今日のカルデア   作:大神 龍

532 / 1263
※Fate/Accel Zero Orderのネタバレあり! 気になさる方はご注意ください!


荷物が増えすぎたかも(どうするんだよその量)

「裁縫とか出来るようになりたいよね」

「だから一式揃えてきましたってか。もうどこから突っ込めば良いんだよ」

 

 明らかに暴走しているオオガミ。

 その手には、昨日と同じようにいくつもの袋があり、今回は更にミシンも買ってきたらしい。

 

「んで、その荷物どうするんだよ。アビゲイルに送ってもらうのか?」

「予定としてはね。ただ、いつ帰ってくるのか分からないから、その間どこかに保管しておかないと……」

「さっさと買うから……呼び戻して送りゃ良いのに」

「出来たら苦労しないんだよね……仕方ないから待つしかあるまいよ」

 

 どうしたものかと悩むオオガミに、呆れるアンリ。

 そこへ、スカディがやって来て、昨日買った荷物を覗いていた。

 

「ふむ……これは、服か? サイズから見て、一昨日の者達へのか。ふぅむ……そうだ。私のも新調してくれないだろうか」

「えっ」

「おぅ、良かったな。直々の依頼だ。頑張れよー」

 

 楽しみにしているような表情でオオガミを見つめるスカディ。

 それに戦慄するオオガミと、楽しそうに笑うアンリ。

 真っ先に思ったのは、はたしてどのような物が似合うだろうかということ。

 

「よぅし……探しますよ! 要望はありますか!?」

「そうさなぁ……動きやすい服が良いな。可愛らしいのも良いが、些か私には……いや、なんでもない。まぁ、好きに見繕ってくれるとありがたいよ」

「ふむふむ……じゃあ、頑張ってみますね!」

「あぁ、任せたぞ」

 

 そう言って、どこかへ歩いていってしまうスカディ。

 それを見送ってから、オオガミはアンリに向けて、

 

「すまないアンリ……アンリには、もしかしたら死んできてもらう必要があるかもしれない……」

「は? いやいや、なんでだよ。唐突すぎるだろ?」

 

 当然の反応だった。

 だが、オオガミは酷く深刻そうな顔で、

 

「……スカディのサイズが分かんない」

「……オレに頼むのはおかしいだろ」

 

 要するに、スカディの体型を測ってこいという、遠回しな死刑宣告だった。

 アンリとしても、そんな理由で殺されたくはない。

 なので、他の人物へ依頼をぶつけさせる。

 

「あれだよ。アナにやらせれば良いじゃねぇか。別段、俺じゃなきゃ支障がある訳じゃねぇし。むしろ、そっちの方が平和的に解決するだろうさ」

「えぇ……それ、三人とも呼び戻すことになるじゃん……というか、そもそも連絡手段が無いんだけど」

「……チッ。仕方ねぇな。オレが呼んでくりゃ良いんだろ? 任せとけ。すぐ戻る」

 

 そう言うと、アンリはアナ達を探しに行くのだった。

 それを見送ったオオガミは、

 

「……入れ違いにならなければ良いんだけど」

 

 そう言って、荷物をまとめるのだった。




 こうしてのんびりしてますが、実はクエストは全部終わっているオオガミ君。今は素材交換を終わらせるために周回中……

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。