「案外、終わらないわよねぇ……」
「まぁ、期限にかなり余裕があるから、そんなに急いでもないしねぇ……」
「私は暴れられてるから良いんですけどね」
残り7日。現状で既に90個以上のクエストが終わっているのだから、のんびりしていても終わるだろう。
ただ、不安があるとすれば、素材回収が終わってないところだろうか。
「素材回収はどうするの?」
「あぁ、一応全取り予定。ただ、ピースとモニュメントは最悪放置かな」
「センパイ、珍しくピースとモニュメントを逃しますよね~……サウンド解放しないんです?」
「出来ればいいけどねぇ……優先はしてないかな」
「まぁ、おまけみたいなものだしね。そんなに頑張る必要もないし」
「そんなもんですよね。まぁ、コンプリート癖でもない限り、そんなにやらないですよねぇ……」
「うんうん、流石にやってられないって」
「でも、センパイならいけますよね!」
「無茶言うなぁこのリトルデビル系後輩ちゃん。まぁ、そのうちね」
無駄に期待をしていくBBに、苦笑いしながら答えるオオガミ。
「ん~……とりあえず、今はクエストを終わらせるのを優先しないとかなぁ」
「そうですねぇ……とはいっても、言うほど量は無いので、気張る必要も無いんですけどね」
「早めに終わらせないと素材回収が出来ないから出来るだけ急ぐけどね」
「うへぇ……結局周回はしなきゃならないのが面倒ですねぇ……」
「まぁ、それは仕方ないしねぇ……周回しなきゃ終わんないし」
「たまに事故ってやられるのさえどうにかしてくれればいいんですけどねぇ……私一人で戦線を支えられるわけじゃないですし……」
「まぁ、礼装変えれば出来るかなぁ……ただ、威力不足が心配だな……まぁ、祈るしかないかな」
「流石に威力不足にはならないと思いますけどぉ……まぁ、そうですね。いつもの初期礼装でいいんじゃないですか? レベルMAXですし」
「まぁ、そうなるよね。回復も回避も出来るし。それでいいかな」
そう言って、礼装を変えるオオガミ。
「さて、APが回復するまでは暇だし、アビーたちの様子を見に行こうか」
「そうですね~。結局、バニヤンさんの装備、どこまで変化したんでしょうか……」
「あの金ぴか鎧、どれだけ改造されたのかしら。というか、斧とチェーンソーも地味に装飾されてなかったかしら?」
「まぁ、それを見に行くんだし、その時に確認すればいいよ。えっと、チェイテ城の前にいるんだっけ……飛び降りて良い?」
「無視するわよ」
「むしろ加速させて落としますね!」
「ひゅぅ……殺意高いぜ」
そう言って、三人は降りて行くのだった。
意外とサクサク進んで、リンゴが貯まって行っている事実ににまにましてる私です。