今日のカルデア   作:大神 龍

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※バトル・オブ・ニューヨーク2018ネタバレあり! ご注意ください!










エキシビションとか、もう疲れたよ(でも、諦めるつもりはないんでしょう?)

「うん。諦めて周回しようか」

「ついにぶん投げたわね。それが賢明だと思うわ」

 

 清々しいほどの笑顔で諦めた宣言するオオガミに、エウリュアレは苦笑いで答える。

 

「それにしても、まさかそこまでHPがあるとは思わなかったよ……」

「普通に体力がぶっ飛んでるもの……しかも、攻撃力も高い。無理じゃない?」

「うぅむ……取り巻きを倒し続ければいいのかなぁ……」

「難しいわねぇ……」

 

 うんうんと考える二人。とはいえ、エウリュアレに出番が無いのは確定しているので、完全に裏方だったりする。

 

「まぁ、取り巻きを全滅させてからぶん殴るのが正解かな」

「それで倒せれば苦労しないけどねぇ……っていうか、実は諦めるつもりないでしょ」

「おっと。正解だよエウリュアレ。あの程度で諦められるほど、やわな精神してないんですよ」

「普通に頑丈よねぇ……肉体的にも、精神的にも。さて、それじゃあ周回よね。行ってらっしゃい」

「出稼ぎ担当は行ってきますよ、はい。まぁ、のんびりやってくるよ」

 

 そう言って、手をひらひらと振って周回へと向かうオオガミ。

 エウリュアレはそれを見送ってから、何をしようかと首を傾げる。

 

「アナ。アビーの店に行きたいのだけれど、案内を頼めるかしら」

 

 そう呟くと、アナがどこからともなく現れる。

 久しぶりの登場の仕方なので、何となく恥ずかしいのか、若干顔を赤くしているアナ。

 

「アビーさんの店……ですよね。じゃあ、案内しますね」

「えぇ、お願いね」

 

 そう言って、アナはエウリュアレを案内するのだった。

 

 

 * * *

 

 

「イカ焼き、買いませんかー!」

「おいしいよ~!」

「たこ焼きもあるよ~!」

 

 そういう三人の屋台は、いつの間にか金ぴかに飾られていた。

 原因として、昨日装飾を施していったギルガメッシュと茶々のせいだろう。

 悪乗りに悪乗りを重ねた結果、いつの間にかこんなことになってしまっていた。

 

「ふはははは!! 流石にこれは我もやり過ぎたかもしれないな!」

「ふはははは!! 茶々も正直これはもう悪趣味の域だと思う! 殿下もドン引きするんじゃない!?」

「あはは……なんで、私のお店がこんなキラキラ輝くことになっちゃったんだろ……」

 

 元凶が隣で爆笑しているのだが、流石に強く出る事も出来ず、苦笑いするしかできないのだった。

 

「来たわよアビー。いつの間にか、とんでもない装飾を施しているわね」

「あぁ、エウリュアレさん……いえ、これは私がやったんじゃなくて、隣の二人がやったのだけど……どうしてこうなったのかしらね……」

 

 そんな事を言いつつ、エウリュアレとアナはイカ焼きとたこ焼きを一つずつ頼み、出来るまでの間アビーと話すのだった。




 究極散財ウーマンと大金持ち賢王様。相性がいいのか悪いのか……

 エキシビションは許さん(発狂

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