 先ほどから騒いでいるアンリは、逃げ出そうと暴れているのでアビゲイルが拘束している。

 

「それで、今回のやる気は?」

「ゆるゆるっと頑張ろうかなと」

「すっごいふわふわね。どれくらいで終わるのかしら……今回もクエスト式なのに」

「マスター、クエスト式とはかなり相性が悪いですしね。それに、この次にネロ祭が控えてることを考えると、リンゴまでは使わないんじゃないかと思ってます」

「甘いわよメドゥーサ。この男、自分の計画をスパッと忘れて使うからね?」

「ネロ祭は流石に本気でやるけども! リンゴは全力行使だから!!」

「そうやって言いつつ、最終的にほとんどやらないで終わるんですよね?」

「……前向きに、精一杯、頑張ろうかなって思います」

 

 目を逸らしながら答えるオオガミ。アナの追及はそれでも続いていた。

 それを横目で見つつ、エウリュアレはアビゲイルの方を向き、

 

「とりあえず、今回は実質誰でもイベントサーヴァント状態だから礼装さえあれば問題ないわ。で、その礼装もある程度揃ってるから、その場で変えていけば問題ない。でもって、アンリは結構優秀だから今回はたらい回しよ。そして、前面二枠は周回専用人員で、残りの二つのうち、一つはほぼ確定でマシュだから、残る一つが自由要素ね。つまり、それ以外は基本暇なのよ」

「なるほど……! つまり、観光し放題ってことね!?」

「なんでお前らはいつもそんなフリーダムなんだよ……自由すぎんだろ」

 

 アンリとマシュは生け贄になると確信しているエウリュアレと、それを何の疑いもなく信じるアビゲイル。

 色々と突っ込みたいところはあるものの、最終的にはマスターを無視して自分達で遊び始める辺りに頬を引きつらせるアンリ。

 

「そうは言うけど、アンリ。マシュがいるのにマスターがピンチになるなんて思えないのだけど」

「えぇ。それに、弱いことに定評のあるアンリがいて、生き残れないわけないわ。アンリなら引き際くらい分かるはずだもの」

「言いたい放題しやがって……はいはい。任せとけって。オレがいる以上、マスターだけは大丈夫だろうさ」

「アンリが自信満々に言うのって、一番信用できないのだけど……」

「テメェいつか殴り飛ばしてやるからな! 覚悟しろよ!」

 

 エウリュアレとアビゲイルに説得され、マスターだけは守ると言った直後におちょくるアビゲイル。

 とはいえ、二人とも楽しんでいる節があるので、エウリュアレはくすりと笑うのだった。




 前面は巌窟スカディ、後方はフリー……わりとサクサク進んでて逆に怖い私です。

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