「……ノルマクリア、出来無さそう」
「まぁ、エキシビションに時間を取られたものね……というか、奇跡的に勝てたわね」
「あぁ、うん。どう考えてもゴリ押しで勝利したから、ひたすらに疲れたんだけどね……」
ベッドに突っ伏しているオオガミの隣に腰掛けるエウリュアレ。
「それで、アビーの様子は見に行かないの?」
「……それは、確かに見に行かないと不味い気がする……でも、眠いしなぁ……」
「はぁ……まぁ、アンリが報告しに来るまでは休んでていいんじゃないかしら。来たら起こしてあげるわ」
「ん……お願い。任せたよ」
「えぇ、任されたわ」
そう言ってオオガミが目を閉じ、寝息を立て始めたのを確認してからエウリュアレはオオガミの頭を撫で始める。
「さて、それじゃあとりあえず遠目から確認だけしておきましょう。あの金ぴかの事だし、そうそう変なことにはならないでしょ」
そう言ってエウリュアレが立ち上がったところに、アナが戻ってくる。
「姉様、見てきました。一応、まだ変な事はしてませんでしたよ」
「まだって……今は開店準備中ってこと?」
「そんな感じです。とりあえず、明日までは大丈夫だと思います。声をかけに行きますか?」
「そうね……アンリが来たら起こすって言ったけど、まぁ、アンリを途中で捕まえれば問題ないわね」
「アンリさんですか……一応探してみますが、もしかしたら見つけられないかもしれないです」
「流石にそこまで完璧に隠れてるとは思えないのだけど……あぁ、アビーに捕まってる可能性はあるかもね」
「そうですね……では、先に行って待ってますね。姉様も後からどうぞ」
「えぇ、そうさせてもらうわ」
そう言って再び部屋を出て行くアナ。
そして、それと入れ替わる様に入ってくるのはBB。
「お久しぶりですセンパイ! って、あれれ? 寝ちゃってます? ならしょうがないですね。エウリュアレさんでもいいです。余裕あります?」
「……何よ。これでも、アビーの店が不安で見に行きたいのだけど」
「あぁ、それは心配しなくても良いと思いますけど……まぁ、それは良いです。私としては、センパイが今配っているという服に興味があって来たのですが、私には無いんですか?」
「いや、それは知らないけど……なんで私に聞くのよ」
「それは、エウリュアレさんが一番センパイの近くにいますし……知ってるんじゃないかな~と」
「そこまでは知らないわよ……用事はそれだけ?」
「まぁ、そうなんですけど……何かあります?」
「そうね……どうせだから、一緒に行きましょう。ほら、行きましょ」
「えぇ~? むぅ、仕方ないですね。付き合ってあげます。感謝してくださいね?」
「はいはい。それじゃ、行くわよ」
エウリュアレはそう言うと、BBを引っ張って部屋を出て行くのだった。
ノルマ→一日10箱
マジテルモピュライパネェです。こちとら人権キャスター全積み+マシュで北斎援護しつつ全てを海に沈める方法しかなかったんや!(吐血