「さて、まだエキシビションはあと二つ残ってるけど、とりあえず、第一回、お疲れ様会だよ!」
「今回も私プロデュースのケーキバイキングです! 支払いはセンパイなので、気にせず食べ尽くしましょー!」
おー! と声を上げるのは、今回エキシビションで活躍してくれたサーヴァントの一部。
それに加えて、一部無関係のサーヴァントも混ざっているが、そこは深く追及するべきではないだろう。
「珍しく先輩が誘ってくれたので来てみたら……今回、私って頑張りましたっけ」
そう言って首をかしげるマシュ。
それに対してオオガミは、当然と言いたげな表情で、
「マシュがいなかったら危ない戦いがいくつかあったので、必須です。むしろいなきゃ困るし。というか、一番無関係なのは、隣の女神だと思うの」
「そもそも連れていかなかったのは貴方なのに、私が責められるのはおかしいんじゃないかしら」
そう言って、オオガミの足をグリグリと
現状オオガミは左にマシュ、右にエウリュアレという構図なので、逃げることはできない状態だった。
「なんというか、今日の先輩、少しおかしいような? 私を誘ってくれたのもそうですが、エウリュアレさんにそういう言い方をするのは珍しいような……」
「う、うん……まぁ、それは自覚があるけども……今だって、さっきの言い方のせいで痛い目に遭ってるし……あの、エウリュアレ様?お許しくださいません?」
「嫌よ。だって、その痛がってる表情が良いんだもの。ふふふふふ?」
「あぁ、なんというか、たぶん今日のエウリュアレの機嫌が悪すぎた……」
「いえ、明らかに先輩のせいかと。どう見ても自業自得です」
呆れたようにため息を吐くマシュ。
エウリュアレはようやく足を退け、にっこりと微笑んでオオガミの皿を一枚奪っていった。
「全く……先輩はたまにおかしな事をし始めるんですから……今回のケーキバイキングは、BBさんの主催ですよね。ちょっとお話ししてきます」
「えっ、あ、喧嘩しないようにね?」
「はい。平和的にいこうと思います」
「うん。行ってらっしゃい」
そう言ってマシュを見送るオオガミ。
ただ、なんとなく不安を感じるエウリュアレは、
「ねぇ、本当に見に行かなくて良いの?」
「まぁ、流石にすぐ喧嘩したりはしないと思うんだけど……喧嘩し始めたら、止めに行くよ」
「何気にエルキドゥがいないと、それはそれで大変よね……まぁ、頑張って。私はのんびり食べているわ」
「……食欲お化け」
「思いっきり噛みついてあげましょうか?」
オオガミのぼそりと言った言葉に、エウリュアレは笑顔で答えるのだった。
ちなみに、ドルセントはライダー金時が全てを薙ぎ払っていきました。轢き逃げ強い……